今まで家の中で使うヘッドフォンはAKG K121 STUDIOを使っていましたが、久々に泡銭が手に入ったので以前から考えていたヘッドフォンのグレードアップを敢行することにしました。
結果的にヨドバシのオーディオ売り場でいろいろ試聴した末にAKG K712 PROを購入。
■AKG K712 PRO
http://akg.harman-japan.co.jp/PROduct.php?id=k712PRO
ん?ヨドバシでK712 PROを試聴できるかって?私が知る限りできないですね
[2016/5/5追記]すいません、秋葉ヨドバシで試聴可能ですね。訂正します。
これは秋葉原の某オーディオショップにて試聴してきました。
決め手は以下の三点
・高音域の「甘さ」。これは良い意味での「甘さ」で、とっても甘美でスイートな高音と言う意味。よくある「刺さる」とか「キンキン」とか無縁のホントにとろけるサウンドですよ
・適度な音場感。オープンエアだと音場がやたら広がる傾向があって音の密度感、特に低音域が薄くなりあまり好きではなかったのが、K712 PROはその点問題は感じなかった
・鬼解像度。オープンエア独特の空気感溢れる音にキレキレの解像感がくっついた感じ。そこから生まれる表現力がすごい
基本的にはAKGヘッドホンの特徴である、とてもフラットで自然な味付けの音作りなんだけど、それの今のところK812と並んで最高峰版といった感じですかね。故にジャンルを選ばないのでロックからクラシックまで信じられないくらい高いクオリティで鳴らしてくれます。
最大の美点は上にも書いたように中高音域のスイートで繊細な表現力です。元々オープンエアが得意とする音域ですが、それを最大限まで高めた感じ。もうこれは一回体験してみてと言うしかない。
低音域はキレがあって良いです。オープンエアでは得てして低音は量的に物足りなくなりがちですが、K712 PROはバランス的には問題ないレベルで出ています。「爆裂低音じゃなきゃヤダ!」と言う人は素直に密閉型にしましょう。
これらの美点をMAXで享受するためにも、良いヘッドフォンアンプに繋げて駆動させたいですね。うちは写真にあるようにRASTEME UDAC32Rですが、その真価を存分に発揮出来ている模様。醸し出すシルクのような空気感は本当にヤバイ。
装着感はかなり良いです。AKG K700シリーズでおなじみの本革製のヘッドバンドにセルフアジャスト機能で調整いらず。大きさの割に軽い(プラスチック多用しているので質感と若干トレードオフ)し、イヤパッドがベロア+低反発材で優しくフィットするので長時間のリスニングもOK。
これはよい買い物しちゃったなぁ。誇張無しでAKG製品から生み出される音が好きな人には至高の一品だと思いますよ。