今まで、横須賀・呉・舞鶴・大湊と巡ってきましたが、これで一通り鎮守府を訪問してきたことになりますね。あ、大湊は警備府なので鎮守府じゃないですけどぉ。
過去の鎮守府巡りをご覧になりたい方はカテゴリーの「鎮守府めぐり」を参照ください。
佐世保ですが何となくですが米軍基地もあることからか、横須賀と似た雰囲気を感じましたね。ホテルの窓から米軍の強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」が見えたりと、現代でも軍港の街として重要な拠点になっているのだなと到着早々思いました。
まず、鎮守府施設として初めに訪れたのは佐世保重工業(SSK)のドックです。そう、元佐世保工廠のドックですね。
佐世保工廠と言えば、戦艦「武蔵」の艤装や空母「赤城」や「加賀」の近代化改装(3段甲板から全通甲板へ改装)を行ったり、駆逐艦「雪風」「夕立」、軽巡洋艦「矢矧」「北上」建造など私の好きな艦艇が建造された造船所なので是非訪れたかった場所です。
(子供の頃作ったウォーターラインシリーズの軍艦は「佐世保工廠色」で塗った艦が多かったです。まさに私の持っている軍艦の色のイメージです。その工廠跡に来れただけで感激でした)
まずは第3ドック(第四船渠)から。
ちょうど補給艦「おうみ」が入渠中でした。
このドックは横幅70mもあります。「おうみ」が2隻並んで入ってしまいそうですね。
そして、第4ドック(第七船渠)です。このドックは元は大和型戦艦入渠用に作られたドックで、見ての通り非常に巨大なドックになっています。なんと全長400mにも及ぶドックです。
現在では基本的に造船用のドック(他のドックは補修用)ということもあり、ドックにて船を建造していました。
逸話としては天一号作戦(大和沖縄特攻)坊ノ岬沖海戦で大破した駆逐艦「涼月」がバックしながら入渠したのがこの第七船渠(当時)でした。
ドック見学の後、水交社跡でもある佐世保資料館(セイルタワー)を訪れました。内部は撮影禁止なので写真はありませんが、日本海軍の発祥から自衛隊まで幅広い年代の事象を展示しています。
個人的にツボだったのは2Fの史料閲覧室ですかね。戦史叢書から年季の入った軍関係の書籍まで揃っていて興味深かったです。
そして、倉島岸壁まで艦艇公開に出かけます。
今日の広報担当艦は「しまかぜ」(172)でした。
はたかぜ型護衛艦「しまかぜ」は12.7cm単装砲を2基搭載です。これでも海自の護衛艦では最大の艦砲なんですよね。大戦中の駆逐艦と同じサイズです。
お、岸壁にあぶくま型護衛艦「じんつう」(230)発見!これであぶくま型6隻コンプリートです!全てのあぶくま型護衛艦をこのブログ内の写真のどこかに散りばめてますので探してみてください!
ちょうど護衛艦「あきづき」が出港するところ。タグボートが付いてます。
ちなみに「こんごう」や「ちょうかい」などの主力艦は、ここ倉島岸壁ではなく港向かいの立神桟橋にいるので遠目でしか見られません。
ちなみに倉島岸壁の厚生センター内にある売店は艦艇公開中も営業しているので自衛隊グッズ等が買えますよ。また、日曜午後には喫茶店もやっているのでカレーでも食べると良いかもです。余り座席数がないのでまったりできませんが。
以上、佐世保鎮守府探訪記でした。