DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

天然コケッコー

T_kokeお盆に1日だけ休みが取れたのでその日は映画三昧にしました。このクソ暑い日はインドア系の娯楽に浸るのがベストですよね。

というわけで、まずは「天然コケッコー」です。

映画のレビュー記事をいくつか読んでから見に行ったので、どんな映画かおおよその見当は付けてから行ったのですが噂に違わぬ「何も起きない」映画でしたね(笑)

でも、主人公の夏帆演ずるそよからしてみたら何も起きていないわけないんですよ。初めての同級生は東京からの転校生だし、神社でキスしちゃうし、修学旅行で東京行っちゃうしで、何気に青春イベントのオンパレードです。

でも実は誰しも持つ中学時代の青春の一ページなんて、酸いも甘いも知ったる大人から見たら所詮そんなモノなのかも。物凄い平凡な日々だったんだけど、大人になってしまった今から見返してみるとなんであんなにキラキラしていたのかなぁ、と。

この映画は田舎の中学生であるそよの平凡な中学生日記なんだけど、そのキラキラ感が何とも絶妙なのです。舞台が山陰の田舎ですが、妙に郷愁を誘うところが見ている大人の記憶の片隅にあるキラキラをますます増幅させます。都会出身の人にはどうにかわからんですが。

一つだけ気になったのがそよと郵便局員のエピソード。おいおい、いい大人が中学生相手に恋心ってどんなんですかね。狭い田舎の出来事だからってこのシーケンスはちょっと違和感憶えました。

少しずつ大人の階段を上がっていく少女の役を夏帆が好演してますね。演技云々よりもスゴく佇まいがいい役者さんですね。あと、脇を固める子役もスゴくいいです、もちろんネコも。

お盆休みに田舎に帰省できなかった大人にオススメの映画。癒されます。