見に行って参りました「THE有頂天ホテル」。幕張シネプレックスの10番スクリーンで鑑賞です。
映画の話題の前に映画館の幕張シネプレについてなんですが、ここは私のかなりお気に入りの映画館です。職場に近いので会社帰りによく行くのですが、なんと言ってもTHXの10番スクリーンとHDCSの9番スクリーンの音響が売りになってます。その他のスクリーンもなかなか私好みの音場を作っているので、特に「音」を重視したい映画を見るときは必ずここと決めているほどです。
さて、三谷幸喜作品は今までに「笑いの大学」や「みんなのいえ」など鑑賞してきましたが、間違いなくこの有頂天ホテルがBESTです。
登場する役者が豪華でそれだけで凄いのですが、役に対する配役が素晴らしいですね。主演級の役所、松たかこは言わずもがなですが、私が一番唸ったのが伊東四朗と西田敏行です。こんな重鎮を惜しげもなく『あんな』役で出すあたり東宝映画の勢いを感じずにはいられませんでした。伊東四朗は元々コメディアンですからああいう役回りをこなせるのはわかってはいたのですが、最近頑固な親父とかそんな役ばかりなので本人も本意ではなかったのでしょう、この映画のようなコミカルな役をとても生き生きと演じているのが感じられました。西田敏行なんかもう尻全開でしたからねw
こういう群像劇は得てして話が散漫になってしまって中身の薄い物語になってしまいがちですが、そこはさすが三谷幸喜うまくクライマックスに向けて話を持って行っています。
ただよく三谷作品は演劇的なんて言われてますが、それは今回も強く感じました。この人の映画はたしかに台詞とアクションが多くて「画でじっくり見せる場面」ってのがほとんどないんですよね。だからどうしても演劇的ドタバタ劇になってしまうのでしょうか。演劇出身だからそうなってしまうから仕方ないといえばそうですが、そこがちょっと不満かな。
でも、頭を空っぽにして見る人にはいい映画です。おすすめ!