DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

2023年版 登山関連アウトドアブランドのイメージ 

山登りをやっていると、ウェアやザック、登山靴、山道具などを発売しているアウトドアブランドに必ずお世話になります。そこで、今回は今まで自分が使ってきたアウトドアブランドのイメージや商品についていろいろ書いてみたいと思います。

 

先に言っておきますが、私はキャンプとかはほとんどやらないので完全に山関連のみになります。また、商品を自ら購入し、使ったことのあるブランドしか載せていません。

 

なお、ブランドのイメージはあくまで私的なイメージと使ってみた感想ですので、どこかの知らないおっさんが勝手なことを言っている読み物としてご笑覧くださいませ。

 

 

 

THE NORTH FACE

www.goldwin.co.jp

 

言わずと知れたアウトドアを代表するブランドですね。最近はアウトドアの機能を取り入れたタウンウェアなどのほうが有名なくらいですが、今でも登山者御用達のブランドであることには変わりありません。

実際に山に行ってもTHE NORTH FACE(以下TNF)のウェアはよく見かけますし、私もレインウェアやベースレイヤーなどで使っています。日本では富山発祥の企業であるGOLDWINが商品の企画開発しているのでサイズも日本人に合っていますし、デザインもよく、機能性もバッチリ、商品も多彩、街で着てもOKと言うこともあり「困ったときにはTNF買っとけ」と言っても良い鉄板ブランドだと思います。

マウンテンジャケットやヌプシジャケットなど代表的な商品がありますが、個人的にお気に入りで使っているのはTNFのインサレーションである「サンダージャケット」とレインウェアの「クライムライトジャケット」です。

まず「サンダージャケット」ですが、ダウンと化繊の入った薄手のインサレーションジャケットで、保温性が高いにもかかわらず、軽量でコンパクトに収納できます。夏は夜寒い高山の小屋泊・テント泊に、冬はミドルレイヤーにと多目的に使えるため一着持っていると非常に重宝します。

そして「クライムライトジャケット」はレインウェアとして重宝しています。生地は3レイヤーのゴアテックスを使用しているので、雨中の行動下での快適性はバッチリです。おかげで、夏の北アルプスの山行で大活躍でした。デザインもよくお気に入りです。

 

 

モンベル

www.montbell.jp

 

私がよく言うのが「アウトドア界のユニクロことモンベル」。つまりコスパと品揃えは最強。その際たる商品が「ストームクルーザージャケット」で、3レイヤーゴアテックスを使用したレインジャケットを2万円台(普通なら4〜5万円は下らない)でリリースしてくれるところが素晴らしいのですよね。

山装備においてコスパは重要で、過酷な環境で使用するが為に傷んだり汚れたりはいつものこと。基本的にウェアにしろギアにしろ山装備は消耗品なんです。故に気を遣う高価なものよりも、使い回せる適切な価格の製品のほうが使い勝手が良く、実際に山によく入るガイドさんはモンベル使いが多かったりしますよね。

私はどちらかというと沢登りの装備や寝袋とかゲイターなどギア系でモンベルを愛用しています。日本人向けのサイズや十分な機能性、良心的な価格もさることながら、修理が可能であったりリペアパーツが豊富に揃えられているのもGOOD!

寝袋のダウンハガー800シリーズは使い勝手が良く初心者は特にお勧め。足回りが伸縮するので、窮屈な感じがしません。#3のグレード買っておけば3シーズン使えますよ。

また、テントは初心者ほど山岳テントの超大定番であるステラリッジを選択すべきです。リペアパーツがすぐ手に入るしオプションも豊富、テント場でも使っている人が多く長く安心して使えるんですよね。

惜しむらくは、山初心者の中高年が使っているイメージが強いので、もう少しデザインや色使いとか考えてもらい、若者にも使ってもらえるようになると良いかなーと思います。

 

 

finetrack

www.finetrack.com

 

モンベル同様国産アウトドアブランドで、確かモンベルをスピンオフした社員が作った会社がfinetrackだったかと。その豊富な商品群を見てみると、モノ作りにおいてモンベル的な生真面目さを垣間見ることができますが、価格においてモンベルと比較するとちょっとお高め。

finetrackは一般向けタウンウェアはラインナップに出していないので、軟派な感じがなく、機能性に全振りした頑固な登山用品ブランドと言った方が良いのかも。なので、finetrack製品を使う人のイメージは「かなり山慣れしたストイックな登山者」といった感じ。

