DAYDREAM

白日夢を徒然なるままに

「響け!ユーフォニアム」北宇治高校の吹奏楽部日誌

 あれ?ついこの間「立華高校マーチングバンドへようこそ」を読んで感想を書いたような気がするのですが、また「響け!ユーフォニアム」シリーズに新刊が出ました。

 

響け!ユーフォニアム  北宇治高校の吹奏楽部日誌」です。

 

 

 

なるほど、今度はファンブックですか。 

アニメの二期も始まったからか、原作側も畳みかけてきますねー。

 

ということで、さきほど読み終えました。内容的に1日で読み切れる感じ。

 

中身としては新作の短編2つと原作者の武田綾乃氏へのインタビュー、あとはキャラ紹介とか吹奏楽あるあるの記事など。まぁ、メインは短編とインタビューかな。

 

これはファンブックなので、まずは「響け!ユーフォニアム」の4冊と「立華高校マーチングバンドへようこそ」の2冊、つまり「響け!ユーフォニアム」シリーズ全てを読破してからこの本を読みましょう。それが前提の内容です。

 

ところで、これでもうすでに7冊目の「響け!ユーフォニアム」シリーズ本ですが、これらは以下の順番で読むことをオススメします。

 

まずは原点の1巻から!

 

熱い展開の2巻を読んで

 

そして全てが明かされる3巻へ

 

上記の3冊を読み終わった後に、

 

 

「北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話」を読むこと。これは事後談など本編を補完するエピソードをまとめた短編集なので、シリーズの内容を知っていることが前提で書かれているからですね。

 

そして次は「立華高校マーチングバンドへようこそ」へ

 

 

 

 この前後編の2冊をYouTube京都橘高校のマーチング動画を見ながら一気読みしましょう。北宇治高校の話とは完全に独立しているので、こっちを先に読んでも違和感はないかもデス。

 

そして一番最後に、、

 

 

 

この「北宇治高校の吹奏楽部日誌」を読むのがベストです!

理由は読めば分かります、ってか表紙でネタバレしてるな。

 

「北宇治高校の吹奏楽部日誌」の2つの短編はシリーズの総まとめ的内容なのですが、前編に当たる「冬色ラプソディ」について吹奏楽経験者はかなり楽しく読むことが出来ると思います。

 

定期演奏会で演奏する曲を選ぶシーンがあるのですが、これでもかと吹奏楽曲の曲名が出てきますよ。それぞれ登場人物が演奏したい曲を提示するのですが、なかなかキャラの好みが出ていて面白いです。

 

例えば、秀一はPOPやフュージョンの編曲ものが好きそうだし、希美は重厚な吹奏楽オリジナル曲好き、晴香と夏紀はJazz系、久美子は演奏会で良く聞くポピュラーな吹奏楽曲好きってとこですかね。

 

これ以上はネタバレするので詳しくは書きませんが、経験者であれば演奏したことや聞いたことある曲があると思うので、吹奏楽を知らない読者よりも俄然有利!

 

ちなみにこの短編に出てくる曲ならA.リード作曲の「アルメニアダンス・パート1」やTHE SQUARE(当時)の「オーメンズ・オブ・ラブ」あたり好きですね。あとユーフォ吹きならホルストの第二組曲は憧れの一曲だし、「ディスコキッド」はえらい昔の課題曲なのに人気ありすぎ。

 

定演は吹奏楽部のお祭りなのでニューサウンズ(*注1)などの楽しい曲で構成したくなる気持ちは分かりますし、じっくり聞かせる吹奏楽オリジナル曲も欲しいところですよね。選曲は私もやったことあるので大変さとか面白さとかよく分かります。

 

原作者インタビューはなかなか興味深いですね。特にキャラの作り方とか、そういう風に設定していったのかとちょっと驚きでした。

 

あと、ユーフォ経験者ならタイトルでこのシリーズの本を手にとってしまうだろうって、また凄い狭いとこ狙ってきてたんですねー(笑)。とは言え、私なんかはまんまとその作戦にのせられたわけで、、、えぇ無論後悔はしていませんとも。

 

 

 というわけで「響け!ユーフォニアム」シリーズはひとまずこれで一段落ですかね。今後100年はEuphonium吹きが主人公の物語がアニメ化にまでされることは無いと思いますが、現役時代を思い出しつつ大変楽しませて頂きました。

 

 

注1:ニューサウンズ・イン・ブラスのこと。ヤマハ吹奏楽向けに毎年出している映画音楽やJazz、ポップスなどを中心とした編曲モノの楽譜。もはやこれ無しに定演の選曲は不可能と言っても良い

