DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

「HAYABUSA - BACK TO THE EARTH」

今年一番の泣ける映画はこれで決まりですね。

しかし、はたしてこれが映画か?というとちょっと違うかも知れません。街の映画館ではどこもやっていませんから。しかも全天周映像というプラネタリウムでしか見れない番組。でも、同じ映像作品ですからね、比較されても良いでしょう。

プラネタリウムなんて十数年ぶりだったけど、めちゃくちゃ進化していて度肝を抜かされた。アバターの3D映像も斬新だと思ったけど、プラネタリウムの全天周映像の迫力にはどう逆立ちしてもかなわないですね。

しかも4k4kという高解像度の映像を全天周に映し出しているらしく、映像が非常に美しい。もうすぐそこにはやぶさの機体があるかのように錯覚してしまうくらい。いや、ホント。

これはタイトルの通り、先日「帰還」を果たした人工衛星はやぶさの打ち上げから帰還までを描いた作品。

内容的にはしょった部分が結構あるので、知識のある人には内容が薄く感じられるかも知れないですね。けど、主なミッションを丁寧に演出しているので非常に見応えがあります。圧倒的なビジュアルとともに語りかける形のナレーションが作品に良い雰囲気を作っています。

あぁ、感想を書きたいけどこれは見ないとダメだと思う。百回語るより一回見てみろっていうタイプの映像作品ですよ。

とにかく、帰還途中の傷ついたはやぶさと大気圏突入シーンは涙無しには見れないですね。数々のトラブルを乗り越えミッションをこなした機体が最後に華々しく散る。日本人の美意識をこれほど強烈にゆさぶりかける対象もなかなかないのではないでしょうか。