実際社員がフィールドで使いながら開発しているようなので、登山ウェアに何が必要かを抑えているだけではなく、信頼性も高い商品に仕上がっているのは使っていて実感しています。なので私は冬用のグローブやベースレイヤーなど冬山装備でfinetrackをよく使っていますね。

個人的にオススメはアウトドア用パンツである「カミノパンツ」です。もはや定番商品ですが、その耐久性や履き心地、機能性は文句なし。日本人向けに作られているのでサイズ感は良いですし、足首に向けて絞られたシルエットもカッコいいです。これ一本あれば春から秋にかけての登山で困ることはありません。でも全般的に色使いがイマイチなんだよなぁ。

 

 

MAMMUT

www.mammut.jp

 

アルプスを頂くスイスのブランドらしく、アウトドア商品としてのデザイン性や機能性は最高峰。値段はちょっとお高いですが、その金額に見合うだけのものはあると思います。最近はタウンギアなどにも力を入れているようで、街でもマムートのマンモスロゴを見ることも少なくないですね。

私はウェアでマムートの製品を買うことが多いです。現在ではハードシェルやミドルレイヤーでマムート使ってます。全体的に細身でアスリート然としたデザインのものが多いので、人によって合わないということもあると思いますが、私は好きなブランドです。

お気に入りはマムートのフリースであるAconcagua Light ML Jacketです。春秋の肌寒い朝や晴れた雪山のミドルレイヤーなどで活躍するスタイリッシュな薄手のフリースで、ほどほどの保温性と通気性の良さから行動着として持っておくととても重宝します。

八ヶ岳に行くと山小屋や山道の階段などでマムートロゴをよく見かけます。赤岳鉱泉の登山道整備にマムートが協賛しているのですが、そういう意味でも八ヶ岳イカーの私にとって大変お世話になっているブランドだったりします。

 

 

Patagonia

www.patagonia.jp

 

最近愛用しているブランドです。いろいろこだわりのあるブランドとして有名なパタゴニアですが、登山用のウェアにしても結構ガチな商品を出してくれているので、「アウトドア系のタウンファッション」がメインのブランドだと思ったら大間違い。

有名なのがフリースですかね。薄手のフリース代表格R1やモコモコあったかR2はパタゴニアを代表する製品と言って間違いなく、山に行ってもよく見かけるウェアだったりしますね。

私は夏の山行用にキャプリーンシリーズの長袖シャツを愛用しています。ベースレイヤーなのですが、行動中はこれ1枚でOKですし、化繊とは思えぬ肌触りの良さと汗ヌケの良さ、防臭効果などモデルによってはフードも付いているので至れり尽くせりですね。

定番のナノパフジャケットも持っていますが、化繊インサレーションなので冬山のミドルレイヤーとして使うと、行動中でもダウンほど暑くないのでとても優秀です。気軽に洗濯できるのも良いところ。

ただ、日本ではお値段がねぇ、、、気軽に買えるブランドではないのでモノ選びは慎重に。

 

 

MOUNTAIN EQUIPMENT

www.mountain-equipment.jp

 

イギリスのアウトドアブランドであるMOUNTAIN EQUIPMENT(以下、ME)ですが、日本ではあまり人気がないのか、よくセール品になっているのを見かけます。MEの製品は全体的に製品のクオリティは高いですし、デザインも気に入っているのでよく買うのですが、時折「なんだこれは」というカラーリングの製品があるので要注意。なので、よく商品を吟味すれば価格と性能のバランスのとれたよい買い物が出来るブランドではないかと。

MEの輸入代理店にこの場を借りて言いたいのですが、最近日本に導入する製品のチョイスが酷くないですか?日本で販売するのが、このモデルのこの色なの?といったことが最近多いです。そりゃ、セール品になっちゃいますよ。

このブランドをオススメしたいのは「ノースフェースやマムートみたいなみんな着ているメジャーなブランドではなく、知る人ぞ知るブランドのモノを着たい」と言ったひねくれた人です。そうです、私です。