 

【追記】

アニメの1話見た。あんな形で「ダッタン人」使ってくるなんてズルイなぁ。。。私にとってもとてもとても思い入れの深い曲なのです。原作では「ダフニスとクロエ」だったから完全に油断していたよ、、、

 

 

BMW 318i復活

ついに復活しましたね、BMW 318i。

 

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今度の318iは噂通り3気筒1.5Lエンジンを搭載し、お値段も若干魅力的になって登場した1台となっています。若干ね。

 

318iのエンジンの諸元は馬力が136ps/4400rpm、トルクが22.4kgm/1250-4300rpmとなっています。ちなみに320iは184ps/5000rpm、トルクが27.5kg/1350-4600rpmです。

 

320iでエンジンにまぁまぁの力強さを感じることが出来ますが、想像するに318iのエンジンは動かすのには十分でも余裕をあまり感じられないエンジンと予想します。お世辞にも3シリーズの車重は軽いとは言えませんからね。

 

そう考えると、1シリーズが存在する現在、そんなに318iの需要ってあるのかちょっと分かりません。

 

基本的にボディはDセグメントセダンorワゴンなので、その容量を確保しつつ3シリーズの静粛性と安定性を求めるユーザーがターゲットって感じですかね?!

 

 これが3シリーズ販売の起爆剤になれば良いですが、、、果たして?!

映画「ハドソン川の奇跡」

週末に映画館で映画を見るがルーチンになりつつあるこの初秋ですが、今週も映画「ハドソン川の奇跡」を鑑賞してきました。

 

クリントイーストウッド監督にトム・ハンクス主演とスタッフ見ただけでクオリティは約束された感じの映画ですが、果たして如何に。

 

以下、一言箇条書き感想です。

 

・いつものイーストウッド作品。とても淡々とした描写で、最後に観客に「これを見てどう思いましたか?」とまるで問いかけてくるような映画

 

・この旅客機がハドソン川に着水した事件は日本でもニュースで報道され知っていたが、事後の顛末までは知らなかった

 

・飛行機事故の検証は行われるべきだが、機長への責任の追及という形で行われていたというのはちょっとショック

 

・機長という仕事の責任は重大なのだと認識。乗客155名の生死を預かる中でのギリギリの選択が成功したとしても容疑者として俎上に上げられてしまうなんて

 

・日本だったらどうなるんだろうと考えてしまった。同じような状況で「空港に緊急着陸可能だった」と報道されてしまった瞬間袋だたきに遭ってしまうのだろうか。昨今の報道の傾向とか見ていると可能性大のような

 

 

イーストウッドの作品の特徴は上述したとおり、その作品を淡々と描くことに徹しその解釈を観客側に委ねることにある。

 

ただ、一点気になった点として、今回の作品に関しては事故責任を追及する側、日本で言えば事故調査委員みたいな人が「悪者」っぽく描かれているのがちょっと気になった。

 

できれば、責任を追求する側の内情もちゃんと描いて欲しかったなと。そうしないと、バランスが取れなくなってしまうし、何故彼らが一般にはヒーロー扱いされている機長達にあの様な杜撰な追求を行ったのか理解できない。

 

このあたりはアメリカでも官僚や政府の画一的で一辺倒な対応に辟易っていう考えがもしかしたらあるのかなと思ってしまった。

 

私の期待しているイーストウッド作品は、例えば善と悪が戦っているとして、一見善の方が正しそうなんだけど、悪の側から見てみると一概にはそうは言えず、善と悪どっちが正しいんだ?!みたいな展開を期待しちゃうのです。

 

そういった鑑賞後の「モヤモヤ」とか「腑に落ち無さ」を生み出す映像の力がイーストウッド作品の特徴だと私は勝手に思ってます。

 

まぁ、ただ最後はスカッとする終わり方なので、鑑賞している側のカタルシスは満たされますけどね。イーストウッド作品としては個人的にやや消化不良気味です。

立華高校マーチングバンドへようこそ

いつの間にか「響け!ユーフォニアム」シリーズにスピンオフ小説が出ていたので購入してみました。

 

やっと前・後編読み終わったので感想を書きます。

 

 

 

響け!ユーフォニアム」が黄前久美子の成長物語と弱小吹奏楽部の成り上がりストーリーならば、こちらの「立華高校マーチングバンドへようこそ」は佐々木梓の奮闘記と吹奏楽強豪校の強豪校たる所以を書いたもの、と言えばいいかな?

