いわゆる、Canon EFからSONY Eへのマウントチェンジってやつです。
約4年半使っていたCanon EOS 5D Mark III(以下、5D3)のシステムを全て売却して、SONYのα7IIIに乗換ました。その当たりの経緯を書きたいと思います。
もともと、使っていた5D3を5D4に更新すべくお金を貯めていたのですが、ミラーレス機のα7シリーズが前から気になっていました。以前に某カメラ量販店でα7IIIの本体と作例を初めて見たときに、その本体のコンパクトさと機能、そしてその作例に衝撃を受けたからです。
5D3はナチュラルな描写で解像感もあり、とてもバランスの良い画作りをするカメラだな、と言う印象で使っていました。特に私はキヤノンのカメラから出される色が好きだったので、キヤノンをずっと使っていたのです。
ところが、α7IIIの作例でその圧倒的な解像感から来るキレキレの画と、とても濃厚で印象に残る色味に完全にやられてしまいました。あぁ、これスゲぇ、、と。
そして、最終的にマウントチェンジの決め手になったのは、先日リリースされたα7III/α7RIIIのファームウエア3.0での動物瞳AF搭載でした。動物撮りも結構するのですが、その歩留率の悪さに自身のスキルの無さを痛感していたのです。それが解消されるかも知れない、と。
α7IIIシステム構成
当家のマウントチェンジ直後のα7III関連機材は以下の通り。
・α7III
・FE 24-105mm F4 G OSS
とりあえず24mmから400mmまでこれら2本のレンズでカバー出来るので暫くはこれで行くつもりです。もしかしたら、後でテレコンx1.4を追加するかも。
α7RIIIでないのは、高画素は不要なのと暗所性能重視のためです。あと、お値段高い。
5D3で使っていたEFレンズも全て売り払ってしまいました。コンバーター使う手もありましたが、やっぱり緊急手段だと思うのでレンズはSONY純正にしてます。当然懐は寒くなるばかり(笑
α7IIIを使ってみて
製品としての評価は期待通り、いや、それ以上でしたね。
画質に関しては既述の通り、個人的に好きな画を出してくることは分かっていたのでその点は期待通りでした。それにしてもキレのある画は素晴らしいの一言。
機能面で5D3からの移行でメリットを感じるのは、まずその軽さ、コンパクトさ。なので、気軽に持ち出せるところです。
ボディが小型なのでグリップが小さく小指が余る、という話もありますが私は余らないですね。手は小さい方では無いと思いますが、この点特に違和感は無いです。持ち方でしょうか?
FE 24-105mm F4 G OSSとの組み合わせでスナップ写真はバッチリです。便利ズームなのにボケも綺麗だし、画質も良いので言うことはないです。人物を撮るのであれば瞳AFがあるのでまず失敗しません。
特にお子さんを撮影するのであれば、瞳AFは絶対必要でしょう。ちょこまか動く被写体に追随してくれますし、ピント合わせも超楽ちん。これで失敗も大きく減るので言うこと無し。
また、動物瞳AFは使ってみると想像以上に優秀で写真の歩留率は大幅アップしました。コンティニュアスAFにリアルタイムで追随するのでピントを外すことが少なくなりましたね。ピンボケ写真を量産していた今までは何だったのか?
動物瞳AFは今のところ犬や猫(もしくは、それらに顔立ちが似ている動物)が対象ですが、動きの速い動物に対応出来るように追随性の向上を期待します。
上記の3点(軽量小型化、瞳AF、動物瞳AF)が私の撮影スタイルに非常に有用であると確認出来たことで、今回のマウントチェンジが間違いなかったことを確信。後悔は全くありません。
とは言え、ダメなところもそれなりにあります。
まずはレンズ。カメラ本体に比べてレンズの小型軽量化という点ではイマイチですね。正直、FE 24-105mm F4 G OSSももう少し小さくならなかったのか、とは思います。また、キヤノンのEFレンズに比べても総じてお値段高め。
あと、レンズを脱着するときに押すボタンが押しにくいです。なんでレンズ側から見て左にあるのか。これは普通右でしょ?!
次に操作系。メニューのとっちらかり具合はよく言われるところですが、個人的にタブの移動が不親切。タブの移動と上下スクロールは機械的にボタン分けて欲しい。
また、ストラップで肩から提げているときなどに、いつの間にかボタンやダイヤルが押されているのか設定が変わっていることがよくあるので、ロックの仕組みなどを設けて欲しいですね。
あとは、EVFの画が少し荒いとか、充電器無いとか、なんで露出だけ専用のダイヤル操作なのかとかいろいろ細かいところはありますが、そういった所は概ね許容範囲です。
というわけで、今回は一眼カメラのマウントチェンジについて書いてみました。今後もα7IIIの機動性を生かしていろいろなところに持ち出し、多彩な機能を生かしながら撮影していきたいと思います。