アルファというと147に以前乗ったことがあるのですが、エンジンは低回転域でパワーが無いのでギュンギュン回しながらお世辞にも剛性が高いとは言えないボディを抑えつけて乗る、みたいな感覚があったのを覚えてます。
しかし、MiToは147からはクルマとしての基本が確実にUPしているのを感じました。ある意味、147というよりややドイツ車寄りの乗り味かも。
1.4Lターボ+6速TCTという、もはや「またか」な低排気量エンジンにロープレッシャーターボ+2ペダルMTの欧州的スタンダードです。なんとあのアルファにエンジンオートスタート/ストップの機能まであったのは驚きでしたが。乗ったのはCompetizioneです。
TCTはクリープが弱いながらもあるのでDSG等よりATから乗り換えは違和感ないですね。ゆえに個人的に2ペダルMTで一番シックリきたのはTCTです。D.N.Aシステムは想像以上で、Dモードに入れると「排気量の大きいエンジンに入れ替えた?」くらい車の性格がが変わります。エキゾーストも刺激的になるし。これは楽しい。Nモードでも普段乗りには十分なパワーは得られます。
でも、正直ハンドリングはあまりリニアじゃないですね。BMW的なハンドルとタイヤが直結しているような感じに慣れているからか、そのあたりが薄い感じを受けます。あとハンドルはもうちょっと太いほうが好き。
いやー。それでもいいですね。同じイタリア製のDUCATI乗ってた時を思い出します。
MiToにはまだ官能的な世界は健在だなと。漏れて車内に入ってくるエンジン音や乗り味、デザインに至るまで感性に訴えてくる何かがありますよ。もう理屈じゃない世界。国産メーカーに決定的に足らない所。同じBセグならVWのポロやAudiのA1よりMiToの方が私は好きですね。乗っててワクワクするのは絶対こっち。
過去にシビックやインテグラのSiRやTYPE-Rなどの小型スポーツに乗っていて、最近の国産車事情に絶望している「車好きの」人は一度MiToに乗ってみてくださいよ。新しい発見があると思います。