久々の艦艇公開レポです。写真がたくさんあるのでご注意ください。
9月6日から晴海埠頭に寄港しているメキシコ海軍練習帆船「クアウテモク」の一般公開に行ってきました。今回の日本側のホストシップは護衛艦「おおなみ」です。
手前の帆船が「クアウテモク」、何故か後ろに「海王丸」
帆船は本当に船の芸術品ですよね。上の写真で「クアウテモク」の後ろに接岸している日本の帆船「海王丸」もそうですが、マストの構造や船首像など、工芸品なんじゃないかと思うほど美しさを感じます。
ちょうど昨年の今頃もチリ海軍の帆船「エスメラルダ」が寄港していましたが、季候も良くなってきて秋の寄港シーズン到来です。
海王丸や去年のエスメラルダと比較すると「クアウテモク」はだいぶ小ぶりな帆船です。むしろ良くこれで太平洋横断してきたなぁ、と感じるほど。
では、乗り込んでいきましょう。
ちなみに船の名前である「クアウテモク」とは、メキシコにかつて存在していたアステカ王朝最後王様の名前でメキシコの国民的英雄だそうです。
乗船するとすぐに見えるのは補助エンジンの煙突と思われるものとマリンベル。美しいモニュメントのようになっていたので思わず撮影。
これは後甲板にあった舵輪。舵輪の取り付け部分が木造のベンチのようになっていて面白い構造になっていますね。
先ほどの舵よりも中央よりにあるこちらがメインの舵でしょうか?屋外ですがテレグラフも羅針盤もあって操船する設備は整っている感じです。
船首まで来ました。小ぶりな船なので後甲板からもすぐです。前方に今回のホストシップである護衛艦「おおなみ」の船尾が見えます。
揚錨機の所にあったマリンベル。この船には確認出来ただけでも2つマリンベルが設置されていましたね。
船首付近から後甲板方向を撮影。マストと複雑に展開するロープが帆船の特徴ですね。板張りの甲板も今時の船にはない感じで雰囲気あります。
そう言えば、この船には帆船にはだいたい付いているハンドキャプスタンが無いですね。ハンドキャプスタンとはロープ巻取機のことで手動のモノと自動のモノがあるのですがこの船ではどうしているのでしょうね?(ハンドキャプスタンについては上にリンクがある「エスメラルダ」の記事をご覧ください)
恒例のお土産売り場。いくつか売り切れ品もありましたが、Tシャツやマグカップなど販売されていました。
「クアウテモク」船尾から。帆船は後ろから見ても美しいです。大きなメキシコ国旗がたなびいてます。
「クアウテモク」の船章。カッコいいなぁ。
ちなみに"ARMADA DE MEXICO"はスペイン語で「メキシコ海軍」の意味。"BUQUE ESCUELA CUAUHTEMOC"は「練習船クアウテモク」の意味です。
さて、これで「クアウテモク」の見学は終了。次はこちらも艦艇公開中の護衛艦「おおなみ」に行きます。
ホストシップと言えばたかなみ型ですが、今回はたかなみ型の2番艦「おおなみ」です。確か昨年韓国艦艇が寄港したときもホストシップを勤めていました。
突然ですが、「おおなみ」の127mm主砲弾頭部分。持たせて貰いましたが重さ32kgは想像よりも重かったです。見た目の大きさよりもぎっしり詰まった重さなんですよね。
もうヘリ格納庫の中ですが、フラッグとともに乗艦記念の撮影スポットが(正式名称はなんて言うんだこれ?)。特定の護衛艦専用のこれって初めて見ました。
格納庫内ではおなじみのヒモ結び体験会やってましたが、何故か教える側の隊員の皆さんはプロレスの覆面をかぶってやってました。そういえばメキシコ艦艇のホスト役だったな、と気がついたのは下船後。
ミル・マスカラスとか懐かしいですよね。もはやおっさんにしかわからんネタなのでは?
最後にヘリ管制室に入れて貰いました。むらさめ型やたかなみ型の格納庫口の脇にあるガラス張りのあれです。写真はヘリが着艦時に使用する着艦拘束装置の操作盤です。
というわけで、メキシコ海軍練習帆船「クアウテモク」&護衛艦「おおなみ」の艦艇公開レポでした。