5年くらいプライベートで使用していたEVER LANEのバックパックが、ヘビーユースしてきたこともあり、だいぶ痛んできてきたので買い換えることにしました。
そこで、あらためて私がプライベートで使うバックパックに求めるものを検討したところ、以下の6要件を満たすものであることが分かりました。
- ノートPC専用収納スペース(14インチ以上)がある
- 脇にアクセスしやすいポケット状の収納スペースがある(ペットボトル用)
- 立てかけると自立する
- 雨に弱い革ではなく、強度が高くメンテナンスが容易な化学繊維でできている。防水機能あれば尚よし
- 容量は20L前後
- シンプルなデザイン
上記要件を満たす新しいバックパックを物色していたのですが、3ヶ月くらいかけてやっと全要件を満たす理想のバックパックに出会いました。
それは、オスプレーのアオエデ エアスピードバックパックでした。
アオエデ エアスピードバックパックをどのような観点でレビューすれば良いかChatGPTで聞いてみたところ、以下の評価観点を提示してくれました。
さすが、ChatGPT!素晴らしい。これら項目で評価していきましょう。
容量とサイズ
容量は20L。サイズは48cmx30cmx20cm(縦x横x奥行)で、日本人の背中であれば男女とも非常に収まりの良いサイズ感です。大きすぎず小さすぎない絶妙な大きさですね。人が背負うとこんな感じです。
私は13インチのMacBook Air、iPhone、AirPods、充電アダプター&ケーブル類、鍵、財布、メガネ、手帳、筆箱、折りたたみ傘、ハンドタオル、上着をバックパックに常備していますが、これだけならまだ全然余裕のある状態です。小物や何冊かの本ならまだまだ追加収納できます。
なお、A4サイズの書類は折り目を付けずに、PC収納スペースかメインコンパートメントに収納可能ですね。
収納と整理しやすさ
収納スペースは3つの大きな荷室+1つの小さな荷室+2つのサイドポケットに分かれています。
3つの大きな荷室は、以下の3つに分かれています。すべてジッパーで開閉。
・PC収納スペース(専用)
16インチまでのノートPCを収納可能。なので、私のMacBook Air(13インチ)は問題なく収納できます。ただしクッションなどはないので、スリーブなどにPCを入れた状態で収納した方が良さそう。PCだけでなく書類やノートなどの薄手のものなら一緒に収納できます。
・文具小物収納スペース
文房具や小物類などを整頓して収納できるように、仕切りが何カ所か設けられている。奥行きはないが、深さが20cm以上あるので財布やメガネケースなど入れられる。余り大きなモノは入れられない。
・メイン
一番大きな気室で面積としてはバックパック背面のほぼ全域位の大きさがある。但し、文具小物スペースと容積を共用するので、文具小物スペースにたくさんモノを入れてしまうと、メインの容量が減ってしまう仕組みになっている。開口部のジッパーがU字に半分くらい開くので、大きな荷物も取り出しやすい。
背面に1つある小さな荷室は、これもメイン気室と容量を共用している。開口部が17cm程度、深さも10cmくらいと小物しか入れられない。取り出しやすい位置にあるので、スマホやメガネとか入れるのに便利なスペース。
2つあるサイドポケットは、背負った左側がペットボトル収納ポケット、右側がチャック付きの小物収納スペースになっている。
耐久性と素材
生地の素材は「Bluesign®認証840Dリサイクルバリスティック®ナイロン、PFASフリーDWR」とのこと。
TUMIなどのバックでも使われている840デニールのバリスティックナイロン生地で作られているので耐久性はかなり高そう。
また、DWR(Durable Water Repellent:耐久撥水)なので生地に撥水機能があります。防水ではないので完全に水の侵入を防げるわけではないですが、ちょっと雨に降られたくらいなら浸水せずに済みます。
快適な装着感
アオエデ エアスピードバックパックの装着感は非常に快適。これはエアスピードと呼ばれる、背面がメッシュになっていて背中とバックパックの背面に空間が作られる構造によるものが大きいかと。
グレゴリーやオスプレーの山用ザックによく見られるような、メッシュの背面が採用され、背中とザックの背面が直接接触しないので背中が蒸れません。また、背中にメッシュ生地がピタッとフィットするので、装着感がとても自然。
デイリーバックパックでこの構造を採用しているものはあまりないのでは?!夏などの暑い時期に蒸れないのでとても快適です。
また、このバックパックは肩紐(ショルダーストラップ)のみで支える構造で、チェストベルトやヒップベルトなどは無いのですが、肩と背中で上手く重量分散するようになっているので重量をあまり感じません。
セキュリティ機能
このバックパックにセキュリティ機能は無いです。鍵やロックは付いていません。
ただ、南京鍵を買ってきてメイン気室のジッパー取っ手に付けようと思えば付けられます。
重量
重量は1.02kg。ちなみに私が日帰り登山用に使っているザックである、グレゴリーのミウォック24が24Lで700gなので、やや重いバックパックかもしれません。
ただ、頑丈なバリスティックナイロン製ということや、自立用に背中にフレームが入っているので、耐久性や自立する利便性を加味すれば仕方ありません。バックパック自体の重さは気になるほどではないです。
デザインとスタイル
とてもシンプルで無駄のないシルエットに好感が持てます。今回はブラックを買いましたが、デイリーユースだけではなくビジネスにも使えそうです。内装に派手さはないですが、随所にこだわりが感じられます。
登山用ザックほど機能やデザインが詰め込まれているわけでは無いですが、求められている機能をシンプルに実装しているところが素晴らしいです。
価格
石井スポーツで買いましたが、売価は18,700円でした。
まぁ、安くはないですね。
まとめ
仕事や日常使い用のバックパックとしては、かなり高機能な一品と言えるでしょう。
耐水機能やエアスピードなどのアウトドアから受け継がれた機能や使い勝手の優れた各気室などなど、優れた登山用ザックをリリースしてきた老舗ブランドであるオスプレーならではのバックパックで、気の利いた作り込みはさすがの一言。
特に自立するバックパックは想像以上に便利です。カフェや会議室などバックパックを置くスペースが足下に限られているようなケースなど、少ないスペースでの使い勝手が向上します。
なお、今まで感じた不満点は以下の通りです。どれも小さなもので、慣れてしまった今ではさほど気になりませんね。
・ジッパーが少し硬めなので、開け閉めしにくい
・文具小物スペースとPC収納スペースにアクセスする際に、ジッパーに雨除けとして付いていると思われる蓋部分が少し邪魔