DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

映画「リズと青い鳥」

映画「リズと青い鳥」鑑賞してだいぶ時間が経ちましたが、感想書きます。

 

この映画はあの「響け!ユーフォニアム」シリーズのスピンオフ。当該作品の登場人物である3年生(!)コンビであるオーボエ担当の鎧塚みぞれとフルート担当の傘木希美の物語。

 

 

原作となった「響けユーフォニアム 波乱の第二楽章」後編を読んだときからこの映画にメチャクチャ期待してましたから。なんというか、高校生らしい儚くも美しく、そして残酷な友情の圧縮形がここにある、といったような感じでTVアニメシリーズ、いや原作2巻の初出時からこの二人の顛末には目が離せないわけですよ。

 

しかも、女子高生のアンニュイさを描かせたら右に出るモノはいない京アニの山田監督作品となると、もうこれは見に行かないといけないわけです。

 

 

キャラクターデザインについて

映画は90分間ほぼずっとみぞれと希美二人の話で、あとは同じ学年の吉川優子と中川夏紀、そしてみぞれの後輩である剣崎梨々花がストーリーに絡むくらいで、原作主役の久美子やその取り巻きを入れた4人組(北宇治カルテット)ですらちょい役でしか出てきませんね。

 

しかも、この映画だけキャラクターデザインがTV版とは違うんですよね。特にみぞれはTVアニメ版の「アニメ的かわいさ」ではなく、線の細いキャラデザになっているのでより「儚(はかな)さ」が強調されていますよね。

 

そのみぞれのデザインに初めは違和感があったのですが、映画を見終わってその意図を理解できた気がします。やはり、この物語ではみぞれは儚さの象徴。キャラデザにもしっかりそれを落とし込むことでこの映画は世界観を構築していっているんだなぁ、と感じました。

 

キャラデザ変更はいろいろ意見もあると思いますが、前記のように話の世界観に合わせてキャラクターのデザインを変えるのは映画を見た限り正解だったと思います。そして、今までのユーフォシリーズの話とは視点も主要キャラも異なる一線を画した物語として成立させたい監督の意向もあったんじゃないかと感じましたね。

 

 

吹奏楽曲「リズと青い鳥」 

リズと青い鳥 コンクール用編曲Ver.

リズと青い鳥 コンクール用編曲Ver.

  • provided courtesy of iTunes

 

 劇中で北宇治高校吹奏楽部が演奏している曲が「リズと青い鳥」です。TVアニメ版ではコンクールの自由曲として「三日月の舞」が演奏されましたが、その翌年度の自由曲が「リズと青い鳥」になるわけですね。

 

明るく快活な第一楽章「ありふれた日々」、タイトルとはミスマッチな重々しい雰囲気で始まる第二楽章「新しい家族」、冒頭のオーボエとフルートの掛け合いが印象的な第三楽章「愛ゆえの決断」、そして大団円の第四楽章「遠き空へ」

 

全体的に「リズと青い鳥」という劇中の架空の物語をベースにした曲ですが、「三日月の舞」のように技巧的で派手な盛り上がりがある曲では無いですね。ですが、リズの方がいわゆる吹奏楽曲的な優しい雰囲気を持った曲で、どこか懐かしくそして美しい曲という印象。

 

「三日月の舞」の時よりも吹奏楽オーケストレーションがこなれていて、曲そのものの響きにムダが無くとても濃密な感じがします。

 

リズと青い鳥」の(実際の)作曲者は「三日月の舞」と同じ松田彬人ですが、とても良い曲で気に入ったので速攻サントラ購入して聞いてます。それにしてもこのサントラは録音が素晴らしい!

