8月4日に晴海埠頭で行われた英海軍「アルビオン」とそのホストシップ護衛艦「うらが」の一般公開に行ってきました。
英海軍「アルビオン」(HMS ALBION)はイギリス海軍の揚陸艦で、今回は北朝鮮の瀬取りを監視すべく国連軍として極東方面に派遣されたとのことです。なので、今回の一般公開では英海軍としているものの、東シナ海での活動では国連軍の一員として活動するとのこと。
HMS ALBION
当日4日の公開時間は12時からだったのですが、どうやらアルビオン側が見せてはいけないものを隠すのに時間が掛かっていたようで、1時間ほど公開時間が遅れてアルビオンの公開が始まりました。
なので、時間通りに公開が始まっていた「うらが」の方から見学したので、まずは「うらが」の方からレポ始めます。
護衛艦 うらが
護衛艦「うらが」はうらが型掃海母艦の1番艦で日立造船舞鶴造船所で建造され、平成9年に就役した護衛艦です。
護衛艦「うらが」
※正面から撮影出来なかったので後ろからの写真でゴメンナサイ
ちなみに掃海母艦ってなんやねん?という方に解説しますと、掃海艇や掃海艦が実施する掃海作業、つまり海に設置されている機雷などを除去する作業を指揮・サポートする役割が一つ。
そして、あまり知られていない掃海母艦の役割に「機雷敷設」があります。意外かも知れませんが自衛隊もかなり高性能な機雷を所有しており、機雷の設置を行うことができるのです。
そういえば、以前呉で見た2番艦の「ぶんご」には主砲がついていたのですが、この「うらが」にはありませんね。ちょうど上の写真の撮影位置当たりに付くはずだったと思うのですが実際に設置する気は無さそうです。
ヘリ甲板に展示されていたK-13機雷。これはだいぶ旧式の機雷ですが、デザイン的に一番機雷っぽい機雷かもしれません。
そして、湾岸戦争の時に使用されたイタリア製「MANTA」機雷の訓練用機雷ですね。世界トップレベルの自衛隊の掃海能力を持ってしても相当手こずったそうで、対MANTA訓練用の機雷を作ったのが上の写真というわけです。
4基据え付けられているデッキクレーン。補給物資や機材などをこれで積み卸ししたりするとのこと。
今回の公開では艦橋に上ることが出来ました。基地での一般公開と違ってこういった特別公開の方がサービスいいのは気のせいでしょうか?
掃海母艦の特徴である船尾の門扉。これらは機雷敷設の時に使用。
さて、アルビオンの公開が始まったようですので移動しましょう。
HMS ALBION
英海軍「アルビオン」(HMS ALBION)は2003年就役のドック型輸送揚陸艦です。
基準排水量が14,600tとかなりでかい船です。「うらが」が5,650tなので倍以上の大きさですね。
お出迎えはBv.206の装甲型。甲板にも大量に積まれてました。
海外艦の楽しみの一つに紋章チェックがありますが、さすが英海軍艦艇の紋章はカッコいいですね。HMSはHer Majesty Shipつまり「女王陛下の船」の略です。
艦内に入りました。ウェルドックに格納されている重機や小型船艇など。
これは揚陸艇ですね。戦車は厳しそうですが人員は結構積めそうです。
ヘリ甲板上ではちょっとしたミリタリー体験会状態で、ライフルや機関銃など実物を海兵隊指導の下いろいろ触れることが出来るコーナーが出来てました。まぁ、日本ではなかなか出来ない体験なので人気殺到してましたね。
レーションの試食コーナーが個人的にはツボでしたね。実際に内容を紹介しながら配布もしていて、私はシリアルバーを頂きました。さすが英国海軍と思わせるのはレーションパックの中に紅茶のティーセットがあることと、日本海軍も真似た伝統のカレーが入っていることですかね。
かなり大きな艦内でしたが多様な展示がされていて飽きずに楽しめる一般公開でした。英海軍はこういった行事に慣れているのか、隊員の皆さんも非常にホスピタリティのある方ばかりで良かったです。