このブログでは今まで海上自衛隊の護衛艦ばかり話題にしていたので、単なる「護衛艦好き」もしくは「ミリオタ」とか言われそうなんですが、私は船が好きなのであって護衛艦だけが好きというわけではないんですよ。
出来ればタンカーとか自動車運搬船などの船も見学してみたいのですが、一般人にはなかなかそんな機会はないんですよね。ごくたまに日本郵船が見学会やるくらい。
なので、今回は海上保安庁の練習船「こじま」を見学する機会があったのでその模様をお伝えします。
海上保安庁(以下、海保)の船艇は船首付近に書いてある英数字で、その船種と船の識別が出来ます。
「こじま」はPL21と書いてありますが、PL型巡視船の21番ということでこの組み合わせで「こじま」だということがわかります。ちなみにあの国宝級伝説的輸送艦(初代南極観測船とも言う)「宗谷」も現在は海保所属の船でPL107の番号を持っています。
【参考】海上保安庁の船艇
あ、そう言えば現在「宗谷」が係留されている船の科学館と青海の船着き場の近くに大型客船が発着できる客船ターミナルを作るみたいですね。
最近は客船が巨大化してレインボーブリッジをくぐれない船もぼちぼちいるのでその対応でしょう。
さて、タラップを昇って乗船しましょう。
そういえば、海上保安大学校は呉にあるんですよね。海保も海自もルーツは同じ旧日本海軍なので、なるほどねという感じです。
前部甲板上の武装。前にある風防付きものが35mm単装機銃でその後ろにあるむき出しのマシンガンが20mm多銃身機銃です。
ブリッジ内部の操船コンソール
真ん中にあるテンキーのついた機器は自動船舶識別装置で、AISと呼ばれているものです。船がその位置や航行情報などをこのAISで送受信していて、ある大きさ以上の船には設置が義務づけられています。
ちなみにこのAISの情報はスマホやPCがあれば誰でも見ることが出来ます。なのでどんな船がどこにいるのか簡単に知ることが出来るのです。護衛艦や巡視船はその任務の性格からAISの機能を停止していることがほとんどですが。
無線での呼び出し応答英文例。まぁ、練習船だから、、
船内で発見した米海軍の空母「イントレピッド」の記念章。「こじま」は結構海外にも行っているようで、現在ニューヨーク マンハッタンで海上博物館になっているイントレピッドを訪れたときに貰ったものでしょう。
海保というと沿岸警備が専門ですが、最近では海外での活動などもいろいろ行っているようですね。良いことだと思います。
海保のマスコット「うみまる」が後部甲板で愛嬌振りまいてました。モチーフはアザラシの模様。
というわけで、海保の船艇公開の模様でした。国境付近の沿岸が何かと騒がしい昨今、海保には是非頑張って頂きたいものです。