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【家電レビュー】Panasonic ドラム式洗濯乾燥機 NA-LX127AL

12年使っていた日立のドラム式洗濯機がついに故障して動かなくなってしまったので、急遽新しい洗濯機を購入することになりました。

 

やはり家電の寿命の目安は10年ですね。今の家に引っ越す際にまとめて家電を調達したので、ここに来て買い換えのサイクルに突入してます。まず第一弾は洗濯機。

 

家電量販店の店員といろいろ相談しながら決めたのが、Panasonicのドラム式洗濯乾燥機 NA-LX127ALでした。外見もシンプルなTHE 白物家電で潔さを感じます。

 

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Panasonic 洗濯乾燥機 NA-LX127AL

 

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操作パネル

 

そろそろ買って半月ほど経ちましたので、レビューしてみたいと思います。

 

NA-LX127ALの評価は?

 

大変優れた洗濯乾燥機です。洗浄力が高く、乾燥機能も優秀。また機能も豊富で満足度が高いです。操作もLX129AL搭載のタッチ液晶よりボタン式の方が分かりやすくて良いです。

 

また、音も比較的静かです。12年前のドラム式洗濯乾燥機との比較なので、そのくらいの年式からの買い換えだと、洗浄力はもちろん音も振動も少なくなって良いところしかなくて特に気になる点もありません。

 

但し、価格が洗濯乾燥機の中ではかなり高価な部類なので、他の洗濯機との価格差に価値を見いだせるかは人次第ですかね。

 

なぜ、LX127ALにしたのか

 

理由は以下の3つです。

 

1.半導体不足で供給がただでも少ないドラム式洗濯機が、春の引っ越しシーズンの需要増も重なり選択肢がなかったから

 

2.洗浄力。前に使用していた日立のドラム式では洗浄力に不満があったので、それを解消出来そうだった

 

3.低温乾燥出来る、省電力のヒートポンプ式の乾燥機能

 

まず、1の理由から説明すると、読んでの通りで、家電量販店に行ったときには元々狙っていた中級機種の在庫が半導体不足と春のシーズンで壊滅していたのです。どれもみんな1ヶ月待ち。なので、実質20万円台後半の金額を払ったのは渋々。

 

2に関しては読んでの通りで、ドラム式の弱点でもある洗浄力が日立では不満があったのです。アウトドア後のズボン裾の泥汚れなどなかなか落ちなくて、二度洗いすることも少なくなかったので、今回はその点定評のあるPanasonicに。

 

実際に使ってみても、洗浄力は上がっていると言うのは実感していますね。特筆すべきは洗濯時の水温調整が可能なので、布生地に深く染みこんだ酷い汚れの時に40°のつけ置き洗いに設定して洗濯するとかなりキレイになります。

 

ただ、宣伝しているように黄ばみが完全に取れるかどうかは怪しいですね。一回襟もとが皮脂で黄ばんだ白いシャツを40°のつけ置き洗いで洗ってみましたが、黄ばみが気にならなくなるまで落ちる所までは行きませんでした。

 

3は日立の風アイロンによる乾燥機能は満足度高かったですが、高温乾燥による縮みや消費電力が気になっていたので、ヒートポンプ式の低温乾燥で両方解消出来そうなLX127ALを選んでみました。

 

正直な話、乾燥後のタオルの仕上がりは日立の風アイロンの方が気持ちふっくら仕上がります。とはいえ、よく比較しないと分からないレベル。

 

ただ、日立の乾燥は高温乾燥でPanasonicの低温乾燥と比較すると、仕上がり時の衣類の温度が違っていて、日立は熱く、Panasonicはほんのり暖かと衣類へのダメージは明らかに日立が大きいですね。

 

LX127ALの方が乾燥時間短いですし、省電力でしっかり乾くのでトータルではPanasonicの乾燥機能の方が良いと思います。

 

乾燥後のシャツのしわに関しては確かに風アイロンの方がが少なく、優れていますが、風アイロンを使ったからと言ってアイロンがけが不要レベルになるわけがなく、個人的には「アイロンがけが楽になるかな」程度で大差ないという結論です。

 

総じて、稼働音もさほど大きくなく、少なくとも12年前のドラム式とは雲泥の差です。気になるような大きな振動なども今のところはありません。

 

 

NA-LX127ALの良いところ

 

実際に使ってみて良かったとろを挙げてみたいと思います。

 

洗剤自動投入はやっぱり正義

 

今までは洗濯機が自動計測した容量を手で測って洗剤受けに投入していたのですが、洗剤自動投入機能でこの手間が一切無くなりました。

 

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洗濯機上部にある洗剤タンク

 

なので、洗濯するときは本当に電源と洗濯設定のスイッチ操作だけになるので、洗濯機側の自動計量を待って洗剤を投入する手間がなくなることになるのです。これは思っていた以上に便利。

 

一番使うであろう液体洗剤入れには1Lくらい洗剤を入れられるので、一度満タンにしておけばしばらく補充は不要。洗剤・柔軟剤・おしゃれ着用洗剤の銘柄を事前に設定すれば、適量を自動で投入するので手間無し。もちろん、手動投入も可能。

 

ただ、洗剤が推奨している量よりも多めに入れる傾向がある気がします。実際は適量入れているのかも知れませんが、洗濯機側で表示される洗剤投入量が洗剤の推奨よりも多く入れているように見えるのです。

