2025年12月にエジプトに行ってきましたので、その旅行記になります。

今回はエジプト到着初日、ギザのピラミッド編です。
エジプト旅行記 その2 ギザのピラミッド編
成田〜ドバイ〜カイロ
12月某日にエミレーツ航空 成田発ドバイ行EK319便に乗り込み、エジプト10日間の旅が始まる。ドバイまではおよそ12時間。
席が隣だったガーナ人の方や、ブラジル人の方と機内の会話を楽しみながら過ごしていたら、あっという間にドバイ着。サッカーの話題は世界共通だ。
今回初めて利用したエミレーツ航空は想像以上に快適で、機内食も美味しく、A380-800の静かなエンジン音のおかげで耳栓なしでぐっすり眠れるほど。これほどリラックスできたフライトは久しぶりで、旅の期待感が一気に高まる。
カイロまでエミレーツで行くので、ドバイでは手荷物預けたまま乗り換えできるのが嬉しい。乗り換え時間は2時間40分ほど。

ドバイからカイロへの飛行機は、砂と岩が延々と続く中東の大地の上を通りながら進み、その荒涼とした景色に目を奪われた。日本では決して見ることのできない大地の表情に心が動かされる。
カイロでは滑走路が混んでいたのか、飛行機はカイロ付近をぐるっと一周してから着陸。おかげで最終日に観光予定のサッカラにある「屈折ピラミッド」や「赤ピラミッド」が眼下に一望でき、胸が躍った。

カイロからギザへ
カイロ空港に到着し、入国審査を終えると同じツアーの日本人旅行者と合流し、ギザのピラミッドへ向けて出発。空港からギザまでは車で約40分だが、その間に見たのは思わず息を飲むような カイロの道路事情 だった。
道路ではクラクションが鳴り響き、車が狭い間を割って入っていく。前の車が遅ければ幅寄せしながら追い越していく様子を見て、日本のドライバーの運転がいかに特別かを思い知らされた。
それほど自由で混沌とした道路の風景は、初めての訪問者の感覚を刺激するには十分だった。
エジプトの道路事情に面食らいながら、昼食を取ったあと早速ピラミッドへ。

街中から少し離れた高台から見上げるように立つピラミッドは、遠くからでも圧倒的な存在感を放っている。街と砂漠の境目に立つその姿は、まさに「古代と現在が交差する場所」だ。
遠景に見えるピラミッドの大きさのみならず、途中に見えた大エジプト博物館の巨大さにも感心しながら、観光客向けの駐車場からピラミッドの構内に入っていく。
ギザのピラミッド
入場チケットを買ってゲートを通過すると、構内を走るバスに乗ってピラミッド間を移動することになる。世界遺産なので自家用車での入場は禁止されているのだろう。
ピラミッドがよく見えるポイントまでバスで移動。
遠巻きに初めて見るピラミッド。その偉容に圧倒される。
約4500年そこに留まり続けている巨大な岩石を積み上げた構造物は、写真で見るよりも遙かに雄大であった。視覚と肌感覚でこの歴史を直接感じられるのは、ここに来たものだけの特権だ。
付近を散策すると、観光客向けのラクダ乗り場が目に付いた。
せっかくの記念だからと乗ってみることに。
初めてのラクダは背が高く、ふわっとした歩みで砂の上を進む。その揺れは不安と興奮が混ざっていて、最初はまるで振り落とされるんじゃないかとヒヤリとした。
しかし、ピラミッドを背に歩くラクダの背中は忘れられない体験になった。
現地ではラクダの料金や交渉の仕方が大きなポイントになっていて、事前に相場を知っておくと安心(30分でおよそ100〜150EGP程度が目安)


ラクダに乗って少し回遊したあと、改めてピラミッドの近くまでバスで移動。
クフ王のピラミッド内部へ
いよいよ、クフ王のピラミッド内部へ。入口は長蛇の列で入場にしばらく時間がかかる。観光ハイシーズンなので仕方ない。

クフ王ピラミッド内部は決して広い空間ではなく、狭い通路をゆっくり進んでいく。入る人と出る人ですれ違いも困難。時間をかけながら少しずつ玄室を目指して急な階段を登っていく。

内部を進めば進むほど湿度が上がって、かなり蒸し暑くなってくる。玄室付近ではもう汗ダクダクに。大回廊の精緻な構造に息を飲みながら、当時の職人達がどれだけの労力をかけて作ったのかと思うと気が遠くなる。
玄室は大回廊を登って、しゃがんで進む狭い入口を経由するとある。この時代の玄室に壁画やピラミッド・テキスト(葬送文章)のようなものは一切書かれていない。至ってシンプルな玄室である。
玄室には、一枚岩をくり抜いた巨大な石棺が静かに横たわっている。数千年もの時を経た空間は、想像以上にシンプルで、それが逆に古代人の息遣いをリアルに感じさせるのだ。

カフラーのピラミッドとスフィンクス
やっとのことで、クフ王のピラミッド内部から出ると、既に夕刻になろうとしている空をバックに巨大な構造物が目の前に現れる。そこにはカフラー王のピラミッドが聳え立っていた。

よく見るとクフ王のピラミッドとカフラー王のピラミッドは形が異なる。稜線の角度に違いがあり、カフラー王のピラミッドのほうが角度が急なのだ。
クフ王はどっしりとしたピラミッドで、重厚さや威厳のようなものを感じるのに対し、カフラー王のそれはスタイリッシュで洗練されている。これは写真で見ただけではなかなかわからない違いだと思う。
その後、スフィンクスまでバスで移動。

スフィンクスとピラミッド群。本当に人類が4500年前に作ったものなのか疑問を感じるくらい圧倒的な巨大構造物を目の当たりにして、古代エジプト文明の謎とスケールの凄みをひしひしと感じたのだった。
初日の余韻
初日はギザのピラミッド巡りで終了。日本からの長い移動の疲れもあったが、ギザでの濃密な体験に数千年時間旅行した気分に。大いに満足してホテルへと戻っていった。
圧倒的な遺跡のコンテンツ力で初日の観光だけでおなかいっぱいなのに、これからどうなってしまうのだろうと強い期待を抱きつつ、その夜は眠りについたのだった。
以上、エジプト旅行記 その2 ギザのピラミッド編でした。