9月8日のAppleイベントで発表されたApple Watch Ultraですが、遂にアウトドア屋に刺さる新しいプロダクトが出てきましたね。
私はトレッキング、山登りとも言いますが、そのあたりを趣味にしていますので、実益も兼ねたプロダクトとして発表直後にポチってしまいました。
でも、よくよく考え直してみると実は私はアウトドア用のスマートウォッチで過去に痛い目に遭っているので、Apple Watch Ultraが本当に自分に合っているのか改めて検証してみようかと思います。高い買い物ですしね。
- 過去にあった痛い目とは?
- Apple Watch Ultra vs CASIO PRO TREK Smart WSD-F30
- Apple Watch Ultra vs GARMIN fenix7X Sapphire Dual Power
- 結論
過去にあった痛い目とは?
何年か前に登山用のスマートウォッチとしてCASIOのPRO TREK Smart WSD-F30を購入したことがありました。
※もう販売終了しているモデルで商品ページがない為、紹介記事載せています
初めはYAMAPと連携して便利に使ってはいたのですが、電池の持ちがあり得ないくらい短くて、一回の充電で数日間の縦走どころか1日すら持たなかったのと、GPSのログ取得が不安定で信頼性に欠けるところから、数回使っただけで結局使わなくなってしまいました。
もう既にCASIO自身がPRO TREK用のスマートウォッチの開発と販売から完全に撤退してしまったことから、結局はこのシリーズは売れなかったのでしょう。さもありなん。
そんなことから、自分自身もスマートウォッチは登山などエクストリームな用途には向かない、という烙印を押してしまっていたのでした。
Apple Watch Ultra vs CASIO PRO TREK Smart WSD-F30
で、先日出てきたのがApple Watch Ultraです。
Appleが出してきたアウトドア用途のスマートウォッチですが、WSD-F30の悲劇は繰り返されてしまうのでしょうか?
改めてスペックを比較してみましょう。
Apple Watch Ultra |
CASIO PRO TREK Smart WSD-F30 |
|
---|---|---|
発売年 |
2022年 |
2018年 |
ケースサイズ |
49mm |
53.8mm |
防水性能 |
100m耐水 |
5気圧防水 |
バッテリー |
通常:36時間(最大60時間) |
通常:1.5日 30日(マルチタイムピースモード) |
耐環境性能 |
MIL-STD-810H 耐低温仕様:-20° |
MIL-STD-810G 耐低温仕様:-10° |
搭載センサー |
血中酸素、心拍、皮膚温、高度、 加速度、ジャイロコンパス、水深、水温 |
気圧計、高度計、方位、 |
ディスプレイ |
LTPO OLED常時表示Retina (410x502pix) |
1.2インチ2層 有機EL+モノクロ液晶 (390x390pix) |
重量 |
61.3g |
約83g(バンド含む) |
OS |
watch OS |
Wear OS by Google |
意外だったのが、大きさはApple Watch Ultraの方がやや小ぶりなんですね。
比べてみるとバッテリーの持ちは同じくらいですね。ただ、WSD-F30はアプリを使いながらですと1.5日も電池が持つことはなかったので、同じ条件でApple Watch Ultraがどこまで持つのか次第かと。
個人的には一回の充電で最低でも3日間はバッテリーが持って欲しいです。最近の登山ではスマホが必須装備になっていることから、モバイルバッテリーからスマホ以外への充電を極力減らしたいですから。
なので、このスペックをそのまま受け取ると同じ悲劇を繰り返しそうだ、、、
Apple Watch Ultra vs GARMIN fenix7X Sapphire Dual Power
では、本題のGARMINとの比較にいってみましょう。
ここで比較するのは、価格帯も機能もほぼ同等と思われるGARMIN fenix7X Sapphire Dual Powerです。
Apple Watch Ultra |
GARMIN fenix7X Sapphire Dual Power |
|
---|---|---|
発売年 |
2022年 |
2022年 |
ケースサイズ |
49mm 素材:チタン |
51mm 素材:FRP |
防水性能 |
100m耐水 |
10ATM(100m防水) |
バッテリー |
通常:36時間(最大60時間) |
スマートウォッチモード:約28日+約9日 バッテリー節約モード:約90日+約1年 |
耐環境性能 |
MIL-STD-810H 耐低温仕様:-20° |
MIL-STD-810G 耐低温仕様:不明 |
搭載センサー |
血中酸素、心拍、皮膚温、高度、 加速度、ジャイロコンパス、水深、水温 |
血中酸素、心拍、気圧高度、 加速度、ジャイロ、コンパス、温度 |
ディスプレイ |
LTPO OLED常時表示Retina (410x502pix) |
1.4インチ 半透過メモリインピクセル (260x260pix) |
重量 |
61.3g(ケースのみ) |
61g(ケースのみ) |
OS |
watch OS |
独自OS |
価格 |
¥124,800 |
¥137,000 (Ti Carbon Gray DLC/Black) |
同じ2022年発売の製品だけあって機能的には見劣りしない両者ですが、バッテリーの持ちはfenix7Xの圧勝ですね。fenix7Xはいろいろなモードを持っていて、それぞれでだいぶ電池の持ちが異なるのですが、ソーラー発電機能を持っているのでその分より長く稼働させることが出来ます(バッテリーの+以下の日時)。
それにしても、この電池の持ちは魅力的すぎますね。普段使いでも下手すると月に1回充電すればOKレベルですからかなり手間いらずかと。
結論
fenix7XはApple Watchほど派手な演出やスマートウォッチとしての機能はありませんが、搭載機能にそつが無く全体的にデザインもUIもシンプルでムダがない印象を受けました。
確かに、登山しているときには知りたい情報をパッと見ることができればよいので、fenix7のシンプルさはむしろ評価UPかも知れません。
Apple Watch Ultraとfenix7Xを天秤にかけたとき、どちらを評価するかは購入者次第ですが、考えるべき点としては以下の3つかと。
1.バッテリーの持ち
2.見やすさ
3.使いやすさ
バッテリーの持ちという意味で、山での長期縦走だけ考えればfenix7Xしかないです。もうこれは単純にスペックの差なのでどうしようもない。
見やすさという意味だと、カラーOLEDを画面に使用し、2000ニトの明るい大型の常時表示画面を持つApple Watch Ultraに軍配が上がりますね。
使いやすさですと、山以外での一般的な使用も考えるのであればiPhoneなどのApple製品との相性の良さやスマートウォッチとしての性能の高さ、デザインからApple Watch Ultraも魅力的です。
なので、このままApple Watch Ultraを購入してみて、どこまで使いこなせるかチャレンジしてみたいと思います。実は初Apple Watchだったりしますし、ダメなら速攻売れば良いし。
どちらもスマートウォッチですので、今後機能追加も行われるでしょうからどのように発展していくか楽しみです。どうもApple Watch UltraはGARMINの上級モデルを参考に開発しているような気がするので、うまいこと競争してもらえるとよいのですが。