 

ところで、北宇治にはいつの間にかハープがいるんですね。しかも、コントラファゴットまで。 高校の吹奏楽部としてはかなり豪華な楽器編成ですよ。

 

 

感想(ネタバレあり)

原作の「響けユーフォニアム 波乱の第二楽章」後編でのクライマックスと言えるみぞれと希美の立ち位置が入れ替わる場面。まるでシーソーのように「パタンッ」と切り替わる音がどこからともなく聞こえてくるような錯覚を覚えたのを思い出します。

 

山田監督がこの映画でどのようにこの「パタンッ」という音を視覚的に見せてくれるのかを楽しみにしていたのです。ここが一番の注目点でした。

 

原作では久美子を媒介として希美にみぞれには敵わないという本心を独白させるのですが、この映画ではみぞれの成長(希美への依存脱却)を切っ掛けとした希美との会話から始まるのですね。

 

希美はユーフォシリーズにおいては「コミュニケーション能力は高いが生きるのにちょっと不器用な娘」として描かれていますが、それがなんとも言えない人間味というかリアリティを感じさせると思うのです。 

 

しかも、みぞれという才能を「持っている」存在が目の前に現れることで、希美自身は「持っていない」ことを自覚してしまうわけで、なんとも残酷な現実を突きつけられてしまうわけです。

 

一見するとかわいそうな娘なのですが、これは現実社会ではよくある話で「持っていない」自分に気付かされて気落ちしてしまうことなんて大人になるとよくあることなんですよね。

 

けど、高校生として将来の選択が絡んでくると夢を諦めなければならないようなケースもあるわけで、まさに今回の希美はみぞれとの比較から自分ではどうにもならない差を自覚させられて音大という進路を諦めるわけです。

 

どうもこの映画はみぞれに感情移入する人が多いみたいですが、私は何故か希美の気持ちが痛いほどよく分かってしまうので、終始希美に感情移入して見てしまうのです。

 

原作の時はこの二人の関係を完全に第三者的に「のぞき見」的に読んでいたので、立場の入れ替わりをシーソーゲームのように感じられたのかも知れないですが、映画では希美を中心に見てしまっていたので、なんとも胸を締め付けられるような複雑な感情で映画の終盤を見ていました。

 

これはアニメのキャラもきちんと演技をして、感情さえきっちり表現してしまう京アニの作画があってのマジックなのでしょう。もちろん監督の力量もあると思いますが。

 

吹奏楽を切っ掛けにユーフォシリーズを小説・アニメとも見てきましたが、この映画は音楽だけで無く「アニメでの感情表現」という意味でも興味深かったです。

護衛艦「はたかぜ」

毎年恒例の「晴海みなと祭り」に行ってきました。

 

いつもはヘリや消防艇が晴海埠頭前を所狭しと駆け巡る「水の消防ページェント」をメインに見に行くのですが、もう何度も見て知っている(演出は基本的に毎年同じ)ので今年は護衛艦「はたかぜ」の艦艇公開に的を絞って行くことにしました。

 

ちょうど「水のページェント」をやっている最中を狙って艦艇公開に潜り込みました。だいたいこの時間に来る人は「水の消防ページェント」を見に行くので比較的空いてるんですよ。

 

#周りを見ていると晴海みなと祭りのメインイベントである「水の消防ページェント」があることを知らなくて、超低空でヘリが護衛艦の近くを飛ぶのをビックリしながら見ている人もそれなりにいましたが#

 

さて、改めて今回の公開艦艇は護衛艦「はたかぜ」です。

 

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はたかぜ型護衛艦ネームシップとして長崎の三菱造船所で建造され1986年に就役した艦艇で、2番艦は以前に佐世保の艦艇公開で見学した「しまかぜ」ですね。定係港は横須賀なので晴海とは目と鼻の先です。

 

daydream2006.hatenablog.com

 

「はたかぜ」は護衛艦では珍しく主砲が前甲板と後甲板に一門づつ付いていて、主砲を二門も持っている護衛艦は今ではもう「はたかぜ」型のみ。しかも前甲板にターターと単装砲とアスロックという利根型重巡並みのかなり偏った兵装の配置をしているのです。まぁ、それが良いのですけど。

 

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主砲は5インチ(12.7cm)の単装砲で砲塔内で人力で動かせる今となっては古いタイプのものです。もともとは米軍で採用していたものですが、それを日本でライセンス生産したものが「はたかぜ」型に搭載されてます。

 

今回はこの砲塔と砲門をぐるぐる回して稼働しているところをデモしていました。結構な高速で砲塔が旋回するのと、最大仰角のほぼ真上の角度(85度)を取るところなんかはかなり迫力がありました。

 

