DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

シン・ゴジラを見た後で特撮怪獣映画を復習してみる

シン・ゴジラを鑑賞してから、改めて日本の怪獣映画を復習してみたくなり、AppleTV(iTunes Store)で鑑賞できる範囲で何本かピックアップして鑑賞してみました。

 

よくよく考えてみると、数十年ぶりに鑑賞して「こんな映画だったっけ?」というものや、初めて鑑賞した映画などこれはこれで有意義な体験でしたので、シン・ゴジラに嵌まった皆様も是非チャレンジしてみると良いかも。

 

今回鑑賞したのは以下の4本の映画です。

 

1.ゴジラ(1954)

2.怪獣大戦争

3.ガメラ 大怪獣宇宙決戦

4.宇宙大戦争

 

何でメカゴジラがないんだ!とか、宇宙大戦争は怪獣映画じゃない!とか色々あるとは思いますが、今回はシン・ゴジラに関係深い選択としてこの4本を選んだと言うことでどうぞお許しを。現在、AppleTV(iTunes Store)上でほぼ全てのゴジラシリーズが鑑賞可能ですね。

 

というわけで、シン・ゴジラを見た後に鑑賞してみての一言所感です。

 

ゴジラ(1954)

ゴジラ (1954)

ゴジラ (1954)

 

いわゆる初代ゴジラで、全てはここから始まったわけです。

シン・ゴジラはこの初代ゴジラの血統を色濃く引いているということを改めて確認できました。今見ても名作だと思います。

 

ビックリしたのが伊福部昭の劇伴で、初代ゴジラの映画の中に後のゴジラシリーズで使われる音楽のモチーフが随所に含まれていること。すでにこの時点で名曲の数々の輪郭が聞こえてきます。

 

この初代ゴジラの成功の後作ったゴジラ映画がだんだん「他の怪獣とのプロレスごっこ」になっていくので、ゴジラという映画自体もその印象が濃くなっていき飽きられ続編が作られなくなる、と言うことを繰り返していく訳ですね。

 

その点シン・ゴジラは、この初代ゴジラと共通する「悪役としてのゴジラ」であるわけです。また、戦争や水爆、放射能などのメタファーであり、改めて今の我々とも共通する「恐怖」や「畏怖」を表現している初代ゴジラにその原点を見いだすことができます。

 

■怪獣大戦争

怪獣大戦争

怪獣大戦争

 

ゴジラ映画の辿った道である「他の怪獣とのプロレスごっこ」もしくは、人間が考えた怪獣対策秘密兵器でやっつける系の最右翼の映画がこれでしょう。

 

ゴジララドンキングギドラが月面で戦うという、かなりぶっ飛んだ設定に1960年代SF要素満載の空想科学映画での「はっちゃけた」一面を垣間見ることが出来るかと。

 

さらに、いくら当時流行っていたからってゴジラに「シェー」のポーズさせるのはいかがなモノなんでしょうか?あと、この頃のゴジラ映画の無駄にインターナショナルな感じはいつ見ても謎です。

 

こう考えてみると結構な問題作ですよね。主題曲がかのK1で活躍した佐竹雅昭の入場曲なのがステキです。そう、シン・ゴジラのエンディングロールで流れていた曲です。

 

ガメラ 大怪獣宇宙決戦

 

シン・ゴジラの樋口監督が特技監督として参加し名を挙げた平成ガメラシリーズの第一作。ちなみにガメラシリーズは大映の製作。

 

ガメラシリーズはゴジラとそもそもその生い立ちが異なり、「人類の味方」「少年少女との冒険活劇」と言った要素が大きいので、ある意味典型的な万人向けの特撮怪獣映画としてはガメラの方がイメージが近いのかもしれないと思いますね。

 

この映画からシン・ゴジラとの共通性を見いだすのは難しいですが、シン・ゴジラを見て怪獣映画に興味を持った方はその主要な系統の一本として、誰でも楽しめる特撮怪獣映画の良作としてもおすすめしたいですね。

 

宇宙大戦争

宇宙大戦争

宇宙大戦争

 

これもゴジラシリーズとは直接関係ない映画ですが、制作・監督・特技監督・音楽が初代ゴジラと同じスタッフです。しかし、なにぶん話が荒唐無稽な空想科学モノなのでシリアスな初代ゴジラの雰囲気とは一転してエンタメ一直線という感じ。

 

小松崎茂の書いた21世紀の未来予想図的な世界観は今見るとノスタルジー以外の何物でも無いですね。残念ながら宇宙を飛ぶ戦闘機もレーザー兵器も21世紀になった現在でもまだ実用化されてませーん。

 

なんと言ってもシン・ゴジラでヤシオリ作戦のテーマとして流れたあの名曲はこの映画からなのですが、使い方はシン・ゴジラの方が100倍うまいです。この映画で流れてもあまり興奮できないのは何故なんだぜ?

 

というわけで、シン・ゴジラ関連4作品挙げてみました。次はメカゴジラ行ってみようと思います。