DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

新型MacBook Pro

新しくなったMacBook Proが発表されましたね。

 

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最近は基本的にフルモデルチェンジ以外はこういったお披露目はしないので、既存Macのアップデートを期待していた人は残念でしたね。まぁ、そのうちサイレントアップデートされますって(笑

 

これで、MacBook Airはいつ消えてもおかしくなくなりました。11インチモデルがディスコンになり、13インチモデルは一応まだ販売しているようですけど、その存在は風前の灯火かと。

 

Airは全体的にデザインがもう古くさいですよ。最近の洗練されたMacBookシリーズのデザインと比較すると、背面の光るアップルロゴはもはや悪目立ちして恥ずかしい範疇に入ると思うし、キーボードのキーはボタンみたいだし、もうその役割は終えたと思います。

 

#なんで一部の人はあんなにAirにこだわるんだろ?!Appleは古いモノはガンガン切り捨てて新しいモノにシフトしていく企業だって分からないのかなぁ

 

では、新型MacBook Proの今確認できる範囲での感想箇条書きです。

 

■良いところ

  • Touch Barの実装。今回の目玉機能。個人的にはTouchIDが統合されているのが羨ましい
  • 薄く軽く小さくなった。13インチモデルはMacBook Air 13"の重量とほぼ同じなんですね
  • デザイン。MacBook同様ソリッドで全く無駄のないデザイン

 

■微妙

  • 大きくなったトラックパッド。パームレストの面積と比較してかなり大きい。誤操作の原因にならなければいいけど
  • 外部インターフェースがUSB-Cに統合された。暫くはUSBなど各種変換ポートが必要になるかな

 

■悪いところ

  • 充電までUSB-Cポートで行うようになった。MagSafeが画期的だっただけに、抜き差しがやや面倒になるので改善して欲しい
  • これはMacBookそのものの話ではないが、対応する外部ディスプレイを出して欲しかった。デザインの統一を考えるとApple謹製の外部ディスプレイが欲しい

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  どうやら代わりのディスプレイはこれらしい。工エエェェ(´д`)ェェエエ工

 

あと、価格についてはこんなものでしょう。薄利多売するマシンではないので。

 

個人的にモバイル用途はMacBookで満足しているのでProを買うことは無いと思いますが、デザイン的に現行MacBookを踏襲してかなりカッコイイMacになっていると思います。

カローラはその役割を終えた

こんな記事を見つけた

 

mainichi.jp

 

トヨタは「カローラ」を行くところまで作って、今乗っている層が大方いなくなったらそのままフェードアウトさせる作戦なのかと思ってたら違うのかな?

 

今頃、主要購買層の高年齢化を憂いたって遅すぎるし、高齢化上等の自爆覚悟で「超ウルトラスペシャル保守路線」をやっているのかと思ってた。

 

そういった意味では、筋が通っていてカッコイイとすら思える領域まで来てるかな。

 

#とはいえ、カローラ本体は全くカッコ良くない

 

かつて”大衆車”と呼ばれ登場から50年が経過している「カローラ」はすでにその役割を終えた。スカイラインみたいにその名を汚すような延命なんてしないで、すぱっと表舞台から退場させるべきだと思う。

 

今のカローラを見ていると、役職定年を迎えて定年退職待ちのおじさん達の姿に被って仕方ない。昔はそれなりに社会に貢献したんだろうけど、時代はもうその次の世代に移っている。

 

今時このクラスはアクアや軽自動車に喰われてしまって存在感薄い。一応ハイブリッドの設定はあるけど、基本的なコンセプトが昭和のまま。故に「おじさんの車」「下駄代わり」のイメージを払拭できていないのも購買層の高齢化の大きな要因でしょう。

 

いつまでも変わらない良さもいいし残していくことも重要だと思うけど、それはクルマに関して言えば博物館の中だけで充分です。

ハーマンミラー アーロンチェアを使ってみて

今まではIKEAで買った安いチェアを書斎用に使用していたのですが、たった5年ほどの使用でだいぶボロボロになってきたので買い換えました。これだからIKEAの安物は、、、

 

