本当は他の話題に関してのエントリを上げようと思っていたのですが、個人的に自動車評論家の中では希少な「自動車ジャーナリスト」を名乗る資格があると思っている人、両角さんの示唆に富む自動車評論が上がっていたので、今回はこちらをご紹介します。
■「プラットフォーム」の呪縛から抜け出せない日本メーカー(JBプレス)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37684
先日、「トヨタのクラウン」というタイトルのエントリを上げました。
実はあれはパレットタウンで実車を見た上で、試乗(パレットタウンでは短い試乗コースを使って簡単なテストライドができる)した時に感じたクラウンへのそこはかとない違和感が発端になって書いたエントリなのですが、この両角さんの記事でその「そこはかとない違和感」が明確に言語化されていたので驚いてしまいました。
2ページ目の2段落目までの部分がまさにそれで、クラウンだけではなく国産車共通の課題といってもいいような気がします。
この記事の内容を超ざっくり箇条書きでまとめます。
・日本の自動車メーカーは開発コスト削減に苦しんでいる
・なので、本来はプラットフォームを新しくして新車を開発すべきが、それができなくなっており何代も前のプラットフォームを小変更を施し使用しているような状態である(例:クラウン、オーリス)
・よって、問題点があっても根本改善できないし、できることが限られてしまっている
・海外メーカーはモデルチェンジごとにプラットフォーム変更を戦略を持って実行してきている(例:VWのMQB)
・日本の自動車メーカーはエンジンダウンサイジングやディーゼル等の世界の潮流に乗れていない。技術的に孤立しつつある。
まぁ、自動車業界だけじゃないですよね。上記のような現象は他の産業でも起こっていて日本の製造業そのものが窮地に立たされている訳で。
さて、どうする?日本の自動車メーカー。