いつも外出用に使っていたAKG K490NCの充電が出来なくなってしまったので、ノイズキャンセリング機能(以下NC)がONにできなくなってしまいました。
まぁ、丸々三年ほぼ毎日使ったので充電池の寿命かもしれません。
普通にヘッドフォンとして使っても優秀なのでNCなしで今も使っているのですが、iPhone7使い出してからBluetoothでのワイヤレスヘッドフォンの存在がとても気になってました。
そこで、手始めに会社帰りに家電店にてタイトルのヘッドフォン3機種を聞き比べて次期通勤用ヘッドフォン選定(仮)してきました。短時間の試聴なので今回は一口感想程度ですがレビュー記事上げますね。
なお、筆者の音の好みは「AKGの音が好き」と言うところで察してください。全体的にバランス良く、かつ中高音域が美しく伸びやかに鳴る感じが好きです。
■SONY MDR1000X
SONYと言えば意味も無く「ドンシャリ」のイメージだったのがいい意味で裏切られた感じ。正直この三機種の中で一番期待値が低かったヘッドフォンだったのだが、いやいやどうして。
【音質】
全ての音域でとても自然に音が鳴る印象。どんな音楽でも誇張せずナチュラルな音の出し方をするので好感が持てる。逆に言うとイメージより良い意味で大人しく鳴る感じなので意外だった。ポップスやロックだけでなく、クラシックでもとても繊細かつ艶やかに鳴らしてくれる。
一昔前のBluetoothヘッドフォンとは全く別物の音。ワイヤレスでもここまで音質が進化したかと感慨深い。
【NC】
良く効く。BOSE QC35と同じくらいNCの効きは素晴らしいと感じた。QC35は人の声はそれなりに通すようになっているが、MDR1000Xは下手すると人の声すら大幅に消してしまう感じ。だから外部の音がわざと聞こえるようにする機能があるくらい。
【総評】
ハウジングの外殻がのぺっとしたデザインなのでこのあたり好き嫌い分かれそう。あと、音に関してモニタ用に近く、バランス良く鳴らすので、その点好みでない人もいるかも知れない。ただ、音質とNC含めトータルでの完成度の高さという点ではかなり高いところを行っていると思う。
■BOSE QuietComfort 35 wireless headphones
独特の低音域の出方があまり好きでは無いBOSE製品は通常なら選択肢に上がってこないのだが、QC35は今までとは音の傾向が違うと聞き試してみることに。
【音質】
確かにいつものBOSE製品にある存在感も量的にもたっぷりの低音はやや抑えめではある。しかし、全体的に音がDSPによって「作られた」感が強くて音の鳴りそのものが自然じゃ無い感じがする。どんな曲も元気よくリズム感溢れる音楽になるが、音そのものがデジタルな電子音的な感じが抜け切れない。
【NC】
良く効くが、以前のような圧倒的なNCの優位性は無い。SONY製品も同じくらい頑張っている。
【総評】
デザイン的には一番カッコイイと思う。外でも使う機器なのでこの点重要。音質は一聴すると聴き心地が良いのだが良く聴くとデジタルチック。あと、解像感が低下して中音域がごちゃっと汚く鳴る時がある。そしてたまに音が途切れる。初めのうちはこの機種を買う気満々だったので、間違いかと思って異なる三店舗で試聴を行ったが全て同じ感想。うーむ。
■AKG N60NC
N60NC | ノイズキャンセリングヘッドホン | AKG by HARMAN
残念ながらAKGはBluetoothかつNC付きのヘッドフォンを出していない。N60NCはケーブルで接続するタイプなので本来の希望とは違うが、AKGの音が大好きの私には選択肢に入れないわけにはいかんのです、、、
【音質】
バランスが取れたナチュラルに鳴る高音と中音域。そして、やや抑えめの低音。QC35聞いた後にN60NCで曲を聴くと、高音域と音の艶が1ランクくらい上のヘッドフォンで聞いているように感じる。まぁ、ケーブル接続だしそりゃそうか。
【NC】
上記のBOSEやSONY製品程では無いが十分な効き。耳栓代わりにするにはちと辛いモノはあるかも
【総評】
あぁ、これでワイヤレスだったら何の迷いも無くN60NCを買っていたのだが。AKGはBluetooth&NCのヘッドフォンを作る気無いんですかねぇ。。。
<2017/5/19追記>
遂にAKGからもノイズキャンセリングワイヤレスヘッドフォンが発売!
N60NC WIRELESS | Bluetooth対応(ワイヤレス) | AKG by HARMAN
<2017/5/27追記>
N60NC Wirelessの製品を試聴してきました。NCは標準的で効きは至って普通。音質は同価格帯のワイヤレスヘッドフォンと比べても特筆すべき所は無いですが、AKGの特色である高音域もワイヤレスとしては普通、ヘッドフォンとしては解像度が物足りない感じ。ちょっと微妙かなぁ。(降ろしたてでエージング出来ていない可能性があるので鵜呑みにしないこと)
Bluetooth接続のヘッドフォンをいくつか試聴してみて思ったのは、音質の向上がとても著しく一昔前の製品とは別物だと言うこと。多くの人が違和感の無いレベルでリスニングが可能な製品になっていると思います。
とはいえ、まだケーブル接続の同価格帯のヘッドフォンとは音質的には差があるのも感じてます。まぁ、近いうちに技術の進歩が解決しそうな気がしますが。
なので、この手のヘッドフォンは音質だけで無く、機能性や利便性などを踏まえトータルで判断して買い物したいですね。ケーブルレスの恩恵はやはりとても大きいし、NC機能は一回使い始めるとこれ無しにいられなくなりますから。
で、これは大原則ですがオーディオはかなり個人の趣向に依存する趣味です。上記の感想も筆者の主観によるもので客観的ではないと言うことをお忘れ無く。
<<追記>>
「あれ?MOMENTUM Wirelessは?」と思った方。申し訳ありませんが、見た目とカタログスペック&若干の試聴で外させて頂きました。音質はMDR1000Xと同傾向だが高音に強い感じ、NCはやや残念な感じという評価です。また、デザインがオシャレ過ぎてこれは似合わないなと思ったので候補から外れました。はい。
<<追記2>>
そっか、ノイズキャンセリング機能(NC機能)のほうが一般的なのかー。なので、NRをNCに置換しました。
<<追記3>>
MDR-1000Xを購入しましたのでレビュー記事書きました。