これはなかなか良いモノを見せて貰えてラッキーでした。

 

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主砲から艦橋にかけて。この主砲の手前にターターミサイル発射装置があり、隠れて見えませんが後方にアスロックの発射装置があります。

 

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後甲板の主砲の砲門とCIWS

 

後甲板ではラッパの吹奏や手旗信号のデモンストレーションをクイズを交えながら面白おかしくやっていました。さすが広報に長けた第一護衛隊群のみなさんです。

 

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はい、というわけで今回の艦艇公開見学記はおしまい。

 

 

仏海軍「ヴァンデミエール」&護衛艦「ゆうぎり」

久々のブログ更新です。

 

今回は2月10日に東京晴海埠頭で行われたフランス海軍フリーゲート艦「ヴァンデミエール」とホストシップとして同行している護衛艦「ゆうぎり」の艦艇公開に行ってきましたのでその模様をレポートします。

 

何年も艦艇公開に行っていると2回目、3回目と複数回艦艇公開に参加することになる艦艇もよくあるのですが、この両艦艇とも2回目の艦艇公開の参加になります。

 

ヴァンデミエール」は2015年の観艦式にフランス海軍代表として参加しており、その前の横須賀で行われた艦艇公開で一度乗艦しています。また、護衛艦「ゆうぎり」も2015年の東京みなとまつりで行われた艦艇公開で乗艦してました。

 

daydream2006.hatenablog.com

 

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とは言え、およそ2年半〜3年ぶりの再会なので楽しみです。

 

ヴァンデミエール

 

では、まず初めに「ヴァンデミエール」から。

 

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(余り良い写真じゃ無くてゴメンナサイ)

 

ヴァンデミエール(VENDEMIAIRE)」はフランス海軍所属フロレアル級フリーゲート艦の5番艦です。フリーゲート艦とあるように排水量2600t、全長が100mにも満たない艦艇としては小ぶりな船ですが、度々日本にも訪れておりなじみの深い船でもあります。

 

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艦尾方向から。甲板上に哨戒ヘリが見えますが前半分が布で覆われていて「公開している」という感じではありませんでした。残念。

 

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主砲塔と艦橋。主砲は100mmの単装砲です。

 

そういえば、半日しか艦艇公開しないことが響いてか、かなりの人数の乗艦希望者が長蛇の列を作っていましたね。

 

内部の写真は公開しません(笑)。艦内が手狭で人がたくさん写ってしまっているため自粛します。見たい方は上にある観艦式の時の艦艇公開の方でご覧ください。ほとんど変わっていませんでしたので。

 

■ゆうぎり

 

次は護衛艦「ゆうぎり」

 

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「ゆうぎり」は1989年就役のあさぎり型護衛艦の3番艦です。かの浦賀造船所で建造された艦艇ですね。

 

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主砲である76mm速射砲と艦橋。主砲と艦橋の間にアスロックの発射装置が見えますが、最近の艦はVLSに置き換えられてしまっているので久々に見た感じがします。

 

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艦対空ミサイルであるシースパローの発射装置 GMLS。ダミーのミサイルが入っていますね。

 

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ヘリ甲板と格納庫。右は晴海客船ターミナルの建物です。

 

晴海埠頭には毎年何隻かの海外艦艇が入港しますが、入港後の艦艇公開はすっかりおなじみになっていて、今回も結構な人が集まっていましたね。

 

以上、簡単ではありますが艦艇公開のレポでした。

DENON DA-310USB

ちょっと早めのクリスマスプレゼントと言うことで、以前から狙っていたD/Aコンバーター(DAC)兼ヘッドフォンアンプ(HPA)であるDENON DA-310USBを購入いたしましたのでレポしたいと思います。

 

www.denon.jp

 

今までヘッドフォンアンプは5年近くRASTEME UDAC32Rを使っていたのですが、某家電量販店でDA-310USBを試聴したところ完全に一目(一聴?)惚れ。いつか手に入れたいと思ってからかれこれ一年弱。やっとGETできたわけであります。

 

【音楽再生環境】
Mac : iMac (Retina 5K, Late 2015) + macOS High Sierra
Player : iTunes or Audirvana Plus
DAC/HPA : DENON DA-310USB
Headphone : AKG K712Pro + C200 recable

