DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

トルコ海軍「ゲディズ」&護衛艦「たかなみ」

あの有名な「エルトゥールル号遭難事件」から125周年ということで、トルコ海軍よりフリーゲート艦「ゲディズ」が日本に派遣されています。遭難の地である和歌山県串本を経由して、6/5から6/8まで東京晴海埠頭に寄港中です。

日本側からはホストシップを護衛艦「たかなみ」が担当しており、両艦艇がこの週末に晴海埠頭で艦艇公開を行いました。その様子をレポします。

まずは、トルコ海軍のG級フリーゲート艦「ゲディズ」から

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「ゲディズ」は元々アメリカ海軍のO・H・ペリー級フリーゲート艦「ジョン・A・ムーア」で、2000年に退役した後にトルコが引き取ります。その後大幅な近代化改装が行われトルコ海軍の艦艇として就役することになった船です。

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ゲディズ船首から護衛艦「たかなみ」とレインボーブリッジ方面を見る。

余談ですが、ゲディズの船内に「金剛」「比叡」という名前の部屋があるそうです。

エルトゥールル号の生存者をトルコに送ったのが、当時の「金剛」「比叡」だったそうでそれを記念して付けられたとのこと。あ、ちなみにあの高速戦艦ではなく、その先代のコルベット艦時代の金剛姉妹です。

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格納庫のシャッターに描かれたゲディズのシンボルマーク

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ゲディズ乗艦記念に貰える「乗艦証明書」にサインする乗組員。多くの人にサインしていたので腱鞘炎にならないか若干心配。

正直に言うと、ゲディズより先にたかなみの艦艇公開に行ってしまったため、公開終了時間ギリギリでゲディズに乗り込むことになり上部構造物(主砲がある部分)に上れませんでした。なので、ゲディズの写真はこれでおしまい。

さて、次は護衛艦「たかなみ」です。

「たかなみ」は、現在の海上自衛隊の主力艦である「たかなみ型護衛艦ネームシップで、かの浦賀造船所で建造された最後の艦艇です。そう言えば、第二次大戦で活躍した先々代、夕雲型駆逐艦の「高波」も同じ造船所で建造されているかも、、です!

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むらさめ型たかなみ型のカッコ良さは異常

汎用護衛艦の傑作と言われるだけあります

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たかなみ型むらさめ型の数少ない外見上の違いの一つである主砲。たかなみ型は12.7cm速射砲を搭載しています。こんごう型イージス艦と同じ兵装ですね

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いろいろすっ飛ばして、今回は艦橋にも登れるとのことではしごを登って艦橋へ行きます。たかなみ型の上部構造物の写真をもっと見たい方は以前呉に行ったときに撮った同型艦「さざなみ」の写真をご覧ください。

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艦橋内部からレインボーブリッジ・お台場方面を撮影。中央に見える白いのはCIWSの頭の部分です

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艦橋左舷側のバルコニーから艦首方面を撮影

たかなみ型では甲板から一段高いところにあり通常は見れないVLSのセルが見えます

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30cm信号探照灯と見切れている双眼鏡

これらのアイテムを見ると船に乗っているんだな、と思えます

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電子海図の画面と航行計器類

新聞等で話題になっていました「エルトゥールル号遭難事件 125周年記念」のイベントに参加できたのは幸運でした。既に125年も前の出来事にかかわらず、日本・トルコ両国の友好の端緒として未だに記憶されているのはとても意味のあることだと思います。機会があれば是非トルコに行ってみたいですね!