DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

「これも自分と認めざるをえない」展

最近、個人的に注目している美術関連の展示会は六本木で催されることが多くなりつつある。国立新美術館やヒルズの森美術館などやたら六本木界隈で美術館が多くなったのもその影響だけど、今日行ってきたのは東京ミッドタウンの中にある21_21DESIGN SIGHT(http://www.2121designsight.jp/)。

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ここで現在開催されている「これも自分と認めざるをえない」展は非常に面白かったのでここでご紹介しておきましょう。

この展示はNHKピタゴラスイッチで有名な佐藤雅彦ディレクションした展示会で、体験型の展示が多いちょっと変わったアート作品展です。

この展示会は人の属性をテーマにしているのですが、入場してすぐに自分の名前、身長、体重、網膜などいろいろ自分自身の「属性」をインプットしていきます。これが後の展示内容に大きく関係していくわけです。

体験型のアートは文書での表現が難しいので、ここでの展示物の解説は割愛しますが、常に自分を意識させる体験が沢山登場します。

一番のオススメ展示は「金魚が先か、自分が先か」かな。ネタバレになるので内容は書けませんが、ちょっとしたドッキリと哲学の時間を与えてくれます。

帰り道に色々考えたのですが、トム・クルーズが主演していた「マイノリティーリポート」という映画を思い出しました。この映画の世界では、街の至る所で網膜スキャンされ個人情報に即した宣伝や追跡が行われるなど、ある種の近未来的管理社会なのです。

この展示会はアートの一環ですが、考えようによっては「マイノリティーリポート」チックな自分自身のとある属性によって自身を判別させられる怖さみたいなモノも併せ持っているのだなぁ、とちょっと背筋が寒くなったりしました。

まぁ、あまり深く考えずにとりあえず楽しむが吉です。平日に行っても人気展示は結構待ちがあったので、ゆっくり見たいなら休日を外した方がよいと思います。