以前、本屋で山関連の本を物色していたら、山と溪谷社から出ていたこの本を見つけたことがあった。「関東周辺 美味し愛しの下山メシ」だ。
「そうそう、下山後の食事は温泉と合わせて楽しみの一つだよね〜」とか思いながら手に取った記憶がある。関東周辺の低山、奥多摩とか丹沢とか私もよく行く山域の近くのお店を紹介しているので、そのあたりよく行かれる方は是非読んでみてほしい。
と思っていたら、忘れた頃にいつの間にかドラマになっていて、昨年(2024)末にテレビ東京で「下山メシ」として放映されていた。
おぉ、孤独のグルメで当てたテレビ東京が「登山」と「メシ」で柳の下のドジョウを狙ってきたか!と思いつつ、私の需要に見事にマッチしているのでTVerで毎週チェックしてました。
御岳駅前の中華料理屋とか、奥多摩フードコートとか、古里駅前のセブンイレブン隣の食堂とか存在は知っていたけど、どこも利用したことが無かったから参考になりました。今度行ってみよう。
私の下山メシ
私が登山へ行く、という行為には「登山」「温泉」「下山メシ」が必ずセットになっている。なので、下山後にまず行くのは温泉。登山後の汗臭い状態でご飯食べたくない。北アルプスなどで長期縦走した後などはなおさらだ。
奥多摩だと登った山にもよるが小菅の湯、丹波山ののめこい湯、数馬の湯あたり。丹沢だと比較的穴場の富士見の湯、湯花楽とか。八ヶ岳は美濃戸口付近だともみの湯。登る山とその日の気分でチョイスしますかね。
ちなみに、私は車で登山に行くことがほとんどなので、書籍やドラマの「下山メシ」にある駅チカという条件は考慮しません。
そして、ひとっ風呂浴びた後で下山メシなのだが、大抵は温泉施設に付属している食堂で済ましちゃいます。移動するの面倒だし。
奥多摩
個人的には「小菅の湯」と「のめこい湯」は奥多摩食堂付き日帰り温泉施設の二大巨頭(異論は認める。両方とも住所的には山梨だし)なのです。もえぎの湯とか瀬音の湯、つるつる温泉もいいけど、いつも混んでるからちょっとなぁ。
雰囲気や泉質はのめこい湯だと思うのですが、施設や食事を含めると小菅の湯が一歩リードかな。
小菅と言えば、川魚。山女焼き御前

小菅は道の駅と併設された温泉なのですが、道の駅の方でも山女の塩焼きを売ってたりするので、名物なのかな?
奥多摩源流域だけにキレイな川の中で育ったヤマメは絶品です。

12月に登った三頭山の下山メシ。小菅は山梨なのでほうとうは地元料理ですね。冬山を下りたばかりのほうとうは、温かく具だくさんで美味しかったです!季節料理なので提供していない時期があります。
丹波山ののめこい湯の食堂はオーソドックスなメニューが多いですね。カツ丼とかカレーとか。写真は無いですが、下山メシとして十分イケます。
八ヶ岳
八ヶ岳の場合、お風呂に入った後は渋滞に巻き込まれないように一目散に高速に乗って東京方面に帰るので、登山口周辺でご飯を食べるとしたら、お風呂込みで美濃戸口のJ&Nくらい。
高速に乗った後どうするかというと、とりあえず車を東京方面にカッ飛ばして談合坂SA、、、ではなく、初狩PA(上り)に行きます。
初狩PAは笹子トンネルを抜けて大月インターの手前にある小さなPAなのですが、ここにある食堂の「田舎うどん(大盛)と手むすびセット」がいつもの定番です。ここ見つけてからはいつも寄ってた談合坂SAには行かなくなりました。
うどんは富士吉田の吉田うどん。コシのある麺に出汁の効いた醤油+味噌のつゆで、辛味噌(すりだね)を混ぜて頂くうどんはとても美味。しかし、メインはセットの手むすび(おにぎり)。これがヤバイ。

ここのおにぎりは農林48号という山梨で栽培されているお米を炊いて作られているのですが、高級寿司店でも使われている希少な品種らしく、これがおにぎりに非常に合う!
粘り気はそんなに無くあっさり系のお米ですが、噛むと味わい深く、ほろほろとした食感のおにぎりは具を引き立たせるのでとても美味しいです。具は選べるのですが、個人的にはシャケが鉄板!
この小麦粉とお米の炭水化物天国が登山で疲れた体に沁みるのです。実際、疲労回復に炭水化物は欠かせないみたいですから。
