DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

バベル

Babel_po久しぶりにBlogに帰ってきました。

半年近く書いてなかったのですが、またぼちぼちと再開しましょう。

さて、いろいろと話題の映画「バベル」です。

実はこれ映画館で見たわけではないです。

3月に国際線の飛行機の中で見ました。

まず、はっきり感想言ってしまうと「私には合わない映画だな」です。

ちゃんと見れば映画の持つメッセージとか意味っていうのは分かる映画とは思うのですが、なにぶん映画の構成(編集)とか演出、脚本でわざとなのかってくらい見る人を煙に巻いてくるので、見てるうちに「???」ってなるんですよね。

あと、日本人にバベルって言ったら「え、バビル2世が住んでいるあれ?」とか言ってくる40歳前後の人がいるくらいで馴染みのない単語ですよね。タイトルそのものがこの映画を理解する上で重要な手がかりなのにこれじゃいけません。これこそ邦題付ければ良かったのに。

イニャリトゥ監督の作品を見るのはこれが初めてなのですが、なるほどこの監督はあまり大衆向きではないというか「単館系で人気の出る映画」を作るような監督なんですね。このバベルも出演者こそそれなりに豪華ですが、映画から伝わる雰囲気が渋谷とか新宿の小さな映画館から醸し出されるモノと似てるなぁ、ってのがこの映画を見て感じた第一印象です。

モロッコ、アメリカ、日本、メキシコの4カ国が舞台の群像劇で、それぞれの話はそれなりに繋がってはいるモノの時系列まで合っていないし、話もそこそこのまま突然切り替わるのでまずこのあたりが見る人が混乱する一つの要因になってますね。

日本のパートはアカデミー賞菊池凛子の演技が話題になったところですが、正直ついて行けませんでした。彼女が聾唖の女子高生役を体張って熱演したのはスゴいと思うのですが、いくら都会の女子高生役だからって行動がちょっとエキセントリックすぎで共感できず。うーん、残念。

人はそれぞれの立場・言語・道徳など立ち位置の違いや考え方の違いで理解し合えないこともある。でもそれは表面的なことで、たとえ言語でのコミュニケーションが出来なくてもお互い分かり合うことは出来るのだ、というようなことをこの映画は言いたいのでしょう。

でも、そんなのは人と人とがコミュニケーションを取っていれば日常茶飯事に起きる出来事で、今更映画で分かりづらく訴えられても見てる方は「だから何?」ですよね。

ま、今回はタダで見られたから良しとするかな。