DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

さよなら さよならハリウッド

Hollywoodending_us ついに北斗の拳アニメDVDをコンプリートしました。といっても、レンタルで全26巻制覇ですが。私はアニメをリアルタイムで見ていた世代ですが、関東地方では22年前の放映以来再放送すらされていないということもありむしろ新鮮でしたね。間違いなく傑作アニメなので皆さんも見てください。

さて、本題ですw。その北斗の拳と同時にウッディ・アレンの「さよならさよならハリウッド」も借りてきたので見た感想を書きます。あ、この2作品に全く関連性はないのであしからず。

なんていうかウッディ・アレンって見ていると腹立ちませんか?要はあの芸風なんですけど見れば見るほど見ているこっちがイラっとくるというか、神経質になってくるというかw。気が弱そうで、独り言のような台詞を話し、それで動きがサンダーバードの人形劇みたいなので見ている側の嗜虐心をくすぐるんですよね。ここまで来ると名人芸の域ですが。

なので、この映画が今のハリウッド映画への痛烈な皮肉(原題が"Hollywood Ending"だし)だと気が付くまでウッディの監督役にイライラしっぱなしでしたw。要はウッディ・アレンの変態ぶりに周りが振り回されるドタバタコメディーなんですけど、この物語では一本の大作映画がコマーシャリズムマーケティングなどによっていいように改変されていく様が描かれているのです。それが今のハリウッド映画の現状をきっと投影しているのだと思えてなりません。自分が監督した映画の試写を見て皮肉たっぷりに「これ撮った監督は目が見えないんじゃないか?」なんて言う台詞がありますが、撮影中目が見えなくなった自分へだけの台詞でなく、きっとこの台詞もハリウッドへのアイロニーなんでしょう。

私はやっぱりアメリカンジョークは理解できない人間なので作品中の笑いはさほど伝わってきませんでしたが、脚本の裏側に見え隠れする意図を汲みながら見ていると結構楽しめました。