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白日夢を徒然なるままに

【試乗記】BMW X3 xDrive 20dとM40d (G01 LCI)

BMW Tokyo BayにてX3を試乗してきました。

 

www.bmw.co.jp

 

試乗したのは現行G01 X3 xDrive 20d MspoとM40dで両車ともLCI後の2グレード。この他に30eも試乗車がありましたが、PHEVには興味ないのでパス。

 

試乗コースは両方とも高速コースで、首都高を台場から乗りレインボーブリッジを渡って浜崎橋から銀座経由で江戸橋JCTへ、さらに9号深川線から湾岸線に入り有明出口で下りるというコースでした。

 

個人的にもよく利用するなじみのある区間を通るので、チェックポイントを以下に定めて車を評価していました。

 

・台場入口からレインボーブリッジまでのランプウェイ区間の上りでの加速感

・台場入口合流のスムーズさ

・浜崎橋付近のコーナーから合流までのハンドリングと加速感

都心環状線銀座区間のトリッキーなコーナリングにおけるハンドリング

・9号深川線の直線での加速と木場付近の高速コーナーでのハンドリング

 

やはり、BMWほどの車になるとハンドリングや加速感(エンジンフィーリング)は高速道路で確認したいですからね。まさに今回の試乗区間はそれらを確認するに相応しいコースでした。

 

というわけで、まずはじめにxDrive 20d Mspoから。

 

X3 xDrive 20d M sport

 

現在のX3における事実上のエントリーモデルになっている20dですが、エンジンは190ps/400Nmを絞り出す2Lのディーゼルターボエンジンを搭載したモデル。

 

エンジンのフィーリングは上々で、X3の大きなボディを軽々と転がすトルクフルなエンジン。一般使用には十分な力強さと軽快さを兼ね備えたエンジンでした。

 

ディーゼルの特徴である出力の出方の「もっさり感」が少なく、踏めば踏むほど回っていくような感覚は良い意味でディーゼルらしさがないです。

 

足回りもMspoだったので硬めですが、硬めの足回りが好きな私にはむしろちょうど良く「引き締まった足回り」という言い方のほうが適切かな、と感じましたね。

 

運転していても全幅1890mmのボディほどの大きさは感覚として感じられず、BMWらしくこぎみの良いハンドリングとあいまって、ミドルクラスのSUVといえど駆け抜ける喜びと、さらには扱いやすさも十分にある感じ。

 

必要十分なトルク感と優れたハンドリングで、首都高速銀座区間のクネクネしたところも楽しくいなしながら運転できますし、深川線の直線区間も気持ちよい加速で駆け抜けることが出来ましたね。

 

走りに関しては総じてバランスが良く、この後紹介するM40dほどのスゴさは無いものの、足として使うには十分で、BMWとしての運転の楽しさは十分味わえるバランスの良いクルマだなという感想とともに試乗を終了。

 

逆に悪いところとしてはやはり全体的に足回りが硬いので普段レクサスとか乗ってる人はどう思うかな、というところと、「十分」「必要十分」という表現からも分かるように外車ならではの速さとか、特別感のようなモノをこのモデルに求めるのはちょっと酷かなという印象です。

 

そういった意味では価格とのバランスが取れているかといったら、うーん、と考えてしまいますかね。

 

X3 M40d

 

BMWは同じモデルでもM Sport → M Performanceモデル(M135iとかM240iとか) → Mモデル(M3とかM4とか)の順番にスポーティーなバリエーションを展開しているのですが、M40dはX3におけるM Performanceモデルにあたります。

 

Mモデルはサーキット走行を意識したかなりスパルタンなモデル。対して、M Performanceモデルはそこから一歩引いた性能にはなりますが、実用性を兼ね備えたモデルです。外車ならではの速さや高性能をBMWで味わいたい人はM Performanceモデルからが対象になるかと。

 