少し肌寒い時期にいつも着ているフリース「Ecripse Hooded Jacket」や、ウインドブレーカーがわりにいつも持ち歩いているソフトシェル「Echo Hooded Jacket」でお世話になっています。欧米のブランドのウェアを日本人が着ると腕が長かったりしがちなのですが、MEのプロダクトはそうでもないですね。このブランドのウェアによく採用されるCOSMOSという濃紺の色が好きなんです。

 

 

Marmot

marmot.jp

 

Marmotはアメリカのブランドなのですが、日本ではもともとデサントが商標ライセンスを使って日本人向けの製品を販売していました。最近は別会社がライセンスを引き継いで引き続き販売しているようです。

私はデサント時代のMarmotしか知らないのですが、その時のイメージは「値段はリーズナブルだが、デザインがちょっとヤボったいブランド」でした。誤解を恐れずにいうとノースフェースとモンベルを足して2で割ったような感じ。

登山にそんなお金をかけたくないけど、モンベルとかありきたりなブランドのウェアはちょっとどうかなぁ、といった微妙にこだわりのある登山者にオススメのブランドでしたね。セール品もお得でしたしね。

レディースは女性登山家やYouTuberとのコラボ商品とか展開していて、そっちの方はガレージブランドみたいな感じでおしゃれです。

 

 

MILLET

www.millet.jp

 

ミレーはヨーロッパアルプスの名峰モンブランのフランス側の麓、シャモニーを拠点とした歴史と実績のあるアウトドアブランド。そこで活動するフランスの山岳ガイドは国家資格であり、レベルの高さは世界有数と言われています。そんなガイド達が愛用するブランドがミレーであり、その高い機能性はヨーロッパアルプス仕込み。

個人的なミレーのプロダクトの印象は「堅実」。フランスらしいエスプリの効いたデザインと言うよりも、余り飾り気がなく無難な印象。しかし、それは機能性や実用性に重きを置いた作りだからなのでしょう。山岳ガイド達に支持されるのも分かります。

そんな日本でも人気の高いミレーの製品ですが、通称「あみあみ」ことドライナミックメッシュを愛用しています。ベースレイヤーの下に着る汗冷え防止の肌着で、ファイントラックのドライレイヤーシリーズと双璧をなす人気商品ですね。私は積雪期には効き目強力なドライナミックメッシュを、春夏秋は薄いドライレイヤーを使用しています。

個人的に、ミレーの代表プロダクトでもあるティフォン50000ジャケットが気になっています。防水シェルなのに伸縮性のある柔らかいカシャカシャ言わない生地が魅力なんですよね。

 

 

Haglöfs

haglofs.jp

 

北欧スウェーデンのアウトドアブランドであるホグロフスです。北欧のメーカーと言いつつ、実は日本のスポーツメーカーであるアシックス傘下の会社だったりします。ホグロフスの特徴はなんといってもそのデザインにあるかと。

同じスウェーデンの企業であるIKEAの家具のような、素朴ながらも愛嬌のあるデザインというよりも、現代的で尖ったデザインのウェアをよくリリースするイメージです。彩度の低い色(黒やグレーなど)使いが上手く、上品さがあって好みです。お値段はかなりお高めで高級品。

私は軽量なアウトドアウェアシリーズ(L.I.Mシリーズ)のレインウェアである、L.I.M GTX Jacketを使っていました。非常に軽量で機能も最小限なので、ウインドブレーカーとして使える気軽さも兼ね備えている一品。最近流行のULの山行にもぴったりで、シンプルで飽きのこないデザインということもありお気に入りの一着でした。

そういえば、以前ほど商品を店舗で売っているところを見なくなりましたね。表参道にブランドショップがあったのですが、無くなってしまいましたし。

 

 

Arc'teryx

arcteryx.jp

 

泣く子も黙るアウトドアウェア界のハイブランド「アークテリクス」。始祖鳥の化石をモチーフにしたブランドロゴはもはやステータスすら感じさせるほど。

創業地であるカナダ バンクーバー郊外の過酷な大自然にて鍛え上げられた圧倒的なまでの機能性と端正を極めた秀逸なデザイン、そしてそのお値段。あらゆる要素において最高峰の製品群を持ち合わせています。

代表プロダクトと言えば登山者憧れのハードシェルこと「アルファジャケット」。10万円をはるかに超えるその価格、デザイン、機能はまさにシュプリーム。これを山の中で着られるのは選ばれし者のみ。