 

Mac側の設定で32bit 384kHzにアップコンバートしてDA-310USBにUSB経由でデータ転送しています。説明書にもあったmacOS用の推奨設定ですね。

 

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ではいつもの某比較サイトのフォーマットを使って評価しましょう。

 

【デザイン】★★★★☆

DAC/HPAはデザインなんて二の次の製品が多いですが、この製品は違いますね。Macと机の上に置いていても違和感は感じません。上下梨生地のアルミに側面と正面は黒パネルと音響機器としてもシックにまとまったデザインでいい意味でヘッドフォンアンプっぽくないです。

 

ただ、若干筐体が大きいかな、と思います。前に使っていたRASTEME UDAC32Rが二回りくらい小さいサイズだったのでもう少しどうにかならんかなー、と言ったところ。

 

【音質】★★★★★

DA-310USBの音質の特性は「すっきりクリア」だと思いますね。さすがフルデジタルのDDFAだけあって音の解像感とノイズの少なさは特筆もので、よくぞこの値段でここまでのものを出してきたな!という印象です。

 

音質的には若干高音部が伸びるようになるくらいで、全体的にフラットで独自の味付けはほとんど無いです。よく言えば原音に忠実、悪く言えば特徴が無いのが特徴ですか。ゆえに、接続するヘッドフォンやスピーカーの特性を引き出すので音の好みはある程度音の出所で調整ができると思えば良いかも知れません。

 

個人的にこのDA-310USBでいいなと思うのは繰り出される「音の形」で、解像感の高さと良好なS/N比からくる輪郭がはっきりしつつも滑らかな音の粒が塊として感じられるところが好きですね。特に録音の良いボーカルやパーカッションなどその存在感にハッとすることもあります。

 

醸し出す空気感も例えるなら「冬の空気」という感じで、とてもクリアで張り詰めたような空気の中をくっきり明瞭な音が響き渡るような感じですかね。でも音色そのものはAdvanced AL32 Processing Plusの波形補間技術のおかげか、冷いデジタル臭はさほどありません。

 

とはいえ、音がクリアすぎて人によっては無味無臭で面白くない音を出すHPAだと思う人もいるみたいです。ここは音の好き嫌いが出るところだと思いますので良く試聴してから購入された方が良いですね。

 

【操作性】★★★☆☆

特に問題は無いです。ボリュームと電源ボタン、タッチ式の出力切り替えとヘッドフォンのゲイン調整しか操作出来るところないですから。

 

ボリュームつまみの操作量が多いという意見もありますが、個人的にはこのくらい細かく調整できる方がありがたいです。

 

【機能性】★★★★☆

入力端子としては背面にUSB TypeB端子が1つ、OPTICAL端子が2つ、コアキシャルが1つ。出力はRCA端子が左右一組あります。

 

なので、ヘッドフォンアンプとしてだけでなく、DACとして使用し外部アンプやアンプ付スピーカーに接続して使えるあたり何気に便利なんですよね。

 

今後、再生装置はCDプレイヤーではなくiPhoneなどのスマホやデジタルオーディオプレイヤーになっていくでしょうから、それらに対応したDACとして利用出来るのもいいですね。

 

また、OPTICAL入力があるというのはさらなるシステム発展が期待出来ます。例えば自宅の薄型TVと接続して高音質化を図るとかいろいろできそうです。

 

【総評】★★★★☆

間違いなく実売価格5万円前後のDAC/HPAとしてはコストパフォーマンスが高い一台だと思います。

 

マイナス星一つは大きめなサイズと付属のUSBケーブルをもうちょっと良いの入れても良いんじゃない?というところでの評価です。

 

音質の所で書いたようにDA-310USBの売りは、高いレベルでクリアかつ解像度の高い音質を比較的低価格で提供しているという点に尽きると思います。HPAだけではなくDACとして使用することも可能なマルチパーパスなDAC/HPAです。

ちなみにAKG K712 Pro使用の方はゲインをMidで使うとちょうど良さそうですよ。

 

 

 

【おまけ:RASTEME UDAC32Rと比較】

 