X3 M40dは他のドイツ御三家の同じコンセプトの車だと、メルセデスだとGLC 43、アウディだとSQ5に相当する車ですね。

 

20dの次にこのモデルに乗ったのですが、衝撃を受けました。はっきり言いますが、このクルマはスゲーです。20dと同じX3なのか?という感じ。

 

どれくらいスゴかったかというと、首都高の台場の入り口から合流までのランプウェイで思いっきり加速していったのですが、その加速の凄まじさに同乗者と笑いが止まりませんでした。ドドンパ並みっすよこれ。

 

暴力的な加速と言えば、私は以前インプレッサWRX STIに乗っていたことがありますし、リッターバイクにも乗っていたことがあるので、この手の四輪車の加速はある程度想像できるし、リッターバイクほどじゃないだろと予想していたのが、こいつは想像を超えてきました。

 

340ps/700Nmのパワーを絞り出す、BMW 3リッター直6ディーゼルターボの威力は半端なかったです。だいたい、トルクが700Nmってなんなんなん?!

 

700Nmということは、ちょっと前までの表記だと71.4kgm!そりゃ、2t以上ある重量級のボディでも弾けるようなダッシュを決められるわけです。

 

もう、試乗中はこのエンジンに完全に魅了されていましたね。合流や追い越しでの加速感は言わずもがな、だからといって扱いづらさは一切無く、思いのままに溢れ出るようなトルクを操るこの快感はクルマ好きであれば一度は味わうべきものですね。

 

試乗でも江戸橋JCT手前の上り坂で前走車に引っかかって追い抜きをかけたのですが、アクセルをちょこんと踏んだだけで、上り坂とは思えぬ中間加速で一気に置き去りにしてしまったのは圧巻でした。その滑らかかつ極太のトルク感は高出力モーターでも付いてるのか?と本気で疑うレベル(M40dはマイルドHVなので小さいモーターが付いてはいますが、、)。

 

踏めば踏むだけ応えてくれるこのエンジンは絶品。ディーゼルエンジンの既成概念が完全に吹っ飛びました。ディーゼルエンジンだなんて言われないと分からないくらい回るし、レスポンスも素晴らしいです。エンジン音もなかなか高揚感ありますしね。

 

電子制御サスを搭載するモデルなので、パフォーマンスコントロールで足の硬さは変わりはするのですが、Mspoモデルと同じくコンフォートでも比較的硬めの足回りとなっています。でも、不快さやガチガチな感じはないですね。このスポーティーなエンジンに軟弱な柔らかサスは想像できないのでこれでいいんです。

 

車重が2tあるからか重厚でどっしりとしたフィーリング。その重量からか、そこはかとなく高級感さえ感じる乗り味です。

 

ハンドリングもエンジン同様、とても良いです。サイコーです。クイックかつ適度な重さのあるハンドルの操作感は、銀座区間のクネクネと木場付近の高速コーナーで威力を発揮します。

 

非常に高い安定性と運動性をもたらす引き締められた電子制御サス、BMW独自の状況に合わせ最適な駆動力を前後輪に振り分ける四輪駆動システムであるxDrive、コーナー脱出時に後輪左右の回転差を検知し電子制御で低減させるMスポーツディファレンシャル。

 

これらの組み合わせにより生み出されるスタビリティの高い乗り味を知ったら、もう意味なくコーナーに突っ込んじゃいますね。この感じだと峠でも間違いなく楽しいクルマですよ。SUVなのに。

 

xDrive 20d Mspoとは価格差140万円でM40dが手に入れられるのはちょっとマズイですね。自分ならこの差に140万出しちゃうかなぁ。クルマとしての魅力は金額差以上の差があるし、走りの快感と所有感は別格ですよね。

 

 

今回は試乗記なので主に走りの面に関してレポートしましたが、M40dは本当に衝撃でしたし、魅力的なクルマでした。SUVでもこんなクルマ作れるんだと。