なるほど、これはすごい
■iPad 500万台を日本の高齢者に配布。アップルとIBMが日本郵政の実証実験に参加(Engadget)
http://japanese.engadget.com/2015/05/02/ipad-500-ibm/
うーん、タイトルからいきなりiPadを高齢者に500万台配布するのかと思いましたが、Appleのリリースを確認してみるとちょっと違う模様です。
■日本郵政グループ、IBM、Apple、日本の高齢者がサービスを通じて家族・地域コミュニティーとつながるために、iPadと専用アプリケーションを提供(Apple)
こちらもリリースタイトルだけ読むとこれまた凄そうな感じですが、外資系企業によくありがちな「やや誇張気味な」リリース文章ですね。実際には500万台のiPadをいきなり高齢者に配布するわけ無くて、小さく初めて最終目標はそのくらいと言っている訳です。
また、もともと日本郵政がその地域の郵便局などの郵便ネットワークを生かした形で展開しようとしている「みまもりサービス」というサービスがベースになっていることも見逃してはいけないのでしょう。
Appleのリリースにはこうあります
「わずかな月額利用料で日本郵政グループの担当者が高齢者のお客様の生活の様子を確認し、別地域の家族などへの報告も可能になります。本サービスでは、iPadの活用により、お客様ごとのサービス強化を図ることも可能になります。」
つまり、日本郵政の高齢者に対する「みまもりサービス」が本丸であって、そのサポートやサービス強化の一環としてiPadを用いたシステムを入れると言うことがこのリリースから読み取れます。
なーんだ、そいうことか。ちょっと拍子抜け。
でも、ある意味現実的なiPadの使い方だとも思いました。
思い返せば日本のIT企業だか市町村が九州のとある地域で似たような実証実験やってたような気がしましたが、あれはどうしたものでしょうか?
結局、この手のサービスはiPadなどの端末が注目されがちですが、導入・運用する側がiPadをどう使っていくかのビジョンの問題なんだと思います。別にiPadが単独で高齢者に対して何かするわけがなく、トータルとして高齢者向けサービスの品質を上げていけるかどうかが問われるのでしょうね。