いわゆる高級車の二本立て試乗記事です。
ではまずはレクサスから。
レクサス NX 300 F SPORT
ハイブリッドの300hが試乗車で無いとのことだったので、2L+ターボの300に試乗しました。
動力源の2Lターボエンジンは238ps/35.7kgととてもパワフル。実際乗ってみても、どの速度域から加速しても立ち上がりは満足のいくもの。
ただ、パワフルなのだが感覚的に一体感が感じられないです。パワーが出たなら出たきりで、加速や減速がある意味無機質で気持ちよさがイマイチでしょうか。
乗り味はあまり腰高な感じはせず、サスもF SPORTSだけあってそれなりに引き締められたもの。しかし、多少の突き上げはあるもののさほど不快感は無く、ドイツ車の硬い足回りに慣れている人であれば違和感ないでしょう。
内装はレクサスらしく豪華。見ていて思ったのが、昔は金に糸目を付けない結婚式をしていたと言われる名古屋の企業だと思うと凄く合点のいく内装だと感じました。ここぞとばかりに主張してくるフロントコンソール部分は迫力すら感じるほど。
SUVとしてNXはどうかという話になってくるとかなり微妙だと思いますね。結論としてはシティ派SUV(なんちゃってSUV)と言えば良いのか、本格的なSUVの使用は想定してない車なのかなと。
まるでクーペのような車内の狭さ、荷室もお世辞にも広いとは言えない。そういうのは素直にランクル買えってこと?!
メルセデス GLC
最近街でよく見かける車なので見てきました。最近のメルセデスっぽく外観も洗練されていてとても格好いい車ですよね。
試乗した車のグレードはGLC 200 Sportsでした。
エンジンは2Lターボで184ps/30.8kgとなかなかのスペック。車重に対してはどうかな?と思っていたが、ゼロ加速ではやや重さを感じるものの一旦走ってしまえば気にならない程度。
今まで試乗してきたX3やフォレスター、CX-5から見ると取り回しに車体の大きさを感じる車ですね。軽快感にやや欠けるところがあるからでしょう。でも、それがメルセデスの「安全に振る」味付けなわけです。
足回りはCクラスの血筋だからなのかさすがと言うほかは無く、メルセデスらしいしっとりとした高級感溢れるもの。
内装は素晴らしいの一言。これにはレクサスNXも太刀打ち出来ないと思う。洗練された高級感というかギミックも端正で無駄が無い。X3も内装がよくなったとはいえまだまだメルセデスには及ばないですね。
ただ、メルセデスのコマンドシステム(ナビ)はマツダのものと大して変わらないダメさだと思います。ここはBMWの方が良い。早く新型Aクラスと同じものを装備すべきです。
室内も荷室も広くSUVとしても問題なし。ただ、価格的にX3と丸かぶりなので道具としてのSUVとして捉えると割高な感じがどうしてもしてしまいますね。「高級なSUV乗ってる俺サイコー!」と思いたい方には超オススメの一台ですが。
というわけで、2台のSUVの試乗記でした。