本文では元々使用していたHPAであるUDAC32Rがマイナーな存在なので比較させませんでしたが、欄外でその違いに関して述べてみたいと思います。

 

ちなみにUDAC32Rは2012年発売の製品で、実売価格3万円弱で売られていたそれなりに評価の高いDAC/HPAでした。製造していたRASTEME社が無くなってしまったので後継機ももうないですけどね。

 

まず、試聴するとすぐに分かるのが「音のクリアさ」の違いです。

 

UDAC32Rもノイズの少ない良好な音質なのですが、音のクリアさはDA-310USBと比較すると一聴すれば分かるレベルで違います。UDAC32Rの音を磨いてピッカピカにしたのがDA-310USBの音という感じ。

 

そんないかにもデジタルな音というDA-310USBですが、対してUDAC32Rはもう少しアナログな音の出方をする感じです。クリアな音色で凜とした空気感漂うDA-310USB、音に温かみがあるもののややノイジーなUDAC32Rという違いでしょうか。

【今更レビュー】AirPods

さて、今回は今更レビューとしてAppleのワイヤレスイヤフォンであるAirPodsをレビューしたいと思います。

 

www.apple.com

 

ワイヤレス「ヘッドフォン」としては以前にもご紹介したSONYのMDR-1000Xを使用しています。これはこれで満足度の高い製品で、「ワイヤレスで音楽を聴く」という用途に関して現状最高峰の製品であることに疑念はないのですが、ヘッドフォン故の欠点もあるのですよね。

 

その欠点は以下にまとめられると思います。

 

・でかい
・かさばる
・重い
・値段が高い
・長時間使うと側圧で頭が痛くなる
・髪型が崩れる
・蒸れる

 

ヘッドフォンを付けたまま外出は慣れたのでもう恥ずかしくはないですが、上記欠点の下の2つは特に夏場において致命的なんですよね。思いのほか不快。

 

そこで、普段でも気軽に使えて蒸れたり髪型が崩れないワイヤレス「イヤフォン」も買っておこうと思って、実は密かにAirPodsを買っていました。しばらく使ってだいぶこなれてきたのでレポートしたいと思います。

 

MDR-1000Xの時と同様に某比較サイトのフォーマットを借りてレビュー記事を書きますね。使用環境はiPhone7もしくはiMacにペアリングで使用です。

 

☆は五点満点で黒星(★)が点数です。


【デザイン】★★★★★

さすがApple製品だけあってこの手の製品の中では一線を画した素晴らしいデザインではないでしょうか。最近では高級感のあるデザインのものも出てきてはいますが、シンプルでムダのない統一されたデザインはAppleならではですね。

 

初めに驚くのがそのコンパクトさ。ケース含めかなり小さいです。イヤフォンを収めるケースはまるで良くできたピルケースのようです。

 

そしてApple製品との親和性の高さは特筆もので、iPhoneとの接続は簡単の一言。画面に従って何回かタップすれば完了。Bluetooth接続は初めが結構面倒ですが、ソレが一切無いのが素晴らしいです。

 

極めつけはボタン類が一切無いこと。電源も耳に装着すればそれを認識して自動的にONになりますからね。Apple製品はここまで含めてデザインだと思います。


【高音の音質】★★★★☆

十分なクオリティのある高音部だと思います。この手のイヤフォンだと解像度低めな「シャカシャカ」する高音になるかなと思いましたが、予想に反して落ち着きと品のある高音を鳴らしますね。派手さは無いものの主張は充分にしてくる感じ。

 

中音域も悪くはないですね。解像感はまずまずで下品にごちゃっと鳴ることはないです。手放しで褒められるクオリティかというとそうでも無いですが必要十分ではある感じ。


【低音の音質】★★★★☆

量は出ていると思います。小さい駆動部のどこからこの低音出しているんだ、という感じ。キレも量感も十分で個人的には不満は無いです。

 

音質は全体的にバランス型でクセが少ないのがいいです。この手のワイヤレスイヤフォンの中では「かなり優等生」な音質だと思います。


【フィット感】★★★★☆

よくこの製品のレビューで見るのが「外れて落ちそう」とあるのですが、確かに付け方を間違えるとぽろっと行きそうですよね。

 