 

とはいえ、「響け!ユーフォニアム」のようにメインはこの作者特有の時にはウエットで深くえぐってくるような人間関係の描写にあるので、吹奏楽やマーチングを特に知らなくても青春活劇として楽しめる作品ではありますね。

 

主人公の佐々木梓は強豪校でも1年からレギュラー勤める程のトロンボーンの演奏技術を持っていて、超努力家でさらに社交性があって面倒見が良いという「パーフェクト高坂麗奈」みたいなポジションなので、ちょっと完璧キャリアウーマン然とした前編は彼女への感情移入は難しいかも知れません。(ちょい役のアニメではそんな感じはしなかったが)

 

まぁ、だから後編でいろいろ試練に遭うわけですが、その解決の仕方が等身大の高校生らしくて「スーパーウーマン梓」ではないのがいいです。あぁ、やっぱ普通の悩める女子高校生だったんだっていう感じですね。

 

社交家だから故の悩みというか、優しさ故の勘違いというか結構複雑な人間模様を描くドラマが各所に散りばめられていて、読む方もそれなりの緊張感を強いられる箇所がいくつかあります。 

 

例えば前編だと梓とあみかの関係に入ってくる志保の言動とか、後編だと柊木芹菜の存在とか一見梓に対してマイナスの影響を与えているように感じるものであっても、実は梓に対する彼女らなりに考えた上での行動や言動だったりするわけですよね。

 

そのあたりのディスコミュニケーションというか意思の疎通のすれ違いが結果的にもたらす関係性の緊張感とその解決は読んでいてもハラハラしてきます。

 

このあたりは作者の武田綾乃氏の文書もだいぶ洗練されてきて、「響け!ユーフォニアム」の時よりもだいぶ読みやすく表現も自然になってきているのも大きいかと思いますね。

 

私が高校時代にいた吹奏楽部は初期の北宇治高校のような、県大会であわよくば銀賞か?という弱小吹奏楽部だったのですが、それなりに練習はしていてコンクール前とかは結構夜遅くまでやっていた記憶が。

 

しかし強豪校ともなると練習量や厳しさはそんなものでは無いのですね。でも、コンクール前とかって一種の高揚感があって、それが例え厳しい練習でも先輩や同級生も頑張っていると結構自分も影響を受けて頑張れちゃったりするんですよね。

 

自分の高校時代を思い出して、「そういえば、自分もこれに近いことあったなー」とか感慨にふけりながら読めるのもこの「響け!ユーフォニアム」シリーズではあるのですけどね。

 

そうそう、この「響け!ユーフォニアム」シリーズでも何回か出てきた立華高校はモデルとなる実在する高校があるということを最近知りました。その界隈では有名な高校だということで、YouTubeでその学校のマーチング動画を見つけたのですが、控えめに言ってぶっ飛びました。

 


京都橘高校 第56回3000人の吹奏楽2016

 

さすが水色オレンジの悪魔。自分の知ってる「マーチング」の概念が崩壊していく。。。マーチングと言うよりも半分創作ダンスみたいなもので、作中の「演奏しながら跳んだり跳ねたり」って言っていたあすか先輩は嘘じゃなかったのねと。

 

上の動画のマーチング見てから小説読むと理解が深まりますよ。最後の方で十八番の「シング シング シング」もちゃんとやってくれてますし。 

 

以上、ちょっと遅めの夏休み読書感想文でした。

映画「君の名は。」と新海誠作品と

見てきました。

 

さすがにもう公開4週目過ぎたこの映画を見に行く人もまばらだろう、と思って映画館に足を運んだら全然そんなことなくて、300席超えるキャパの箱がほぼ満員ってスゲーなと思いつつポップコーンをむさぼり食い鑑賞した感想です。

 

一応私は新海誠監督作品はそれなりには見ていて、「雲の向こう、約束の場所」から始まって「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」「言の葉の庭」まで鑑賞済み。あ、もちろん全部レンタルで、、

 

もうすでにいろいろなところで言われているので、手抜き的にネタバレ無し箇条書き感想です。

 

・新海作品の特徴でもある「美しい映像」は健在でしたね

 

・ちょっとだけSFしているのも話にアクセントがあって良い

 

・逆に新海作品ぽくないのが、見ている人にいちいちサービスしてくるところ。今まではそういう所バッサリ切ってきていたのに

 

・とはいえ、こういう形にでも作品作れるんだ、と逆に評価しちゃいました。分かる人だけ見てくれればいい、と言うところからの脱出を試みたのか?!