個人的に山用のウェアとしてはフリースの「カイヤナイト」を持っていますが、実際山で行動中には着ておらず、もっぱら街着として着ていることが多いです。そもそも、アークテリクスの登山用ウェアはカッコ良すぎて登山に着ていきたくなくなるんですよ。

そうなんです、私にとってアークテリクスはタウンファッションメーカーなんです。

 

 

Smartwool

www.lostarrow.co.jp

www.smartwool.com

 

ある程度登山をしていると、何故か「メリノウール」生地のベースレイヤーが欲しくなってくるものです。ウールという天然素材にもかかわらず、湿度や熱のコントロール機能を持ち、汗で濡れても冷たくなりにくい、高い防臭効果があるなど良いことずくめの生地なのですが、なにぶん高級品なのでお値段高めです。

登山向きということで各ブランドがメリノウールの製品を出していますが、その中ではメリノウール専業メーカーのSmartwoolの製品がオススメです。デザインがよく価格も同業のicebreaker製品と比較するとやや良心的。ただし、スリムな体型の人向けの製品が多いですかね。ベースレイヤーだけでなく登山用ソックスも充実しています。

私が使っているのは「クラシック オールシーズン メリノ ベースレイヤー ロングスリーブ」で薄手の長袖シャツです。メリノウール特有のチクチクした肌触りはほとんど無く、毛玉もできにくい耐久性は素晴らしいです。

ただ、比較的生地が薄くピタッとした着心地から肌着に近い感覚なので、春秋の上着を着ることを前提とした山行で使うことが多いですかね。

ほとんどのメリノウールのベースレイヤーは春夏用の薄手の製品と秋冬用の厚手の製品があるので、特に通販で購入するときは気をつけてください。また、化学繊維との混紡の製品も多いですが、生地の耐久性や着心地向上のためなのでウール100%にこだわる必要はないです。

 

 

LA SPORTIVA

www.sportivajapan.com

 

イタリアの登山靴ブランドであるスポルティバ。個人的にはお気に入りのブランドで、現在、私が使っている登山靴はこのメーカーの製品だったりします。

スポルティバの登山靴はそれなりにお値段もしますが、登山靴は登山三種の神器の一つと言われるように非常に重要なギアで、登山の安全や快適性に大きく関わるところです。靴選びでフィッティングの手間とお金をケチると間違いなく後悔しますよ。

スポルティバが良いのは、デザインもしくは機能性どちらかを優先しているのではなく、デザインと機能を上手く高いレベルで融合した登山靴を作っているということです。

例えば、代表的プロダクトでもある「トランゴ」シリーズは一目でスポルティバの靴だと分かるデザインとともに、本格的な登山靴としての機能は非常に高く、ソールの張り替えが出来るので長く使えるのが良いです。また、冬靴の「ネパール」シリーズはかなり高価な登山靴になってしまいますが、厳しい冬山での愛用者も多くそれだけ信頼されているプロダクト。

また、登山靴の新たなムーブメントも起こしていて、アプローチシューズであるTXシリーズは、本来はクライマーが岩場まで行くための簡易的な登山靴であるアプローチシューズを、本格的な登山でも使える製品としてリリースしています。このシリーズのトップモデルであるTX5はこのメーカーの製品しては価格もさほど高くないので登山者に人気がありますね。

ある程度山に慣れてきて、高山などの厳しい山行にチャレンジするなど、ステップアップを目指す登山者にお勧めの登山靴メーカーです。

 

 

LOWA

www.iwatani-primus.co.jp

 

こちらはドイツの登山靴ブランドになります。いかにも洒落たイタリアンなデザインのスポルティバに対して、ローバーはまさにドイツ的な質実剛健を地で行く登山靴メーカーという印象です。

有名なのは「タホー」という革の登山靴で、恐らく登山をよく知らない人でも登山靴といえばまっさきにイメージするであろう「THE 登山靴」な定番商品があります。最近の傾向に反したガッチリとした重い登山靴ですが、この靴から醸し出されるクラシカルなアルペンムードは他の追随を許しません。

私は積雪期に履く雪山用のブーツである「アルパイン エキスパート」を使っています。雪山用なのでアイゼン装着を前提としたソールがガッチリとしたモデルで、保温材が入っているため雪山でも足下はポカポカです。

