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DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

永遠の0

映画

映画館にはたまに足を運んでいるのですが、最近はなかなか感想を書きたくなる映画もなかったわけです。ですが、今回の「永遠の0」に関してはちょっと書いてみようかと。ちなみに原作は未読。

まずはじめに、この映画は予告と宣伝から初めは「第二次大戦の日本軍を題材にした映画」と思ったのですが、見ていてちょっと違うな、と。

言うなれば、「家族のルーツを探っていったら、第二次大戦時のゼロ戦乗りの祖父がいた。その人の生き様が興味深かった」という話で、基本はヒューマンドラマ、その時代背景として戦争があったと捉えるほうがいいのかなと思いました。

とは言え、ゼロ戦の描写にかなりの力を入れているのがわかるし、なんといっても空母「赤城」の勇姿がカッコ良すぎて、にわか海軍マニアのワタクシ的にはこれだけで1,800円払った価値があったと思いましたよ。こういうところが誤解されちゃうかもですが。

話的には最近の戦争関連作品によくある展開ですね。特に現代視点からあの戦争を見る形でストーリーテリングされていくので、昔の戦争映画を見ているような(松林宗恵監督作品系によくある)宗教観や無常感、もしくはことさら悲惨さを強調してくようなところもなく、カップルでも安心して鑑賞可能ですね。

また、シナリオに工夫があるので最後に伏線が一気に回収されていくのが気持ちよかったですね。話はよく練られていて好感持てました。

ただ、あえて一点不満点を言うとするなら、「彼」が特攻に行った理由を最後まではっきり明らかにしなかったことです。

制作側の意図としては「そこは見てくれればわかるだろうし、各自考えて欲しい」という意図からなのでしょうが、実際見に来る人はそんな出来た人ばかりじゃないです。そこにこの映画の大きなテーマがあると感じたし、マス向けの作品なので、逆にはっきり言ってしまえばいいんじゃないかと思いました。

さて、以下【ネタバレ】含む恒例の一言感想連撃箇条書きです。未見の方は要注意!

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・前半に出てくる空母「赤城」のカッコよさは異常。間違いなく歴代の戦争映画No.1の勇姿。(正直これだけのためにこの映画を見に行ったと言っても過言ではない)

ミッドウェー海戦の話でゼロ戦が米軍のデバステーター攻撃機を次々と撃墜して、赤城艦橋で見ていた士官がいい気になっている(慢心)時に「直上!直上!」と心の中で叫んでいたのは私だけではあるまい。(実際、直後にドーントレス爆撃機に直上から急降下爆撃される場面があるが、あれは史実を忠実に再現している)

真珠湾攻撃ミッドウェー海戦時に空母「赤城」艦載機のゼロ戦乗りってことは、宮部久蔵は相当なエリートってことだよ。赤城が旗艦を務めた第一航空戦隊は世界的にトップクラスの技量を持つ搭乗員ばかりだった。

・やっとまともなVFXを使った戦争描写が日本映画で出てきたことが素直に嬉しかった。だって今まではほとんどが模型だったり安いCGだったりで、、、

・宮部久蔵は非常に強く優しい人だったんだと思う。戦時中にしかも一兵卒が生きることを優先して行動するなんて並のことでは出来ない。

・最後に特攻に行ったのも、自分の教え子たちが次々と特攻で(しかも無意味に)死んでいく様を見て相当な責任とやるせなさを感じたからだろう。実際に、教官が最後に特攻を志願して教え子たちと一緒に特攻したという話を聞いたことがある。

・26歳の青年が学徒出陣の「将来のある若者」である大学生をかばって死ぬなんて言うのは時代だからか。切ない話だ。

・この映画を見た三浦春馬君が演じた役と同じくらいの年代の人が、彼の最後のシーンから何を感じ取ってくれるのかとても気にかかる。自分は単なる点ではなくて、連綿と受け継がれた線の上に置かれた点なんだということにどれだけの人が気がつくのか。