iPad mini 6をApple Storeでポチってしまった。もう完全に衝動買いなのだが。
人気商品というのと半導体不足の仕業もあり、すぐには手に入らず、約1ヶ月納期が掛かってしまった。しかし、久々にAppleの新ガジェットの到着待ちでワクワク感一杯の日々を過ごさせて貰った。
最近のApple製品ユーザーには信じられないかも知れないが、昔のMacは発売日の争奪戦に敗れると1ヶ月待ちなんてザラ(というか、いつ入荷するか不明)だったので、ひと昔以上前の苦い思い出とともに、なんとも懐かしい気持ちにさせてもらったということだ。
さて、やっと到着したiPad miniであるが、実はMy first iPadである。
正確に言うと両親のために無印iPadを購入したことがあるが、それ以来だ。
私は今までiPadはMacとiPhoneの中間に位置するなんとも中途半端なデバイスというイメージで、どこで使えば良いのか全く想像出来ず、あまり欲しいと思ったことがなかった。実際に借りて使ってみてもそんな印象だった。
では、今回なんでiPad miniを買うことになったのか説明してみよう。
その理由は3つある。
1.電子書籍リーダーとして使うため
さすがに最近紙の本を買うのは厳しくなってきた。
仕事の関係で比較的本を読む方なのだが、数千円するそれなりの厚さの本が本棚を圧迫しており、極力これ以上増やしたくないのと、マンガも最近はほぼ100%電子書籍購入していることもあり、そろそろ読書用の端末が欲しいということになった。
今まではMacの画面かiPhoneで読んでいたのだが、どちらも読書用には「たすきに長く帯に短い」ので手のひらサイズで軽量なiPad miniはなかなか魅力的な製品に見えたのだ。
2.動画再生端末として使うため
私の場合はYouTubeとDAZNである。YouTubeは広告無しで見たいのでPremium会員にまでなっているが、これまた今まではMacもしくはiPhoneで視聴していた。
正直、iPhoneで十分説もあるがそれなりに大きな画面で見たいときもあるので、そういうときにiPhoneより大画面のiPad miniは手軽で便利ではないかと思えたのだ。
3.ノート代わりに使うため:
今回はApple Pencilも一緒に購入した。これは、iPad miniをノート代わりにして、ガンガンメモるためだ。
何をメモるかというと、これは仕事関係が多い。今回購入したのは私用のiPad miniなので仕事で使いたくないのだが、アイデアや書籍の読後など絵や図を手書きすると言う行為をたまにするのと、それをPDFや画像でデータとして転送出来る仕組みもあると完璧と言うことでiPadはもってこいに見えたのだ。
で、実際に使ってみてどうなのかというと、割り切って使えばかなり満足度は高い。ただ、使い勝手で一部問題があるかな、という結論である。
電子書籍リーダーとしての評価
iPad mini 6は電子書籍リーダーとして優れたデバイスのうちの一つだと思って間違いない。AmazonのKindleのようにリーダーとして特化した製品にはさすがに一歩譲るものの、手のひらサイズかつディスプレイの大きさも適切で、重量も軽く持ち運びにも便利で読むときにも負担にならない。iPadシリーズの中ではこの分野で最強だろう。
雑誌など写真や文字が混在するような本にはもう少し大きな画面が欲しいなと思うときもあるが、大きさや重さとのトレードオフになるし、横向きにしたり拡大縮小すればいいだけの話なのでさほど大きな問題ではない。
空き時間に気兼ねなくさっと取り出して気軽に読める、これを何のストレスもなくできるiPad mini 6はまさに求めていたガジェットだった。100点。
動画再生端末としての評価
動画を大画面のTVやディスプレイで見るのも迫力があって良いが、iPad miniのような機動力溢れるガジェットで見るのもまた違った楽しさがあって良い。画面も小さすぎずちょうど良い大きさで、この第6世代からステレオスピーカーになったのでなおさら。
例えば台所で料理レシピ動画を見ながらとか、家族が車の中でとか、もちろんベッドで寝る前になどどこにでも持って行けるので便利この上ない。また、BGMとして音楽を流したり、デジタルサイネージ的な環境動画を再生させておくなどAmazon Echo的な多彩な使い方も可能だ。
ただ、iPad版のYouTubeアプリのインターフェースが微妙で、音量調整出来なかったりとなんかどこか抜けていてブラウザ版の使い勝手に劣るのが残念。逆に言うと弱点はそのくらい。90点。
ノート代わりの評価
この機能に関しては高い評価は付けられないかも。これはiPad miniが悪いというわけではなく、紙のノートが持つ書き心地の良さや一覧性の高さといった特性と比較してしまうとやはり分が悪いからだ。
画面が小さく、書ける面積がそもそも大きくないと言うこともあり、メモやアイデア帳以外の用途には厳しいと思う。お絵かきとかはもっと大きな画面のiPadが向いていると思われる。
また、ただ文章を書くだけであればApple Pencilはいらない。Apple Pencilで記入した文字をフォント文字に変換するScribleも万能ではないし、むしろキーボードに比べて入力は遅くなる。
iPadが優れているのは、直接手書きが出来るのと、電子データとして保存や連携がすぐ可能になるという点くらいなので、あまり高い期待をしないということであればノートとして使う意味はあるだろう。
ここで意外に困るのがApple Pencilの扱いで、普段はiPad mini 6の右長辺に磁石でパチっと付けておくのだが、手持ちでiPad mini使う時はかなり邪魔。これは何か解決させるアイテムが必要かも知れない。
純正メモとGoodNotes5を上記のように割り切って使う分には特に問題はない。ここに凄い何かを求めるのは間違い。60点。
総評
iPad mini 6を使ってみてよく分かったのは、読書や動画視聴、メール、SNSのチェックといった行為をいつでもどこでも気軽にできるようにしたガジェットだということ。なので「でかいiPhone」といった世間の評価は正しいと思う。長編の文章や資料を書いたり、動画編集したりといった複雑なアウトプットには向かない。そこを割り切って使えるのであれば購入する価値はあると思う。
私はセルラーモデルを購入し、LINEMOのパケットを月に3ギガまで使えるミニプラン回線を契約しているが超絶便利。やはり、iPad mini 6の機動力を最大限に生かすには外出先でのネット接続は必須。テザリングは面倒だし、公衆WiFiは使える場所が限られる。コストも税込月額990円なので財布にも優しいし、eSIMにすればネットで申し込んで1時間くらいで開通する。
ネット界隈では絶賛されているiPad mini 6だが、間違ってもiPad mini一台で全てを完結させようとか、メイン機で使おうとか思ってはいけない。あくまでサブとして使うなら優秀ということを理解していれば誤った買い物はしなくて良くなるだろう。つまり、万人に勧められるガジェットではないのだ。
あ、あと電池の持ちが悪いとかジェリースクロールがどうたら言われているらしいが、私は全く気にならないということをお伝えしておく。