Apple Studio Displayがやっと届きました。待つこと3ヶ月、うーん、長かった。
実際、4月の頭に某大手家電量販店のネットストアで注文していたのですが、2ヶ月待ってもウンともスンとも反応がなかったので、注文取り消した後の6月にApple Storeで再注文しました。これが吉と出ましたね。
やっぱり、Apple製品を確実に手に入れたいならApple Store一択です。ポイントは惜しかったですが、いつ来るか分からないのはストレスですから。
早速、開封してみるといつにも増して製品毎に設計されたであろう、精巧な作りの段ボールのパッケージにホレボレです。
箱を開けてみたら意外とコンパクト。今年の初めまで、もはや骨董品と化していたLED Cinema Displayを使っていたのですが、画面は同じ27インチなのにそれより全体的にコンパクトかつ軽い印象です。
外観としてはディスプレイ部分のフチが最近のトレンドからするとやや太めで賛否あるようですが、ある程度フチがあった方が画面とそれ以外の境界がはっきりして個人的には好みです。
EIZO EV2785をサブディスプレイとして使っており、フチがとても薄いのは良いのですが、画面と後の背景の境がないので背景がうるさく感じるときがあるんですよね。
Appleの歴代27インチディスプレイ比較
今まで私が使ってきたApple純正27インチディスプレイを一覧にしてみました。
LED Cinema Display | iMac 27inch(2019) | Studio Display | |
---|---|---|---|
購入年 | 2010年 | 2019年 | 2022年 |
解像度 | 2,560 x 1,440 | 5,120 x 2,880(Retina) | 5,120 x 2,880(Retina) |
輝度 | 375ニト | 500ニト | 600ニト |
表示色数 | 約1,670万色 | 10億色対応 | 10億色対応 |
色域 | 不明 | 広色域(P3) | 広色域(P3) |
USBポート | USB2.0 x 3 | Thunderbolt 3(USB-C)ポート x 2 USB3 x 4 |
Thunderbolt 3(USB-C)ポート x 1 USB3.1(USB-C) x 3 |
スピーカー | 2.1チャンネルスピーカーシステム(最大49W) | ステレオスピーカー | フォースキャンセリングウーファーを備えた原音に忠実な6スピーカーシステム |
カメラ | マイク付きiSight内蔵 | FaceTime HDカメラ | 12MP超広角カメラ |
マイク | マイク付きiSight内蔵 | マイクロフォン | 高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質のアレイ |
サイズ(HxWxD/cm) | 49.1x65x20.7 | 51.6x65x20.3 | 47.8x62.3x16.8 |
重量 | 10.7kg | 9.42kg | 6.3kg |
LED Cinema Displayは10年以上前のディスプレイだけあって、性能的にも古さは否めませんが、スピーカーは意外と頑張っていた感じですね。Appleの27インチディスプレイは伝統的にスピーカーが「ディスプレイ内蔵としてはかなり高性能」で、こだわらないのであれば普段使いで十分な音質が得られます。
iMac 27inchあたりからStudio Displayを比較すると、ディスプレイの性能としてはほぼ同じスペックと言っても良く、両者ともRetinaディスプレイと言うこともあり解像感が高く、文字や画像などもとても見栄えのする写りがします。
ちなみにStudio Displayはスタンドを選択できますが、自分は高さ調節まで必要を感じなかったので傾き調整のみのスタンドをチョイスしました。これは高さ調整出来なかったiMac 27inchを使っていた経験からの判断で、実際使用していても違和感は感じません。使用環境にも依ると思いますのでお好みで決めれば良いかと。
そして、スピーカー関してもiMac 27inchとStudio Displayとも、音質的にそんなに違いは無いという印象です。Studio Displayの方がやや低音が強めか。
ただ、Studio Displayに関しては空間オーディオに対応しているので、Apple MusicやAmazon Prime Videoでドルビーアトモス対応の音楽や映画などを見ると、自動的に包まれるようなサウンドになって実に素晴らしいです。
通常のステレオ音源再生でもかなり音の解像や塊感はあるのですが、空間オーディオだと顔の周りで立体的に音が鳴っているような感じで、左右だけでなく奥行きがばっと広がるような感じなんですよ。特に中低音域の広がりが心地よいですね。
カメラに関してはHD相当(おそらく7〜8MP)から大幅なスペックアップに見えますが、以前話題にもなったように解像度が上がっている割には(対策アップデータを当てても)画質はイマイチで、超広角カメラというのとセンターフレームが悪さをしているという噂も納得の仕様でした。
個人的にはこの手のカメラに画質はそこまで求めませんし、綺麗すぎてもどうかと思うのですが、それにしても低照度に弱すぎるし、画質も補正している感が強くてお世辞にも良いとは言えません。
そしてマイクですが、Studio Displayのマイクは歴代のディスプレイよりはかなり良いと思います。iMac 27inchのマイクでも声の高音部が時折キンキンするような機械的な音になってしまっていたので、お世辞にも良いマイクとは言えませんでした。
一方、Studio Displayのマイクはだいぶ自然な感じで声を拾うので、HandoffでiPhoneに掛かってきた電話を受けても全然問題ないですし、リモート会議用のマイクにしても十分使えますね。
全体的に性能としてはビックリするほどハイスペックというわけではありませんが、Apple製品との組み合わせで威力を発揮するので、デスクトップMacをお持ちの方、もしくはMacBook Proの外部ディスプレイとして使うと幸せになれるでしょう。
ただ、お値段がアレ過ぎる(約22万円〜)ので無理に買うものでも無いかと。Apple信者としての信仰心を試される一品です。