山登りをやっていると、ウェアやザック、登山靴、山道具などを発売しているアウトドアブランドに必ずお世話になります。そこで、今回は今まで自分が使ってきたアウトドアブランドのイメージや商品についていろいろ書いてみたいと思います。
先に言っておきますが、私はキャンプとかはほとんどやらないので完全に山関連のみになります。
また、ブランドのイメージはあくまで私的なイメージと使ってみた感想ですので、どこかの知らないおっさんが勝手なことを言っている読み物としてご笑覧くださいませ。
- THE NORTH FACE
- モンベル
- finetrack
- MAMMUT
- Patagonia
- MOUNTAIN EQUIPMENT
- Marmot
- Arc'teryx
- LA SPORTIVA
- GRIVEL
- Karrimor
- GREGORY
- OSPREY
- Black Diamond
- PETZL
THE NORTH FACE
言わずと知れたアウトドアを代表するブランドですね。最近はアウトドアの機能を取り入れたタウンウェアなどのほうが有名なくらいですが、今でも登山者御用達のブランドであることには変わりありません。
実際に山に行ってもTHE NORTH FACE(以下TNF)のウェアはよく見かけますし、私もよく使っていました。日本では富山発祥の企業であるGOLDWINが商品の企画開発しているのでサイズも日本人に合っていますし、デザインもよく、機能性もバッチリ、商品も多彩、街で着てもOKと言うこともあり「困ったときにはTNF買っとけ」と言っても良い鉄板ブランドと思います。
マウンテンジャケットやヌプシジャケットなど代表的な商品がありますが、個人的にお気に入りで使っているのは「アルパインライトパンツ」です。
この「アルパインライトパンツ」ですが、伸縮性があり非常に動きやすいだけでなく、シルエットがカッコいいという長所があります。ただ、山で履くには耐久性が低すぎて履く度にボロボロになっていくので、最近はもっぱら普段着として愛用しています。
モンベル
私がよく言うのが「アウトドア界のユニクロことモンベル」。つまりコスパ最強。その際たる商品が「ストームクルーザージャケット」で、3レイヤーゴアテックスを使用したハードシェルを2万円台前半(普通なら5万円は下らない)でリリースしてくれるところが素晴らしいのですよね。
山装備においてコスパは重要で、過酷な環境で使用するが為に傷んだり汚れたりはいつものこと。故に気を遣う高価なものよりも、使い回せる適切な価格の製品のほうが使い勝手が良く、実際に山によく入るガイドさんはモンベル使いが多かったりしますよね。
私はどちらかというと沢登りの装備や寝袋とかゲイターなどギア系でモンベルを愛用しています。日本人向けのサイズや十分な機能性、良心的な価格もさることながら、修理が可能であったりリペアパーツが豊富に揃えられているのもGOOD!
惜しむらくは、山初心者の中高年が使っているイメージが強いので、もう少し色使いとか考えてもらい若者にも使ってもらえるようになると良いかなーと思います。
finetrack
モンベル同様国産メーカーで、確かモンベルをスピンオフした社員が作った会社がfinetrackだったかと。その豊富な商品を見てみるとモンベル的な生真面目さも垣間見るこができますが、機能性においては妥協がなく、それが原因か価格においてモンベルと比較するとお高め。
タウンウェアも出しているアウトドアブランドのような軟派な感じがなく、機能性に全振りした頑固な登山用品ブランドと言った方が良いのかも。実際社員がフィールドで使いながら開発しているようなので、登山ウェアに何が必要かを抑えているだけではなく、信頼性も高い商品に仕上がっているのは使っていて実感しています。なので私は冬用のグローブやベースレイヤーなど冬山装備でfinetrackをよく使っていますね。
個人的にオススメは「カミノパンツ」です。もはや定番商品ですが、その耐久性や履き心地、機能性は文句なし。日本人向けに作られているのでサイズ感は良いですし、これ一本あれば春から秋にかけての登山で困ることはありません。でも全般的に色使いがイマイチなんだよなぁ。
MAMMUT
アルプスを頂くスイスのブランドらしくアウトドア商品としてのデザイン性や機能性は最高峰。値段はちょっとお高いですが、その金額に見合うだけのものはあると思います。最近はタウンギアなどにも力を入れているようで、街でもマムートのマンモスロゴを見ることも少なくないですね。