これって、むしろフィット感が良すぎて「付けてるの忘れる」から懸念される事態だと思うのですけどね。でも、音楽聞きながらだったらその心配は杞憂です。流石に分かります。

 

というわけで、「付けてるのを忘れるくらいフィット感が良い」です。

 

【外音遮断性】★☆☆☆☆

まぁ、ノイズキャンセリング機能の無い普通のイヤフォンですから。
普通に外の音はほぼそのまま入ってきます。

 

なので、結構高品質な音質で音楽は再生されるのですが、外部からの音が入ってきて邪魔をするので結構損している感じがします。ノイズキャンセル機能があれば音質も生かせるのでしょうけどね。

 

【音漏れ防止】★★★☆☆

どうなんでしょう?使っている人には分かりませんね。AirPodsに音漏れのイメージはあまりないのですが。


ここはどんな音量で聞いてるかによるんじゃないでしょうか?

 

【携帯性】★★★★★

最強です。ケース入れても手のひらサイズで収まります。コードもないので煩わしさは皆無。むしろどこかに忘れて無くしてしまう心配をした方が良いレベルです。

 

携帯性と音質はトレードオフの関係にあると思いますが、AirPodsは高いレベルでバランスしていると思います。

 

【総評】★★★★☆

電池の持ちはフル充電状態で5時間とありますが、体感として違和感は無いです。移動時間にAirPodsで音楽聞いて、移動が終わったらケースに収めて充電というふうに使えばその5時間もあまり意識することは無いのですけどね。

 

また、複数のApple製品を持っている人は、例えばiPhoneMacへと再生元を切り替えることが簡単にできます。同じApple IDでiCloudに接続していることが条件ですが再接続可能です。これは便利。

 

で、今一歩の点はズバリ操作性。

 

音量の上げ下げや選曲は左右どちらかのイヤフォンをダブルタップしてSiriを起動させてするのですが、はっきり言ってこれで操作している人は全世界でどの程度いるのでしょうか?ほとんどいないんじゃないですか。

 

はっきり言ってSiriでの操作は使えないです。

 

結局その手の操作はiPhone側ですることになるのですが、せめて音量の大小操作くらいはAirPods側で出来るように機能を割り付けられるようにして欲しかったですね。曲の前後移動は何故か出来るのですが、それよりも音量操作の方が良くする操作だと思うんですけど。

 

まぁ、私が使う範囲で改善して欲しいのはこれくらい。

 

欲を言えばノイズキャンセリング機能付きのAirPodsがあれば、、と思います。バッテリーが厳しいでしょうがそこはなんとか頑張って欲しいなと。

 


いろいろ言ってきましたが、買って損の無いワイヤレスイヤフォンだというのは間違いないです。コンパクトながらも音質は高水準だし、iPhoneMac等のApple製品との親和性はとても高いのでこれらをお持ちのユーザーは特にオススメですね。

 

 

【おまけ:MDR-1000Xと併用してみて】

 

やっぱりノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンと併用していると、その機能の無いイヤフォンでは外から聞こえてくる雑音が気になって悲しくなるレベルです。一度ノイズキャンセリング機能付きのものを使うと戻れなくなりますね。

 

ではAirPodsに価値がないかというと全然そんなことは無く、AirPodsはその軽快さや気軽さが武器なので「重装備」なヘッドフォンとはいい意味で使い分けが可能なんですよ。

 

私は鬱陶しい雨の日や荷物を軽くしたいときはAirPodsを持って外出します。逆にみっちり音楽に浸かりたいときや気分が乗らない時の通勤などはMDR-1000Xを持って出ることが多い気がします。

 

どちらにも長所があり欠点もあるので、それぞれの良さを生かしつつTPOに合わせて使っていければいいかな、と。

響け! ユーフォニアム  北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編・後編

前後編とも読了。簡単に感想など。

 

 

前編はきちんと8月の発売日に買って数日で読了したのですが、その時点で感想は書かない方が良いなと思ったのです。後編出るまで待とうと。

 

前編は正直、今までの「響け!ユーフォニアム」らしくない、と感じたからです。

 

作者の狙いもあったのかも知れませんが、新章が始まるにあたって今までとは違う形にしようとして無理に奇をてらったように感じたのです。

 

