フォレスターの年次改良が行われ、2021年モデルのC型が発表されています。
今回の目玉は”ターボ”エンジンであるCB18を搭載した、SPORTモデルの新設ではないでしょうか。
ある意味、待ちに待った感もあるターボモデルですが、ちらほら聞こえてくる評価はあまり芳しくないものが多いような気がします。確かにスペックだけ見ると177PS/30.6Kgと先代のフォレスターXTに搭載されていたエンジン(280PS/35.7kg)に比べると非力ではありますね。やはり、このあたり気にしている人が多いような。
また、外観は他のモデルはほとんど変更点は無いですが、SPORTモデルは精悍な外観になっていますね。フロントの安っぽい銀メッキパーツが減って良い感じに仕上がっています。マフラーもデュアルになってますね。何故これを早く出さなかったのか。
気になるところとしてはSPORTモデルはオールシーズンタイヤなんですね。SPORTなんだからスポーツ寄りのタイヤにして欲しかった。
燃費はWLTCモードだとターボモデルもe-Boxerモデルもほとんど差が無いので、これだったらターボモデル買って元気に走った方が良いかなと思いますね。サスもSPORTモデルは他と違うようですので期待できそうです。
同時にe-Boxerは微妙な立ち位置になってきました。燃費が特に良いというわけでも無く、パワーもそこそこというどっち付かずな中途半端なパワーユニットになってしまった印象です。WLTCモードで14.0km/Lは本当に微妙すぎる数値。
そしてその燃費に加えてe-Boxerモデルの最大の弱点は給油量だと思っている(通常モデルは63L入るが、e-Boxerモデルは48Lしか入れられない)わけですが、1回の給油で余裕を持ってロングドライブ出来ないのが痛いんです。
単純計算すると63L入るターボモデルはWLTC燃費の13.6km/L x 63L = 856.8km走行可能。e-BoxerモデルはWLTC燃費の14.0km/L x 48L = 672km走行可能。ターボモデルは東京と名古屋間(片道約350km)を無給油で往復出来ますが、e-Boxerモデルは出来ないんですよ。
「そんな長い距離一回で乗らねーよ」と言うかも知れませんが、給油する頻度や遠出するときの安心感に繋がるので意外と見落としがちなスペックだと思うのです。
最後に個人的なこのC型の評価ですが、FB25を廃止した上でのターボモデルの追加やe-Boxerモデルの拡大といったなかなか大きな年次改良ではありますが、正直エンジン変更した割にはインパクトのある変化と呼ぶには弱いところもあり、いわゆる一般的な年次変更の域からは出ていないのかな、と言った感じです。
問題は次のD型でしょう。ここでどこまで進化出来るか。今度は装備や外観をいじってくる可能性も高いので注目です。個人的には新型レヴォーグの装備をいくつか移植して欲しい、、、(アイサイトXとか大画面のナビとか)