ローバーの冬靴は、スポルティバのネパールシリーズが高くて買えない方におすすめですよ(笑

 

 

GRIVEL

grivel.com

 

グリベルは夏だけ登山する方にはあまりなじみの無いブランドかも知れません。イタリアのブランドですが、有名なのは雪山登山に使うピッケルやアイゼンです。正直、ピッケルにあまりブランド間の差を感じないのですが、アイゼンは違います。断然グリベルのアイゼンがオススメです。

アイゼンを付けて雪山を歩くと、アイゼンに雪が付いて歩きにくくなってくるのですが、グリベルのアイゼンは雪が付着しにくくなるAntibottという仕組みが付いており、ピッケルでアイゼンを叩いて雪を払い落とす動作をしなくても済みます。これが結構助かる。

おすすめは定番かつ万能な12本爪アイゼンであるG12ですかね。前後にコバが付いている冬靴に付けるならワンタッチのCramp-o-maticがいいでしょう。雪山でもグリベルのアイゼンは人気が高くかなり見かけますし、信頼性も高いです。

 

 

Karrimor

www.karrimor.jp

 

イギリスのアウトドアブランドであるカリマーですが、最近はウェア類に力を入れているようですね。でも、個人的にも世間的にもザック屋さんのイメージ。

カリマーのザックは王道というか、奇をてらうことなく基本の機能がしっかりしていて、なおかつ高い耐久性を持っており、これらがきちんと高いレベルで実現されていることから、初心者から経験者まで安心して使えるザックだと思います。

山用ザックの定番であるridgeシリーズが有名です。私は30Lのridgeを長年愛用してきましたが、日帰り山行だけではなく山小屋利用なら2〜3泊くらいの山行にも対応出来るので非常に使い勝手のよいザックだと思います。レインカバーも付いているし、耐久性も素晴らしい。

ザックは必ず登山用品店で実際におもりを入れた状態で背負って決めてください。通販で買うのは絶対にダメ!背中の形との相性ってかなり重要です。グレゴリーのザックも良いですが、あの背中の独特の機構が合わないという人もいますからね。

 

 

GREGORY

www.gregory.jp

 

最近の私の観測範囲だと、登山者で今一番人気のあるザックブランドといえばグレゴリーではないでしょうか。その優れた機能性はさることながら、人気の秘密はトレッキング用のザックに共通している、背中の通気性に優れた可変長式のサスペンションシステムにあると思います。

それに、なんと言ってもデザインの良さが光ると思います。山用のザックというとちょっと地味で野暮ったくなりがちですが、グレゴリーのザックは単純に見た目の「カッコよさ」があるかなと。特に色使いにセンスを感じます。

縦走用に40Lのズールと日帰り登山用に24Lのミウォックを使っていますが、背中の蒸れとは無縁ですし、背負ったときのバランスが良いので疲れません。使い込むほどに人気が出る理由が分かります。

有名なのは大型ザックのバルトロですかね。テン泊の長期縦走でお世話になっている人は多いのではないでしょうか。

 

 

OSPREY

www.lostarrow.co.jp

 

私の大型ザックはオスプレーのイーサーAG 70Lです。イーサーはオスプレーの大型ザックの主力製品ですが、様々な工夫が凝らされていてとても使い勝手の良い製品です。切り離してアタックザックになる雨蓋や2気室に分離出来る胴内、トレッキングポールを肩紐に引っかけておけるアタッチメントなど高い機能性を持っています。

以前はグレゴリーよりも安価に購入出来たのですが、最近は価格差がなくなってきましたね。とは言え、グレゴリーに匹敵する価値を備えたザックであることは変わりありません。

ミレーやドイターのザックも良いですが、私としてはフィッティングや機能に不満点が有るので、ザックはカリマー、グレゴリー、オスプレーの3社から私はいつも選択するようにしています。このあたりは人の好みやフィッティングの善し悪しがあるので、あくまで私の価値観と背中の形の都合によるものです。

 

 

Black Diamond

www.lostarrow.co.jp

 

ブラックダイヤモンドは品質の高いアウトドアギアを、高すぎず適切な価格で売ってくれるブランドのイメージが強いですね。確かアメリカのブランドですが、輸入元のロストアロー(ザックで有名なオスプレーや登山靴のスカルパなども扱っている)がいろいろ頑張ってくれているからかも知れません。