 

洗剤側も洗濯機側も相対的な「杯」単位で使用量を表示するのでわかりにくいんです。「ミリリットル」といった絶対量で表示していれば誤解されにくくなるかも。まぁ、洗濯機側で洗剤の銘柄を設定した上で投入量を決めているので問題ないとは思いますが。

 

 

スマホで洗濯」機能がすこぶる便利

 

一応、LX127ALはIoT家電でして、洗濯機をインターネットと接続した上で設定すると、スマホアプリを使うことで洗濯の状況などを遠隔からリアルタイムに知ることが出来るようになります。LX127ALはLX129ALと違ってカラー液晶がないので、その代わりとして使ってもよいですね。

 

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スマホの洗濯状況画面 洗濯当日の天気予報も表示できる

 

この機能は初め使うだけでそのうち使わなくなるだろうなと思っていたのですが、今では一番便利な機能なのではと思えるほど使う機能になっています。

 

この機能で最も重宝しているのは、洗濯終了時にスマホへ通知してくれる機能です。

 

洗濯していたのを忘れて長い間洗濯物を放置してしまったことってありませんか?それを防止してくれますし、他の場所で作業をしている時や外出している時でも洗濯終了を知ることが出来るので便利この上なし。

 

ちなみに、外出先から洗濯開始出来る機能もあるのですが、これはタイマー機能で代用出来るのであまり使っていません。

 

 

洗濯乾燥時間が短くなっている

 

まぁ、12年前の洗濯機と比較して言っているので技術の進歩を感じずにはいられないのですが、洗濯時間が短くなりました。おまかせ洗濯(乾燥なし)だけなら30分くらいで終わることもあります。

 

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洗濯終了レポート画面

特に顕著なのが乾燥時間で、今までは下手すると2時間近く掛かることはよくありましたが、LX127ALに替えてからは、量が少なければ1時間以内で乾燥が終わることもあります。

 

洗濯している中身をきちんと見て時間を設定しているようで、タオルなどの大柄のモノだと乾燥時間多めになりますし、水温高めだと洗濯時間も短くなるようです。

 

 

扉パッキン裏を自動で掃除してくれる

 

前の日立のドラム式は洗濯物を投入する扉付近のゴムパッキン裏に埃が溜まってしまって、定期的に掃除しないと大変なことになっていました。しかも、構造的にパッキンめくりながら掃除しなくてはいけなくて大変。

 

しかし、LX127ALは洗濯時にパッキン裏を自動で掃除をしてくれるのでだいぶ埃が溜まりにくくなっていますし、掃除がやりやすくなっています。

 

扉のパッキン裏に埃が溜まりやすいのは、ドラム式洗濯機の欠点の一つだと思っているのですが、これがだいぶ解消出来ているので製品寿命も長くなりそうです。

 

 

NA-LX127ALのダメなところ

 

では、今度は期待値を下回ったところです。

 

値段が高い

 

洗濯機に20万円台後半のお金を出すことになるとは思いませんでした。確かに、今ある最高性能のドラム式洗濯乾燥機の一つだとは思いますが、ちょっとどうなんだろうなとは思います。急な買い換えでなかったらもう少し考えていたでしょうね。

 

しかも、このNA-LX127ALは値引き不可商品です。メーカーの委託販売品なので販売店側で値引きできないとのこと。逆に言うとどこで買っても同じ値段なんです。

 

それにしても、ナノイーと液晶画面付いただけでこれよりさらに約6万円高いLX129ALという機種があるのですが、必要性があるのか。。。

 

 

まめな乾燥フィルター掃除が必要

 

前の日立のドラム式は乾燥フィルターは乾燥を数回に一度の頻度で乾燥フィルター掃除が必要でしたが、LX127ALは乾燥する毎に掃除が必要ですね。

 

乾燥するものにも依るとは思いますが、一回乾燥を回しただけで結構な量のダストが乾燥フィルターに付着するので、これだと毎回掃除やった方が良いです。しかも、掃除が必要な乾燥フィルターは2枚あります。

 

ちなみに我が家では乾燥フィルターに付いたダストをハンディー掃除機で吸い取ってます。これでOK。

 

 

洗濯機側で遠隔ボタンを押しておかないと「スマホで洗濯」機能が利用出来ない

 

遠隔から洗濯や槽洗浄機能などを利用したくても、洗濯機側で遠隔ボタンを押してドアロックしていないと「スマホで洗濯」機能を使った開始操作が出来ないので、この点もう少しどうにかして欲しかったです。

 

子供が洗濯槽に入っているケースで遠隔から洗濯開始できないようにするなど、安全上仕方ない理由があるのは理解できますが、洗濯機の遠隔ボタンが押されていないと遠隔操作できないという条件があるために、好きなときに遠隔から洗濯開始できないので機能の魅力が半減しています。

 

コストは上がりますが槽の中を監視できるカメラを設置して遠隔から確認できる機能があると良いかも。

 

 

今のところはこんな感じでしょうか。最近の白物家電には珍しくMADE IN JAPANの製品(確かパナのドラム洗濯機は静岡県袋井市で製造)ですので、品質は高いはずです。使っていく内に分かってくるところもあると思いますので、今後もレポート出来ればと思います。