DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

アフタースクール

Afterschool久々に映画感想の投稿ですよ。半年ぶりくらいかしらん?とにかくここ半年の邦画は不毛といっても差し支えないほどのどうしようも無さだったが、やっと面白い作品が出てきましたね。素直に嬉しいです、ハイ。

で、内田けんじ監督の「アフタースクール」ですよ。あの名作「運命じゃない人」でも脚本の妙に唸らせられましたが、この作品も脚本の仕掛けに観客側が翻弄されてしまうほどよくできた脚本です。もちろん、役者も芸達者ばかりなので安心してみられますよ。

見ていて思ったのが内田けんじ監督は内田流の脚本術を完全に確立したな、ということです。この人の書く脚本はちょっとひねくれたパズルみたいで、あまり分かり易くないんですよね。

でも、そのパズルのピースがすべて上手く頭の中でハマったときは「なるほど!そういうことだったのか!!」と唸らずにはいられません。難しいパズルほどできあがったときの快感が大きいみたいな。

キサラギ」や「あした、会いにゆきます」みたいな伏線の回収によって点と線が繋がっていく爽快感を楽しむというよりは、上記のように脚本のパズルを楽しむ映画と言っても差し支えないかと。そんな脚本書けるのは日本ではこの監督だけでしょうね。

大泉洋パフィーと番組やってるとき(相当昔だな)は単なる面白い兄ちゃん程度にしか思ってませんでしたが、独特のキャラを持った役者として最近は見られるようになってきました。この映画でもコミカルさとシリアスさを持った役を好演してます。

いやー、映画ってホントにいいものですねw 是非劇場でご鑑賞くださいませ。