 

・「星を追う子ども」はそういう意味でかなり中途半端かつあざとい感じがしたので、「君の名は。」で良い着地点を見つけられたと思う

 

・「すれ違い劇」や「遠くの誰かを思う話」は新海作品の真骨頂だし、一番得意とするところ。それが今作にもいかんなく発揮されてる

 

・そういう意味でエンディングは過去の新海作品を知っている人なら「やっぱりね」という感じだと思う。予定調和というと言い過ぎだけど、某秒速と違って救いがあるのはよかったかな

 

・逆に同じような終わり方で人生の無常を感じ、その儚さに涙したいなら「秒速5センチメートル」を見るべし

 

・この映画をすごく乱暴に表現すると「「秒速5センチメートル」に「転校生」の要素付け足して、砂糖水で割った甘口カクテル」って感じか

 

で、総評なんだけど、、

 

隣に座っていて感動していた若者には申し訳ないが、個人的なこの映画の評価は「そこそこ面白い、至ってフツーの映画」だ。どの辺に感動すれば良いのか夫婦で見に行ったけど、おっさんにもおばさんにもわからなかったよ。

 

なんと言うか、頭からっぽにして見る夏休み映画の域を出てないのよね。そこそこ面白いんだけどココロに引っかかるものが無いから後を引かないんだ。

 

私的な新海作品の楽しみ方は、やることのない雨の日の休日にiTunes Storeでレンタルして、ぼへーっとしながら「人生なんてそんなもんよ。しかも、映像のように美しくもないしな!」とか毒づきながら見ること。

 

テーマが深い分「聲の形」の方が個人的には好きだなぁ。

iPhone7を5日間使ってみて

iPhone7をこの連休に持ち出していろいろ使ってみました。
その使用感やレビューなどなどです。

 

なお、今回はiPhone6からの機種変更でキャリアもSoftbankからauに乗換えました。
基本的に比較対象はiPhone6になります。

 

■第一印象

 

まず、iPhone7を使ってみた第一印象としてはストレスフリーに尽きますね。

 

iPhone6でアプリ起動などで時間が掛かっていた所が先日のiOS10の導入でもだいぶ快適になりましたが、さらに高速なCPUを得たことでサクサク起動し動作するのは使っていて気持ちが良いです。

 

速度的なところであればiPhone6と比較したら体感できるレベルでわかります。カメラの起動や重いゲームの起動など負荷の大きな処理で顕著です。

 

電池の持ちも使っている限り悪くないと思いますが、まだ使い始めなのでノーコメントと言うことで。

 

<2016/10/6追記>

iPhone6と比較して電池の持ちは明らかに良くなっています。測定したわけではないですが体感的に減りはゆっくりです。

 

■ホームボタン

 

うーん、これは慣れる必要性アリ。

 

前にも書いたけど、「押した」というフィードバックが希薄なんですよ。

 

「押した」じゃなくて「背面が震えた」なんです。だから、iPhone7を机の上に置いた状態で、人差し指だけでホームボタンを押しても押し込んだ感触もなく、TapTicエンジンの揺れも本体側を揺らしているだけなので、ついつい長押ししちゃって意図せずSiri呼んじゃうんですよね。


■ディスプレイ

 

iPhone6sと同じくRetina HD Displayですが、とてもビビッドな色使いで見易いですね。今までより最大輝度が高いのと、色域が広がったことで写真表示もiPhone6と比べても全体的に明るく鮮やかな表示で見た印象がまた違ってきます。

 

InstagramTwitterなどで写真をよく見る人には改良だと思います。

 

■カメラ

 

もともとiPhone6のレベルでiPhoneのカメラは十分完成されていたと思うので、今さら劇的な画質向上などは期待していませんでしたし、実際あまり変わった気はしません。

 

ただ、明るいレンズを搭載した事でシャッタースピードが稼げて暗い所での歩留まりが上がったりと「暗所での強さ」は向上していると思います。このあたり、デジタルカメラの進化と同じでスマホのカメラも暗所性能の向上が今後の鍵になるのでしょう。

 

まぁ、カメラの詳細な性能や使い勝手はいろいろなところが今後検証していくと思うのでそれを待ちましょう。でも、今まで通り普段使いには十分すぎる性能です。

 

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Photo by iPhone7   1/60   f/1.8  ISO20  HDR撮影 リサイズのみ

 

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 Photo by iPhone7   1/30   f/1.8  ISO25 リサイズのみ

 

2枚目の写真はsRGBの色域では花びらのディテールを再現できないので写真の色域をそのまま残しました、モニタによっては色が潰れて見えるかも知れません。

 

■オーディオ

 

気になる3.5mmヘッドフォンジャックが無くなった影響ですが、これは結構大きいかなぁ、と。

 

