DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

DC5 インテグラTYPE-Rは大失敗作である

タイトルで怒っちゃった方すいませんねぇ。って、実は私も乗っていたんですけどね。

DC5 インテグラTYPE-Rとは2代目のインテグラ TYPE-Rのことです。初代はDC2/DC8ですね。

単刀直入に何が大失敗だったかというと「DC5はTYPE-Rを前提にインテグラを作った」からです。これはかなりの愚行でしたよ、ホンダさん。

そもそも、DC2 TYPE-Rがあんなに人気が出たのは「インテグラというそこそこのクルマが、ホンダの本気の(それこそやり過ぎレベルの)メーカーチューンによって、めちゃくちゃエッジの尖ったクルマになった」からです。

だから、DC5にモデルチェンジしたときもベースのインテグラは「そこそこのクルマ」でなければならなかったのです。そしてモデルチェンジ1年後くらいに満を持して『魔改造』されたTYPE-Rをリリース、と言う流れがベストだったのです。

それなのに、当のホンダは何を勘違いしたのかモデルチェンジと同時にTYPE-Rをいきなりリリース。開発者もTYPE-Rを前提にして開発したとか抜かす始末(しかも大量生産型のTYPE-R!)。つまり、ノーマルモデルはTYPE-Rのデチューン版だったわけですよ。

あぁ、何も分かってない!

この手の車を買う人は車の持つ「ストーリー」を買っていると言うことに気がついて欲しかった。

例えばDC2でやっていた人の手によるポート研磨なんてコストがかかる手の込んだことをしなくても、DC5以降は機械で自動でやった方が精度が出るのでこちらを採用したこととか。

それはあくまで製造側の理論であって、実際に乗る側としてはTYPE-Rとしてのスペシャルな物語を削がれた感じを受けたものです。結局は他の凡百のクルマと同じになったのかと。

普段は冴えないとりあえずスポーツモデルっぽいインテグラが、スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルメーカーチューンでバリバリのサーキットマシンに生まれ変わる。素晴らしいじゃないですか!

しかし、DC5にはドラマがなかった。乗る物を駆り立てる熱さがなかった。結局ガワだけだった。

私から言わせて貰えばDC5は大失敗作です。インテグラがこの代で終わってしまうのも「さもありなん」でしたね。

※2014/7/21改訂しました