私はウェアでマムートの製品を買うことが多いです。現在ではハードシェルやミドルレイヤーでマムート使ってます。全体的に細身でアスリート然としたデザインのものが多いので、人によって合わないということもあると思いますが、私は好きなブランドです。
八ヶ岳に行くと山小屋や山道の階段などでマムートロゴをよく見かけます。赤岳鉱泉の登山道整備にマムートが協賛しているのですが、そういう意味でも八ヶ岳ハイカーの私にとって大変お世話になっているブランドだったりします。
Patagonia
最近愛用しているブランドです。いろいろこだわりのあるブランドとして有名なパタゴニアですが、登山用のウェアにしても結構ガチな商品を出してくれているので、「アウトドア系のタウンファッション」がメインのブランドだと思ったら大間違い。
有名なのがフリースですかね。薄手のフリースの代表格R1やモコモコあったかR2はパタゴニアを代表する製品と言って間違いなく、山に行ってもよく見かけるウェアだったりしますね。
私は夏の山行用にキャプリーンシリーズの長袖シャツを愛用しています。ベースレイヤーなのですが、行動中はこれ1枚でOKですし、化繊とは思えぬ肌触りの良さと日焼け防止機能もあるので至れり尽くせりですね。ナノパフジャケットも冬の中間着としては優秀です。
ただ、お値段がねぇ、、、気軽に買えるブランドではないのでモノ選びは慎重に。
MOUNTAIN EQUIPMENT
イギリスのアウトドアブランドであるMOUNTAIN EQUIPMENTですが、日本ではあまり人気がないのかよくセール品になっているのを見かけます。ここの製品は個人的にはダメなモノはダメ、良いモノは凄く良いという両極端なイメージを持っています。なので、よく商品を吟味すれば価格と性能のバランスのとれたよい買い物が出来るブランドだと思っています。
このブランドをオススメしたいのは「ノースフェースやマムートみたいなみんな着ているメジャーなブランドではなく、知る人ぞ知るブランドのモノを着たい」と言ったひねくれた人です。そうです、私です。
私はフリースやソフトシェルでお世話になっています。欧米のブランドのウェアを日本人が着ると腕が長かったりしがちなのですが、ここはそうでもないですね。このブランドのウェアによく採用されるCOSMOSという濃紺の色が好きなんです。
Marmot
このブランドは元はアメリカなのですが、日本ではデサントが商標使って販売していますね。なので、TNFのように実は日本のメーカーが日本人向けに商品企画しているので、サイズなどは日本人向けになっています。
以前は良くMarmotのウェアを買っていたのですが、最近はめっきり買っていませんね。なんとなく見ているとTNFとモンベルの影を追っているものの、中途半端で「二兎追うものは一兎をも得ず」になってる感じ。
有名なのはコモドジャケットでしょうか。ゴアテックスのジャケットながらシンプルで比較的お手頃な価格で手に入る商品です。セールを狙うとよい買い物が出来るかも知れません。
Arc'teryx
泣く子も黙るアウトドアウェア界の高級ブランド「アークテリクス」。その圧倒的な機能とデザイン性、そしてそのお値段。いろいろな意味で最高峰の製品群を持ち合わせています。
代表プロダクトと言えば登山者憧れのハードシェルこと「アルファジャケット」。10万円を超えるその価格、デザイン、機能はまさにシュプリーム。これを山の中で着られるのは選ばれし者のみ。
個人的に山用のウェアとしてはフリースの「カイヤナイト」を持っていますが、実際山で行動中には着ておらず、もっぱら街着として着ていることが多いです。登山用のウェアとしてはコスパ悪すぎであまり使いたくないですし、実際山で着ている人をあまり見かけませんもん。ただ、タウンウェアとしてはそのデザインと機能性は優秀ですので、街着としてダウンジャケットも持っていますがこれは最高っす。
LA SPORTIVA
イタリアの登山靴ブランドであるスポルティバですが、登山靴のブランドとしては個人的には一番だと思っています。それなりにお値段もしますが、登山靴は登山三種の神器の一つと言われるように非常に重要なギアで、登山の安全や快適性に大きく関わるところです。ここで金をケチると間違いなく後悔します(経験者は語る)
スポルティバが良いのは、デザインもしくは機能性どちらかを優先しているのではなく、デザインと機能を上手く高いレベルで融合した登山靴を作っているということです。一度スポルティバの登山靴を履いたら他のは履けなくなります。
私が愛用しているのはアプローチシューズのTX5シリーズで、低山用にローカットのTX5 LOW GTXと縦走用のハイカットのTX5 GTXの2足を登山靴として愛用しています。「登山にアプローチシューズ?」と思う方もいるかも知れませんが全く問題ありません。
