かもめ食堂がレンタル開始ということで早速近所のツタヤで借りて鑑賞してみました。映画館で見たかったんですけど見逃してしまったんですよね。
そもそも、この映画って小林聡美ともたいまさこがキャスティングされている時点で私はすっかり「やっぱり猫が好き」のようなドタバタコメディを想像してしまっていたのですが、意外にも(?!)小林聡美が押さえた演技をしているので全体的に力の抜けたしっとりとした、ふわふわっとした感じの映画になってますね。
フィンランドで開業した日本料理の店が舞台の映画ですが、そのお店ってきっと日本人からしたら日本で開業したフィンランド料理店みたいなモノなんでしょうね。行ってみたい気もするけど何が出てくるのか想像付かない、みたいな。
そんな比較的狭い中での人間模様を描いているので、ドラマとしても取り立てて大きな展開があるわけでもないのに見ていて飽きないんですよね。
きっと雰囲気を楽しむ映画だからなのでしょう。出てくる料理やヘルシンキの景色や人、かもめ食堂の気の利いた内装などスゴいものは何一つ出てこないのに、見ているこっちは非常に心地がよいのですよ。ある種の癒しすら感じます。
昼下がりにおいしいコーヒーでも飲みながら鑑賞したい。そんな映画です。