最近書斎の机で仕事や作業することが多くなり、ここはちゃんとした椅子を買おうと言うことで近場の某大手家具店に行っていろいろ物色した結果、ハーマンミラーの「アーロンチェア」を購入しました。

 

 

店内にあったオカムラコンテッサエルゴヒューマンなども座って試してみたのですが、腿から背中にかけて全体にしっくりとフィットしたのがアーロンチェアだったわけです。高かったけど思い切って購入です。

 

■3ヶ月使ってわかったこと

 

このアーロンチェアですが初めの調整が非常に重要です。

 

以下、ネットでいろいろ調べてみた結果から私流で試行錯誤した調整法です。

 

・座席を足の裏が床にペタンと着く高さにする
・腰掛けて背筋がすっと伸びた状態に自然になる高さがベスト
・ポスチャーフィットを「あ、当たってるな」と感じるくらいの状態までせり出す
・リクライニングはお好みで

 

特に椅子の高さの設定とポスチャーフィットの設定は重要だと思います。基本的にポスチャーフィットで腰を支えるので、座って背もたれまで深く腰掛けた時に、しっかり腰にフィットする(ポスチャーフィットの存在を腰で感じられる)ように使うのがよいです。

 

このように設定すると椅子から立った時にも背筋がピンとした状態になり、腰への負担も非常に減っているのが分かります。

 

初めは大きめに感じる座席や背もたれも、座ったときにお尻の部分と背中の部分のメッシュが体の線に沿ったカーブを作るので自然にフィットする感覚があるんですよね。


■(人間の)脚とオットマン

 

この手のオフィスチェアに座っていると一番始めにダメージを受けるのは腰よりも脚だと思います。エコノミー症候群なんて言葉があるくらい、ずっと椅子に座っているというのは脚に大きな負担が掛かるのです。

 

そこで使いたいのがオットマン(脚載せ用ソファー)です。

 

↑こういうやつです。スツールなどとも言いますね 

 

正直フットレストは効果低いと思います。確かに脚はやや楽になるのですが、出来がイマイチのものが多くてAmazonなんかで安く買える製品は調整機能に難があるモノが多いです。

 

で、私は足を床方向に下ろすのをやめました。ちょうどいい高さのオットマンがあると椅子に座っても足をそのまま前方に伸ばすことが出来るようになるのです。

 

脚を下ろした座り方で辛くなったらオットマンに脚を伸ばすという使い方もOKですし、時々オットマンを椅子に思いっきり寄せてあぐらを組むとかやってます。

 

まぁ、端から見ると椅子に座って作業しているような体勢じゃないですが、これは捗りますよ。国際線のビジネスクラスからヒントを得たのですが大成功でした。

 

ただ、これはさすがに事務所などオフィシャルな場では出来ないので、そういうケースではフットレストで我慢かな。

PlayStation VRを使ってみて

というわけで、以前にもレポしたとおり体験会で予約していたので発売日当日にPlayStation VRをGETしました!

 

daydream2006.hatenablog.com

 

体験会では短時間のデモだけだったので、使い勝手等詳しいことは分からずじまいでしたが、本日有給休暇取得してやりこんだのでいろいろ分かったことを書いていきますデス。

 

■設置など

 

開封の儀の模様は他のブログを見て頂くとして、設置したときに感じたのは以下の通り。

 

・さほど配線は複雑ではないが、接続する配線が結構あるのでPS4まわりはかなりHDMIケーブル等でゴチャゴチャになる

 

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こんな感じ

 

・PS4とVRのプロセッサーユニットを繋ぐUSBケーブルはもうちょっとどうにかならなかったのかな。PS4のUSB端子が前面にあるのでケーブルがもろに見えてしまいカッコ良くない

 

・プロセッサーユニットとヘッドセットを繋ぐケーブルは意外に長くて十分だと思うが、延長ケーブル等あれば安心できる人も多いと思う

 

・次のモデルは1本のケーブルでPS4との配線が終われるようにして欲しい。将来的には無線で接続できるようにしてほしいところ

 

■ヘッドセットの使用感について

 

