食わず嫌いもよろしくないので、たまにはトヨタのことも書きたいなと思います(笑)
うちの実家はずっとトヨタ車を乗り継いできた家だったので、物心ついた時からトヨタ車に乗っていましたし、必然的に私が免許をとって初めて運転したクルマもトヨタのクルマです。
そもそも、うちの親は「クルマは下駄代わり」という思想の持ち主だったので、結果そうなったという言い方が正しいのかもしれません。一昔前の一般的な中流家庭の典型ですか。
ところで、トヨタ車のヒエラルキー的に頂点は「クラウン」という位置づけがあるのか、以前に親戚筋がクラウンに乗っていた時も「すごいねー」とか言って囃し立てていた記憶があります。いわゆる「いつかはクラウン」ってやつですか。
http://toyokeizai.net/articles/-/12291?page=2
ちょっと前の記事ですが、上のリンクの記事にはそんな一時代を築いたクラウンの凋落を表す資料があります。販売台数が1990年のピークを境に右肩下がりで、昨年はピーク時から8割以上も販売台数を落としていたというもの。たしかに最近、クラウンを昔ほど見かけなくなったかも。
今となっては、もはやクラウンはトヨタの最高車種ではありませんね。レクサスというブランドが出来てしまったので、上の下くらいの位置づけの中途半端なポジションのクルマになっちゃいましたか。
更に不幸なのは昨今の輸入車がクラウンの「高級セダン」ポジションを奪ってしまったこと、HVカーに先進性とか知的さとかのイメージを奪われたことなどが挙げられますかね。あ、クラウンもHVありますがイメージとしてどうなんだという話です。
そんな中14代目の新型クラウンが出てきたわけですが、「スピンドルグリルが」とか「ピンクが」とか言ってる時点でもうクラウンの時代の終焉を感じないわけにはいかなかったわけです。国産車のセダンが軒並み討ち死に状態の中でクラウンとて例外ではないと。今のトヨタにはもはや過去の名声の惰性で作っているクルマとしか思えず。。。
ただ、「過去の成功体験にとらわれず、常に革新していく姿勢」が日本の自動車業界の良心だと思っているし、世界的に見てもトヨタはその点トップランナーだと思ってます。たとえクラウンが消えたとしても、それは進化論的な淘汰なのではないかなと思うわけです。