タイトルにある小笹芳央著「自分は評価されていないと思ったら読む本」をAmazonで買って読んでみました。かなり久々のビジネス本。
サラリーマンのよくある愚痴、「俺は上司に正当に評価されていない!」とか「良い仕事をなかなか回して貰えない」とか思っている人にこの本は良い処方箋だと思います。
私もなんとなく感じるのですが、そういう愚痴を聞くとき(言うとき)ってその発言者は仕事があまりうまくいってないときのセリフですよね。決して好調なときはこんなこと言わない。
人間の自己防衛というか自己正当の結果として上記のような愚痴を吐いてしまうと思うのですが、そういうときの原因って得てしてその人にあるというのは観察していて感じます。ところが、自分がそういう時は自分を客観的に見れてなくて、ついつい人や環境のせいにしてしまいがちになってしまうもの。
そういうときの「第三者の目」としてこの本の視点は読者に気づきを与えてくれます。
この本で一番印象的だったのは、人間の成長曲線について語られているところですかね。「人間は右肩上がりの直線で成長するわけではない。ある点で急にレベルアップする。そのためには溜めが必要」という件は激しく同意。
これは私も経験があって、大きなプロジェクトとかやりきった後に以前やっていた仕事に戻ると、仕事が簡単に感じたり別の視点から見れたりして、こういうのが成長って言うのかぁと感じたことは一回ではありません。
残念なのはこの「溜め」の期間が我慢できない人。溜めの後には成長が待っているのに、それを待ちきれない=諦めてしまう、辞めてしまう。
とにかく、昨今の不況でストレス溜めまくりのサラリーマンはこの本を持っておくことをオススメします。