・適切なヘッドセットの装着位置を見つけるまでにいろいろ試行錯誤が必要かも。一旦、見つけてしまえば問題ないが

 

・ヘッドセットの位置が少しずれただけで、ピントなどの関係で見える画像のクオリティも違ってきてしまう。しっかり固定する必要がある

 

・付属のイヤホンよりできるだけ良いヘッドホン使った方が良いと思う。出てくる音のクオリティは結構良いので忠実に再生出来る環境を作ってあげると満足度高いかも

 

・ヘッドセット装着すると周りが見えなくなるので、動き回ると結構危ない。周りにモノが無いことを確認してからゲームしましょう。コントローラーも見失わないように分かりやすい位置に置きましょう

 

■ゲーム等してみて

 

・とりあえず「PlayStation VR WORLDS」「サマーレッスン」「シン・ゴジラ VRデモ」の3つをダウンロードしてプレイしてみた

 

・「シン・ゴジラ VRデモ」はシン・ゴジラが映画でもあったように東京駅周辺で暴れる様子をVRで見るというモノ。無料の短いデモだが迫力がある。ファンの方は是非。

 

・「PlayStation VR WORLDS」は今まで体験会のデモとして使われてきたようなゲームの詰め合わせセット。短時間で終わってしまうゲームばかりだが、いずれもよくできていてVRの魅力を良く引き出せている。

 

PSVRを購入したらまずはこのゲームパックである程度使い方に慣れておいてから、他のゲームをするのもアリだと思う。

 

・注目の「サマーレッスン」だが、いろいろと目から鱗なゲーム。実際にやってみてこれからの進化の仕方によっては凄い可能性のあるコンテンツなのかもと感じた。このコンセプトもいろいろ応用しやすいだろうし。

 

今までに無いゲーム上のキャラとのコミュニケーションが出来るので、いろいろとマンネリ化している据え置き機ゲームでは久々の革新だと感じた。

 

あえて意図的にやっているのだろうけど、女の子キャラとの距離感が非常に近くて普段ではあり得ない感覚なのがまたいい(笑)

 

・VR酔いする。基本的に動きの激しいゲームは長時間出来ないと思った方が良い

 

・想像以上に疲れる。これはヘッドセットの重さとかの話ではなくて、VRの画面を凝視していると眼と頭が思ったより疲労するから

 

■シネマティックモード

 

個人的に注目していたのがブルーレイの再生をVRヘッドセットで鑑賞する「シネマティックモード」の存在。以下、使ってみての感想です。

 

・画面の大きさを3種類(117インチ相当の小、163インチ相当の中、226インチ相当の大)設定することが出来るが、正直使えるのは中か小のどちらか。大は画面が大きいのに視点が近すぎて、全体を見るのに大きな視線移動が必要になるので疲れる。

 

・恐らくほとんどの人は「小」or「中」に設定することになると思われる。小だと常に正面に画面が設定されるのと、視線の移動を伴わない大きさがちょうど良い。ヘッドセット側の周辺画質が良くないので画面ギリギリをあまり使わないのが良い

 

・なので、小でも必要十分だと思う。ホームシアターでも120インチクラスの大きな画面持ってる人は多くない

 

・画質はそれなり。思っていたよりも良かったが、全体的に粒状感があり解像度は低め。周辺の画質劣化がある

 

・ヘッドセットしながら長時間の映画鑑賞は同じ体勢を常に維持する必要があるので結構辛い

 

 

とりあえず、購入一日目の感想なのでまだまだPSVRに良い点・悪い点はあると思いますが、おおむね満足しています。きっとバージョンアップ等でより良くなっていくでしょうし。

 

まだまだこれからのシステムなので、今後驚きのある画期的なゲーム含めたコンテンツが登場することを期待しています。その萌芽は充分感じますよ。

「響け!ユーフォニアム」北宇治高校の吹奏楽部日誌

 あれ?ついこの間「立華高校マーチングバンドへようこそ」を読んで感想を書いたような気がするのですが、また「響け!ユーフォニアム」シリーズに新刊が出ました。

 

