見てきました。
さすがにもう公開4週目過ぎたこの映画を見に行く人もまばらだろう、と思って映画館に足を運んだら全然そんなことなくて、300席超えるキャパの箱がほぼ満員ってスゲーなと思いつつポップコーンをむさぼり食い鑑賞した感想です。
一応私は新海誠監督作品はそれなりには見ていて、「雲の向こう、約束の場所」から始まって「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」「言の葉の庭」まで鑑賞済み。あ、もちろん全部レンタルで、、
もうすでにいろいろなところで言われているので、手抜き的にネタバレ無し箇条書き感想です。
・新海作品の特徴でもある「美しい映像」は健在でしたね
・ちょっとだけSFしているのも話にアクセントがあって良い
・逆に新海作品ぽくないのが、見ている人にいちいちサービスしてくるところ。今まではそういう所バッサリ切ってきていたのに
・とはいえ、こういう形にでも作品作れるんだ、と逆に評価しちゃいました。分かる人だけ見てくれればいい、と言うところからの脱出を試みたのか?!
・「星を追う子ども」はそういう意味でかなり中途半端かつあざとい感じがしたので、「君の名は。」で良い着地点を見つけられたと思う
・「すれ違い劇」や「遠くの誰かを思う話」は新海作品の真骨頂だし、一番得意とするところ。それが今作にもいかんなく発揮されてる
・そういう意味でエンディングは過去の新海作品を知っている人なら「やっぱりね」という感じだと思う。予定調和というと言い過ぎだけど、某秒速と違って救いがあるのはよかったかな
・逆に同じような終わり方で人生の無常を感じ、その儚さに涙したいなら「秒速5センチメートル」を見るべし
・この映画をすごく乱暴に表現すると「「秒速5センチメートル」に「転校生」の要素付け足して、砂糖水で割った甘口カクテル」って感じか
で、総評なんだけど、、
隣に座っていて感動していた若者には申し訳ないが、個人的なこの映画の評価は「そこそこ面白い、至ってフツーの映画」だ。どの辺に感動すれば良いのか夫婦で見に行ったけど、おっさんにもおばさんにもわからなかったよ。
なんと言うか、頭からっぽにして見る夏休み映画の域を出てないのよね。そこそこ面白いんだけどココロに引っかかるものが無いから後を引かないんだ。
私的な新海作品の楽しみ方は、やることのない雨の日の休日にiTunes Storeでレンタルして、ぼへーっとしながら「人生なんてそんなもんよ。しかも、映像のように美しくもないしな!」とか毒づきながら見ること。
テーマが深い分「聲の形」の方が個人的には好きだなぁ。