今年も東京みなと祭り開催中の晴海埠頭に行って参りました。
東京消防庁の消防船とヘリが繰り広げる「水のページェント」は毎度圧巻です!ご近所でこのイベント見に来ないのは相当損してますよー。
え?なんで写真がないのかって?それは私が望遠レンズ忘れたからです!(キッパリ
今回はいつもの公開船(練習船「海鷹丸」、測量船「海洋」、浚渫船「海竜」)に加えて、東京消防庁から消防艇「みやこどり」、さらに海上自衛隊から掃海艦「つしま」が参加していました。昨年は護衛艦「ゆうぎり」でしたね。
正直今年は海自からの参加は無理かなと思っていたのですが、ここで掃海艦「つしま」を持ってきたところにセンスを感じずにいられません。まぁ、たまたまなんでしょうがその理由は追々明かしていきましょう。
掃海艦「つしま」はやえやま型掃海艦の2番艦で1993年に就役しています。
名前の通り、機雷を除去する掃海を任務とする艦艇です。掃海任務を主とする艦艇は小さい順に「掃海管制艇」、「掃海艇」、「掃海艦」、「掃海母艦」の4つの艦種があります。掃海母艦はちょっと特殊なので割愛しますが、浅瀬の機雷除去を得意とするのが掃海管制艇と掃海艇、潜水艦用などに深海に敷設された機雷の除去を得意とする掃海艦と覚えておくと良いでしょう。
上の写真の白いイルカみたいなモノは掃海時に使う器具
下の写真の黄色いのは機雷処分具S-7と呼ばれる無人潜航艇のようなモノ
機雷にはいろいろな種類があり、それに対応した器具を使うことで掃海を行うとのことでした
艦橋内。他の護衛艦と比べると窓の面積大きめですよね。
備え付けの20mm機関砲。機雷掃討時に直接浮上した機雷めがけて発砲して処分するそうです。
最後になりますが、やえやま型掃海艦の最大の特徴は木製だということです。しかも、木造船としては世界最大級の船でもあります。
上の写真をよーく見ると、金属製の船では見られないようなヒビや木独特の凸凹などが見て取れます。
なぜ木造なのかというと、それは機雷に艦船の磁気を感知して爆発するものがあるからです。金属製の船だとどうしても運用していると磁気を帯びてしまいますが、木製であればそのリスクも少なくなるということです。
実はこの掃海艦「つしま」はこの6月に退役します。今回これが最後の「つしま」の艦艇公開だと話していました。
やえやま型掃海艦は3隻いるのですが、この「つしま」含め6月に同時に2隻退役することが決まっています。残り1隻の「はちじょう」が退役してしまうと、この規模の木造船は日本から無くなってしまいます。実はもう日本に大型の木造船を作れる技術がないのです。
最近の掃海艦はFRP(強化プラスチック)製になってしまったこともあり、大型木造船はロストテクノロジーになってしまった訳でなんとも残念。
この艦艇公開はそんな大型木造船「つしま」に乗れる最後のチャンスだったのです。
#1番艦の「やえやま」は6/1-2に横浜新港で艦艇公開しますね。木造船未見の方は是非