響け!ユーフォニアム  北宇治高校の吹奏楽部日誌」です。

 

 

 

なるほど、今度はファンブックですか。 

アニメの二期も始まったからか、原作側も畳みかけてきますねー。

 

ということで、さきほど読み終えました。内容的に1日で読み切れる感じ。

 

中身としては新作の短編2つと原作者の武田綾乃氏へのインタビュー、あとはキャラ紹介とか吹奏楽あるあるの記事など。まぁ、メインは短編とインタビューかな。

 

これはファンブックなので、まずは「響け!ユーフォニアム」の4冊と「立華高校マーチングバンドへようこそ」の2冊、つまり「響け!ユーフォニアム」シリーズ全てを読破してからこの本を読みましょう。それが前提の内容です。

 

ところで、これでもうすでに7冊目の「響け!ユーフォニアム」シリーズ本ですが、これらは以下の順番で読むことをオススメします。

 

まずは原点の1巻から!

 

熱い展開の2巻を読んで

 

そして全てが明かされる3巻へ

 

上記の3冊を読み終わった後に、

 

 

「北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話」を読むこと。これは事後談など本編を補完するエピソードをまとめた短編集なので、シリーズの内容を知っていることが前提で書かれているからですね。

 

そして次は「立華高校マーチングバンドへようこそ」へ

 

 

 

 この前後編の2冊をYouTube京都橘高校のマーチング動画を見ながら一気読みしましょう。北宇治高校の話とは完全に独立しているので、こっちを先に読んでも違和感はないかもデス。

 

そして一番最後に、、

 

 

 

この「北宇治高校の吹奏楽部日誌」を読むのがベストです!

理由は読めば分かります、ってか表紙でネタバレしてるな。

 

「北宇治高校の吹奏楽部日誌」の2つの短編はシリーズの総まとめ的内容なのですが、前編に当たる「冬色ラプソディ」について吹奏楽経験者はかなり楽しく読むことが出来ると思います。

 

定期演奏会で演奏する曲を選ぶシーンがあるのですが、これでもかと吹奏楽曲の曲名が出てきますよ。それぞれ登場人物が演奏したい曲を提示するのですが、なかなかキャラの好みが出ていて面白いです。

 

例えば、秀一はPOPやフュージョンの編曲ものが好きそうだし、希美は重厚な吹奏楽オリジナル曲好き、晴香と夏紀はJazz系、久美子は演奏会で良く聞くポピュラーな吹奏楽曲好きってとこですかね。

 

これ以上はネタバレするので詳しくは書きませんが、経験者であれば演奏したことや聞いたことある曲があると思うので、吹奏楽を知らない読者よりも俄然有利!

 

ちなみにこの短編に出てくる曲ならA.リード作曲の「アルメニアダンス・パート1」やTHE SQUARE(当時)の「オーメンズ・オブ・ラブ」あたり好きですね。あとユーフォ吹きならホルストの第二組曲は憧れの一曲だし、「ディスコキッド」はえらい昔の課題曲なのに人気ありすぎ。

 

定演は吹奏楽部のお祭りなのでニューサウンズ(*注1)などの楽しい曲で構成したくなる気持ちは分かりますし、じっくり聞かせる吹奏楽オリジナル曲も欲しいところですよね。選曲は私もやったことあるので大変さとか面白さとかよく分かります。

 

原作者インタビューはなかなか興味深いですね。特にキャラの作り方とか、そういう風に設定していったのかとちょっと驚きでした。

 

あと、ユーフォ経験者ならタイトルでこのシリーズの本を手にとってしまうだろうって、また凄い狭いとこ狙ってきてたんですねー(笑)。とは言え、私なんかはまんまとその作戦にのせられたわけで、、、えぇ無論後悔はしていませんとも。

 

 

 というわけで「響け!ユーフォニアム」シリーズはひとまずこれで一段落ですかね。今後100年はEuphonium吹きが主人公の物語がアニメ化にまでされることは無いと思いますが、現役時代を思い出しつつ大変楽しませて頂きました。

 

 

