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白日夢を徒然なるままに

iPhone用産経新聞アプリでRSSニュース配信の弱点を知る

昨日書いた産経新聞アプリですが、早速各所で話題になってますね。まぁ、当然でしょう。

その中でいろいろな意見や感想を見ていて、「ニュースはRSS配信で事足りる。今更何でこんなことを」みたいな意見が結構あったのに驚きました。

確かにRSSでのニュース配信を利用している人は、このアナログチックなインターフェースに利便性を感じにくいのかもしれません。自分の興味のある記事を能動的に取りに行けるRSSリーダーは私も利用していますが確かに便利です。

新聞や雑誌は読む側にとって受動的な受け身の情報収集を強いられます。「与えられた雑多な記事の中から読者が拾い読みする」という感覚ですね。しかし、これはネガティブな要素なのでしょうか?

産経新聞アプリを使って気がついたのですが、アナログチックな新聞紙面配信は雑多な記事を一目で俯瞰できるという利便性を持っています。逆にRSSリーダーは目的の記事をピンポイントで能動的に収集するのに優れていますが、不特定多数の記事から「受動的」に情報を得ること関しては明らかに不向きです。

つまり、「RSSリーダーは初めから興味あるカテゴリの記事を購読するのなら便利だが、読者の意図しなかった面白い情報に巡り会う確率は新聞や雑誌に比べて少なく、得られる情報が偏りがちになる」ということです。

この産経新聞アプリは決して多機能で使いやすいアプリだとは思いませんが、むしろこのアナログ感がRSSの利便性にどっぷり浸かっていた自分に、改めて新聞の威力を見せつけてくれています。