なんというかキャラでストーリーを作っている感じがして、過去の麗奈と香織のTp.ソロ争いや久美子とあすかの話などと比べると、ちょっと物足りなさがありましたね。

 

北宇治吹奏楽部が強豪となり今までとは違ったタイプの生徒が入部してくると言うのは分かるのですが、自分にとってはなんだか不自然な「ヒリヒリ感」だけが残る前編でした。

 

波乱の第二楽章の始まりと言うことで「波乱!」というニュアンスは出せていたとは思いますが。

 

で、後編ですよ。

 

こちらは面白くて一気に読破してしまいました。後編は前章の第二巻同様にみぞれと希美がメインの話なのですが、この後編こそが響け!ユーフォニアムの真骨頂ではないかと思います。

 

やはり、前編で出てきた自由曲「リズと青い鳥」はこの後編への布石だったのですね。前編の説明だけではモヤモヤしてしまうこのタイトルの自由曲ですが、後編でその真の意味が分かります。(もちろん来春公開の映画も、、、)

 

そして、後編の見所はなんと言っても「みぞれ」と「希美」の立ち位置の変化でしょう。この変化を描いた緻密な構成は響け!ユーフォニアムシリーズでも1,2を争う出来なのでは。

 

前章からそうでしたが、みぞれと希美の話はいつも本当に魅力的で、ハイティーンならではのアンニュイな関係性が紡ぎ出す「ゆらぎ」がいいんです。このあたり大人になると忘れてしまった感覚というか、ここまでピュアな関係を持てる友人なんてなかなかいませんから。

 

なるほどね、だから映画は山田監督なのか、と思った次第。今から公開がとても楽しみです。

 

 

以上

劇場版 響け!ユーフォニアム 〜 届けたいメロディ

【以下、ネタバレ含みます】

 

 

見てきた。

 

TVアニメの単なる2期総集編かと思いきや、結構新規のカットやシーンがたくさんあってビックリ。正直、1期の総集編劇場版が省エネな感じだったので良い方に裏切られた感じです。

 

これは監督を変えたというのが大きいのでしょうね。物語を見ている視点が結構変わっていて、そのあたり「監督の色を出してきた」というのが影響しているのだと思います。

 

久美子とあすかの関係性に大きくフォーカスされた物語になっていて、本当に原作第三巻の雰囲気そのまま。個人的に好きなのはみぞれと希美の話の方なのですが、こちらは別の映画になるようなのでそちらにも期待です。

 

と言うことで箇条書き感想です。

 

・TVアニメではカットされていた吹奏楽曲のほとんどをフルで聞ける。「宝島」をちゃんと最後まで聞けるのは劇場版だけ!

 

・我らが夏紀先輩の登場シーンが、前の劇場版より多くて良い

 

・追加された新規のシーンが非常に効果的。TVアニメ版とはまた違った視点からの話になっているので裏話的なストーリーも多々あり

 

・逆にTVアニメを見ていないと分からないところもある。例えば全国大会後での久美子と麻美子の会話がカットされてる。これは、久美子とあすかの話だというところに配慮してだと思うけど、印象的なシーンだっただけにちょっと残念に感じる

 

・内容とは関係ないが、映画館の音響の限界を感じた。関西大会や全国大会などホールでの演奏シーンがそれなりにあるが、迫力重視の映画館の音響では音楽としての美しさが損なわれてるなと感じた。

「宝島」は映画館でノリノリで良い感じになるのだが、「プロヴァンスの風」「三日月の舞」がよろしくない。吹奏楽はホールの音響で聴くのが一番。当たり前だけど。

 

・あの最後の山田監督の次回作の特報は今までと全然雰囲気違うし、唐突すぎて意味わかんない。あれがみぞれと希美の話になるの?(最近出た原作にでてくる物語の名前って事は知ってますよ)

 

・しかし、これほどユーフォニアムという楽器がフィーチャーされる話も珍しいでしょう。元ユーフォ吹きとしては大満足

 

 

というわけで、TVアニメ版を見ていた人もいろいろなところがちょこちょこと変わっているので、また違った感覚で楽しめると思いますよ。