注1:ニューサウンズ・イン・ブラスのこと。ヤマハ吹奏楽向けに毎年出している映画音楽やJazz、ポップスなどを中心とした編曲モノの楽譜。もはやこれ無しに定演の選曲は不可能と言っても良い

 

【追記】

アニメの1話見た。あんな形で「ダッタン人」使ってくるなんてズルイなぁ。。。私にとってもとてもとても思い入れの深い曲なのです。原作では「ダフニスとクロエ」だったから完全に油断していたよ、、、

 

 

BMW 318i復活

ついに復活しましたね、BMW 318i。

 

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今度の318iは噂通り3気筒1.5Lエンジンを搭載し、お値段も若干魅力的になって登場した1台となっています。若干ね。

 

318iのエンジンの諸元は馬力が136ps/4400rpm、トルクが22.4kgm/1250-4300rpmとなっています。ちなみに320iは184ps/5000rpm、トルクが27.5kg/1350-4600rpmです。

 

320iでエンジンにまぁまぁの力強さを感じることが出来ますが、想像するに318iのエンジンは動かすのには十分でも余裕をあまり感じられないエンジンと予想します。お世辞にも3シリーズの車重は軽いとは言えませんからね。

 

そう考えると、1シリーズが存在する現在、そんなに318iの需要ってあるのかちょっと分かりません。

 

基本的にボディはDセグメントセダンorワゴンなので、その容量を確保しつつ3シリーズの静粛性と安定性を求めるユーザーがターゲットって感じですかね?!

 

 これが3シリーズ販売の起爆剤になれば良いですが、、、果たして?!

映画「ハドソン川の奇跡」

週末に映画館で映画を見るがルーチンになりつつあるこの初秋ですが、今週も映画「ハドソン川の奇跡」を鑑賞してきました。

 

クリントイーストウッド監督にトム・ハンクス主演とスタッフ見ただけでクオリティは約束された感じの映画ですが、果たして如何に。

 

以下、一言箇条書き感想です。

 

・いつものイーストウッド作品。とても淡々とした描写で、最後に観客に「これを見てどう思いましたか?」とまるで問いかけてくるような映画

 

・この旅客機がハドソン川に着水した事件は日本でもニュースで報道され知っていたが、事後の顛末までは知らなかった

 

・飛行機事故の検証は行われるべきだが、機長への責任の追及という形で行われていたというのはちょっとショック

 

・機長という仕事の責任は重大なのだと認識。乗客155名の生死を預かる中でのギリギリの選択が成功したとしても容疑者として俎上に上げられてしまうなんて

 

・日本だったらどうなるんだろうと考えてしまった。同じような状況で「空港に緊急着陸可能だった」と報道されてしまった瞬間袋だたきに遭ってしまうのだろうか。昨今の報道の傾向とか見ていると可能性大のような

 

 

イーストウッドの作品の特徴は上述したとおり、その作品を淡々と描くことに徹しその解釈を観客側に委ねることにある。

 

ただ、一点気になった点として、今回の作品に関しては事故責任を追及する側、日本で言えば事故調査委員みたいな人が「悪者」っぽく描かれているのがちょっと気になった。

 

できれば、責任を追求する側の内情もちゃんと描いて欲しかったなと。そうしないと、バランスが取れなくなってしまうし、何故彼らが一般にはヒーロー扱いされている機長達にあの様な杜撰な追求を行ったのか理解できない。

 

このあたりはアメリカでも官僚や政府の画一的で一辺倒な対応に辟易っていう考えがもしかしたらあるのかなと思ってしまった。

 

私の期待しているイーストウッド作品は、例えば善と悪が戦っているとして、一見善の方が正しそうなんだけど、悪の側から見てみると一概にはそうは言えず、善と悪どっちが正しいんだ?!みたいな展開を期待しちゃうのです。

 

そういった鑑賞後の「モヤモヤ」とか「腑に落ち無さ」を生み出す映像の力がイーストウッド作品の特徴だと私は勝手に思ってます。

 

まぁ、ただ最後はスカッとする終わり方なので、鑑賞している側のカタルシスは満たされますけどね。イーストウッド作品としては個人的にやや消化不良気味です。