初めはそれなりにボリュームを上げれば聞ける音質かな、と思ったのですがiPhoneといつも繋いでいるヘッドフォン(AKG  K490NC)でじっくり聞いてみるとやっぱり劣化はそれなりにあるなぁ、という結論です。

 

車や家のオーディオにはすでに以前からiPhoneのLightning端子経由で音声出力していて、むしろ良い音で聞けていたのでイヤホン端子がなくなってもさほど影響はないのではと楽観視していました。

 

しかし、実際にアダプタを通して聞いてみると、音質の劣化は明らかにあって、音の解像感やダイナミックレンジなどはiPhone6と同じようにはなかなか聞こえません。特に中高音域はちょっと物足りない感じかな。

 

どうしても我慢ならない音質マニアな人はDAC搭載ポタアン買うか、iPhoneで音楽聞くの辞めるかですね。まぁ、こういう人はBluetoothという選択肢はないだろうし、そもそももうプレーヤーとしてiPhone使ってないでしょうし。

 

そのうちもうちょっとマシな音質を提供するアダプタとか出てきそうな気がするので、私はそれを待とうかなと思ってます。とはいえ、外出先で聴くようなケースでは我慢できない音質ではないです。

 

 

とりあえず今のところ、私にとって重大な欠陥はないのでおおむね満足していますが以前のような「買い換えによるワクワクする何か」というのはもうほとんどないですね。

 

でも、まだ一つFelicaという隠し球を持っているのですが使えるのが10月。それまでにPasmoもVISAもApplePayで使えるようにして欲しいですね。そうしたらオーディオ周りは許してあげるのだが。

映画「聲の形」

映画「聲の形」見てきた。鑑賞時点で原作は未読。

 


映画『聲の形』主題歌PV

 

さすが山田監督。さすがとしか言い様がない。映画を見終わって時間を確認して初めて2時間以上ある映画だって気がついた。

 

しかし、「けいおん!」あたりから山田監督の作品を見てきた者として、この「聲の形」はちょっと今までとは雰囲気がだいぶ異なる作品に感じた。特に感じたのは小学生時代の硝子に対するいじめの描写である。

 

その描写は小学生が無邪気にやりそうな範囲で特筆するものは無いのだが、「けいおん」シリーズも「たまこまーけっと」シリーズも悪い人が誰もいない世界の話を延々見てきた中の突然現れた悪人みたいで、なんとも言えない居心地の悪さを感じてしまった。

 

とは言え、それらは物語の重要な布石であり、硝子が転校してくる前まであった「あるもの」を破壊する重要な課程であったわけで。

 

ここで強烈だったのはいじめられる側の硝子の屈託のない笑顔と優しさ。なんとも言えないやり切れなさに思わずうーんと唸ってしまった。

 

恐らくその「愛想笑い」は硝子のコミュニケーションに対する一種の諦めなんだろうなと。そうやって無難に場を取り繕って自分自身を防御するしかないんだろうなと。

 

高校生になった将也や硝子のその後に続く物語の大部分が、その「あるもの」を再生していく物語に費やされる。

 

でも、その過程は決して平坦ではないわけで、やはりキーパーソンである硝子が聾唖者だというのが大きな壁になっていく。

 

普段、普通に会話して生活している我々だって意思疎通は難しい。この映画の硝子以外の登場人物の関係だって、思い違いや行き過ぎから幾度かすれ違っていく訳で。

 

裏を返すと「会話で声に出している言葉が全てではない」ということか。

 

人は自分の思っていることを全て言うわけでもなく、言えるわけでもなく、言っていることが嘘だったりすることもある。人はその意図を理解するかも知れないし、理解できないかも知れないし、理解しようともしないのかも知れない。

 

意思のすれ違い。この映画では硝子の存在で浮き立つけど、実際は聾唖者でも健常者でも関係ないんだろうな。

 

と、いろいろ書いてきたが、この映画はいろいろな要素や感情が大量に詰まっているので文書にしているとキリが無いよ!一応ネタバレ最小限で感想書いたつもりだけど、この話はネタバレしても問題ないと思う。肝はストーリーじゃないから。

 

実際にこの映画を見て何を感じるか、それが全てだ。

 

うん、久々に良いアニメを見た。

 

<2016/09/23追記>

原作漫画を全部読んでみたが、映画では端折っている箇所や登場人物の映画では語られない心情などが知れて良かった。

 

ただ、原作にあった最後の最後で硝子が、一旦将也の事故でバラバラになってしまった仲間をまとめるために奔走する下りは映画にもきちんと欲しかったかな。何で映画製作のエピソード削っちゃったのだろう?

 

というわけで、鑑賞後に原作を読んでみるのオススメです。