GRIVEL
夏だけ登山する方にはあまりなじみの無いブランドかも知れません。イタリアのブランドですが、有名なのは雪山登山に使うピッケルやアイゼンです。正直、ピッケルにあまりブランド間の差を感じないのですが、アイゼンは違います。断然グリベルのアイゼンがオススメです。
アイゼンを付けて雪山を歩くと、アイゼンに雪が付いてしまって歩きにくくなってくるのですが、グリベルのアイゼンは雪が付着しにくくなるAntibottという仕組みが付いており、ピッケルでアイゼンを叩いて雪を払い落とす動作をしなくても済みます。これが結構助かる。
おすすめは定番かつ万能な12Gですかね。前後にコバが付いている冬靴に付けるならワンタッチのCramp-o-maticがいいでしょう。雪山でもグリベルのアイゼンは人気が高くかなり見かけますし、信頼性も高いです。
Karrimor
イギリスのアウトドアブランドであるカリマーですが、最近はウェア類にも力を入れているようです。でも、個人的にはザック屋さんのイメージ。
山用ザックの定番であるridgeシリーズが有名です。私は30Lのridgeを長年愛用してきましたが、日帰り山行だけではなく山小屋利用なら2〜3泊くらいの山行にも対応出来るので非常に使い勝手のよいザックだと思います。レインカバーも付いてるし、耐久性も素晴らしい。
ザックも登山用品店で実際に背負って決めることをオススメします。グレゴリーのザックも良いですが、あの背中の独特の機構が合わないという人もいますからね。
GREGORY
最近の私の観測だと、登山者で今一番人気のあるザックブランドといえばグレゴリーではないでしょうか。その優れた機能性やデザインはさることながら、人気の秘密はトレッキング用のザックに共通している、背中の通気性に優れた可長式のサスペンションシステムにあると思います。
日帰り登山用に24Lのミウォックを使っていますが、背中の蒸れとは無縁ですし、背負ったときのバランスが良いので疲れません。人気が出る理由が分かります。
有名なのは大型ザックのバルトロですかね。テン泊の長期縦走でお世話になっている人は多いのではないでしょうか。
OSPREY
私の大型ザックはオスプレーのイーサーAG 70Lです。イーサーAGはオスプレーの大型ザックの主力製品ですが、様々な工夫が凝らされていてとても使い勝手の良い製品です。切り離してアタックザックになる雨蓋や2気室に分離出来る胴内、トレッキングポールを肩紐に引っかけておけるアタッチメントなど高い機能性を持っています。
以前はグレゴリーよりも安価に購入出来たのですが、最近は価格差がなくなってきましたね。とは言え、グレゴリーに匹敵する価値を備えたザックであることは変わりありません。
ミレーやドイターのザックも良いですが、個人的にザックはカリマー、グレゴリー、オスプレーの3社が高いレベルで拮抗していると思っており、この中から私はいつも選択するようにしています。このあたりは人の好みやフィッティングの善し悪しがあるので、あくまで私の価値観と背中の形の都合によるものです。
Black Diamond
品質の高いアウトドアギアを適切な価格で売ってくれるブランドのイメージが強いですね。確かアメリカのブランドですが、輸入元のロストアロー(ザックで有名なオスプレイや登山靴のスカルパなども扱っている)がいろいろ頑張ってくれているからかも知れません。
どちらかというと登山用と言うよりもクライミング用のギアを扱っているイメージが強く、私はハーネスでお世話になっているメーカーです。登山用ではトレッキングポールのメーカーとして知っている人も多いかと思います。
オススメはトレッキングポールの「ディスタンスプラスFLZ」。長さ調整可能かつ折りたたみ式でコンパクトになるだけでなく、スノーバスケット装着可能で雪山にも対応。アルミ製で軽く便利です。
PETZL
ペツルもどちらかというとクライミング用品のブランドというイメージが強いですが、ヘッドランプはペツル製のものを使っている方は多いのではないでしょうか?私が持っているヘッドランプはペツルのアクティック350ルーメンです。
ペツルのヘッドランプは電池式なのですが、別売のリチャージャブルバッテリー(充電池)にも対応しており、使い捨ての乾電池を使わなくて良くなるのでエコな商品だったりしますのでオススメです。
クライミングギアはどれも高品質かつ利便性が高いですが、ビレイデバイスの決定版「ルベルソ」はクライマーなら持っておきたいところですね。
以上。