DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

カタログや広告への燃費表示を禁止せよ

日本の自動車カタログに載っている燃費表示は信用ならない、というのは巷の通説ですが、これってよくよく考えると欧米なら集団訴訟モノの虚偽表示ですよね。自動車メーカーが意図してやっている集団詐欺といってもいいかもしれない。

国が定めたある一定の状況下とはいえ、実際測定された数値なんだから詐欺とまでは言えないのでは?と、仰る方もいるかもしれませんが、今や燃費は車購入の際の重要指標なわけです。それを実際にはほぼ実現不可能な数値をメーカー側が出し消費者を混乱させることに問題があると思うのです。

実際にカタログ燃費と実燃費との差が大きくてクレームになるケースも多いようで、自工会こんなパンフレットを作って色々言い訳しているようですが、読めば読むほどカタログ燃費が特殊な状況下で計測された「現実と乖離した」燃費であるとしか思えなくなります。

一方の自動車大国である米国では、自動車燃費を公表している行政機関であるEPAが同様の理由から過去に訴えられていて、燃費計測方法を大幅に改善し実燃費に近くするようにテスト内容を変更した経緯があります。

こちらのブログの記事ではプリウスの燃費を日米欧の公式燃費で比較していますが、日本で32.6km/lあるプリウスの燃費が、米国では21.3km/l、欧州では25.6km/lにされてしまうようです。なんと日米差は11.3km/l!

みんから等でユーザーが記録しているプリウスの燃費を見ていると20km/l台前半の数値が多く見受けられ、乗り方にも依ってくるとは思いますがアメリカと欧州の数値が現実には近いようですね。日本の燃費表示は相当甘いんだな、と。

こうした現状を考えると、このような正確でない数値で「虚偽広告」している現状で、かつ実燃費に近くなるような計測法が確立していないのであれば、しばらく自動車広告やカタログへの燃費の掲載は禁止するべきだと思うのです。

まぁ、今時燃費はネットでユーザーが検証してくれるのでそっちを信用した方が良いって事ですね。車の購入の際にはかしこい情強になりましょうってことですか。