どちらかというとハイキング用と言うよりもクライミング用のギアを扱っているイメージが強く、私はクライミング用のハーネスでお世話になっているメーカーです。トレッキングポールのメーカーとして知っている人も多いかと思います。

オススメはトレッキングポールの「ディスタンスプラスFLZ」。長さ調整可能かつ折りたたみ式でコンパクトになるだけでなく、スノーバスケット装着可能で雪山にも対応。アルミ製で軽く便利です。

 

 

PETZL

www.alteria.co.jp

 

フランスの登山用品メーカーであるペツルもどちらかというとクライミング用品のブランドというイメージが強いですが、ヘッドランプはペツル製のものを使っている方は多いのではないでしょうか?私が持っているヘッドランプはペツルのアクティック350ルーメンです。

ペツルのヘッドランプは電池式なのですが、別売のリチャージャブルバッテリー(充電池)にも対応しており、使い捨ての乾電池を使わなくて良くなるのでエコな商品だったりしますのでオススメです。

ペツルのクライミングギアはどれも高品質かつ利便性が高いですが、ビレイデバイスの決定版「ルベルソ」はクライマーなら持っておきたいところですね。

 

 

NANGA

nanga.jp

 

最近はキャンプ用品やタウンウェアも出しているようですが、なんといってもナンガと言えばダウンを使ったシュラフ(寝袋)メーカーのイメージです。ナンガのシュラフは永久保証してくれるので何かと安心。

ナンガのシュラフに関して他社との差別化という意味では、AURORA lightシリーズの寝袋の存在が挙げられると思います。

ダウンを使っている寝袋は水気に弱く、テント泊だと夜露の水分などで寝袋が濡れてしまうことがあります。そこをシュラフカバーなどで水分から守ることが多いのですが、AURORA lightシリーズで使われている生地であるオーロラテックスは通気性と防水性があり、シュラフカバーいらずです。でも、ちょっと生地がゴワゴワしていて収納がちょっと手間ですけどね。

 

 

THERMAREST

e-mot.co.jp

 

寝袋を使う際には欠かせない、アウトドア用マットレスのブランドであるサーマレストです。アウトドア大国であるアメリカのメーカーですね。

寝袋を使って寝る際の快適性や寝心地に関して、寝袋の性能も大切ですが、寝袋の下に敷くマットレスの性能が大きな割合を占めると言っても良いと思います。地面からの冷気を防ぐ断熱性能とクッション性能は睡眠の善し悪しに直結しますが、サーマレストは様々なシーズンやシチュエーションに対応したマットレスをリリースしています。

特に厳冬期などの寒い時期にテン泊や車中泊する人は、マットの断熱性能を表すR値が低い製品を使うと背中が冷たくて寝られなくなりますから注意しましょう。

有名な製品はZライトソルでしょう。日本アルプス八ヶ岳などで銀色の折りたたまれたマットレスがくくりつけられたザックを背負った登山者をよく見ますよね。夏のテント泊で活躍するギアの一つです。

 

 

JETBOIL

www.jetboil.jp

 

山頂や眺めの良い場所で昼食や一服する際に「お湯があったらカップラーメン食べたり、コーヒーを淹れられたのになぁ」と思ったことのある方も多いと思います。そのために魔法瓶でお湯を持って行ったり、バーナーとクッカーを持っていくのは嵩張るし大変。

そこで、バーナーとクッカーが一体になった製品であるJETBOILの登場です。私は「マイクロモ」という製品を使用していますが、重量340gという非常にコンパクトな製品ながら、着火装置や低温下でも使用できるようにレギュレーターを搭載しているなど高機能な製品です。カップラーメンで使う300mlのお湯ならば、2分くらいで沸きます。

なんと言うことはない山の中でお湯を沸かす一手間ですが、これがかなりのアウトドア感を増幅させるアクションになるんですよね。これ目的で山登りをしたくなってしまったり。

もちろんお湯を沸かすだけではなく、料理も可能。充実したマウンテンライフを過ごすお供としてオススメです。ドリップパックコーヒーやフリーズドライの味噌汁などとともに携行して、スノーピークのチタンマグでいただけば、そこは至高の山カフェになりますよ。

 

以上。