毎年恒例の「晴海みなと祭り」に行ってきました。
いつもはヘリや消防艇が晴海埠頭前を所狭しと駆け巡る「水の消防ページェント」をメインに見に行くのですが、もう何度も見て知っている(演出は基本的に毎年同じ)ので今年は護衛艦「はたかぜ」の艦艇公開に的を絞って行くことにしました。
ちょうど「水のページェント」をやっている最中を狙って艦艇公開に潜り込みました。だいたいこの時間に来る人は「水の消防ページェント」を見に行くので比較的空いてるんですよ。
#周りを見ていると晴海みなと祭りのメインイベントである「水の消防ページェント」があることを知らなくて、超低空でヘリが護衛艦の近くを飛ぶのをビックリしながら見ている人もそれなりにいましたが#
さて、改めて今回の公開艦艇は護衛艦「はたかぜ」です。
はたかぜ型護衛艦のネームシップとして長崎の三菱造船所で建造され1986年に就役した艦艇で、2番艦は以前に佐世保の艦艇公開で見学した「しまかぜ」ですね。定係港は横須賀なので晴海とは目と鼻の先です。
「はたかぜ」は護衛艦では珍しく主砲が前甲板と後甲板に一門づつ付いていて、主砲を二門も持っている護衛艦は今ではもう「はたかぜ」型のみ。しかも前甲板にターターと単装砲とアスロックという利根型重巡並みのかなり偏った兵装の配置をしているのです。まぁ、それが良いのですけど。
主砲は5インチ(12.7cm)の単装砲で砲塔内で人力で動かせる今となっては古いタイプのものです。もともとは米軍で採用していたものですが、それを日本でライセンス生産したものが「はたかぜ」型に搭載されてます。
今回はこの砲塔と砲門をぐるぐる回して稼働しているところをデモしていました。結構な高速で砲塔が旋回するのと、最大仰角のほぼ真上の角度(85度)を取るところなんかはかなり迫力がありました。
これはなかなか良いモノを見せて貰えてラッキーでした。
主砲から艦橋にかけて。この主砲の手前にターターミサイル発射装置があり、隠れて見えませんが後方にアスロックの発射装置があります。
後甲板の主砲の砲門とCIWS。
後甲板ではラッパの吹奏や手旗信号のデモンストレーションをクイズを交えながら面白おかしくやっていました。さすが広報に長けた第一護衛隊群のみなさんです。
はい、というわけで今回の艦艇公開見学記はおしまい。